コタツ評論

あなたが観ない映画 あなたが読まない本 あなたが聴かない音楽 あなたの知らないダイアローグ

今日のアクセス上位28

2020-06-29 10:43:00 | ノンジャンル
たいしたアクセス数ではないのですが、よく読まれているらしい記事が以下です。順位は結構入れ替わりますし、映画「ゴッドファーザー」や松本清張原作の「疑惑」など、地上波やBSで放映されると、関連の記事が突出したアクセス数を獲得することがあります。

1.愛の嵐 2 望みは何かと訊かれたら
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1395.html
シャーロット・ランプリングさんについて書きたかったのですが、(続く)のまま、放置しています。

2.全米が泣いたデブ映画プレシャス
http://moon.ap.teacup.com/chijin/635.html
いつも上位にいるのは、「デブ」検索が多いのでしょうか。

3.今夜はリトル・ガール・ブルー
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1327.html
可憐・カーペンターさんを思い出したんですね。

4.水曜日の子ども
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1074.html
我が家にステレオセットが来た日です。

5.今夜は、プリマスバンド
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1639.html
タイはバンコクのイケるバンドです。

6.憎まれるホンモノ
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1030.html
魯迅「藤野先生」の感想文です。

7.異形の日本人 
http://moon.ap.teacup.com/chijin/598.html
上原善幸の本です。

8.横道にそれながら世之介を語る その三
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1200.html
映画「横道世之介」について喋っています。

9.東松山・テヘラン・ラスベガス  
http://moon.ap.teacup.com/chijin/884.html
関越自動車道にある謎の標識です。

10.今夜はセント・ジェームス病院
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1237.html
葬送曲ですが、歌詞は途中から笑い狂っています。

11.今夜は水原弘
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1187.html
その歌と非業の死について。

12.セザンヌは怖い
http://moon.ap.teacup.com/chijin/837.html
セザンヌのカタログ-レゾネから、その描線の怖さについて。

今夜は角野隼斗
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1679.html
若きピアノマンの楽しい演奏への入り口です。

14.今夜はCHERRY
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1135.html
いわゆるオヤジバンドです。テクあります。

15.ゴッドファーザー  
http://moon.ap.teacup.com/chijin/383.html
いつも、上位10を譲らないのは、繰り返しどこかで放映されているからでしょう。

16.今夜はアンジェリーナ・ジョーダン
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1301.html
はじめてAJを紹介した記事です。

17.今夜は、唄入り観音経 
http://moon.ap.teacup.com/chijin/916.html
AJやアレサ・フランクリンと同じく、天才少女歌手だった美空ひばりの歌声を貼り付けています。

18.all or nothing
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1597.html
ヘミングウェイとグレアム・グリーンと梶原一騎です。

19.芥川賞はflowersに
http://moon.ap.teacup.com/chijin/769.html
吉田修一の小説について感想文です。

20.人は見かけで判断する
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1266.html
ピアニスト石坂公子さんと指揮者ゲルギエフ氏がもし共演したら、聴衆は石坂公子さんで口直ししたような気分になるでしょう。

21.夜半とはいつ頃か
http://moon.ap.teacup.com/chijin/752.html
これも上位10を譲らない記事です。「夜半とは何時のことなのか?」と疑問を抱く人が絶えないのでしょうか。

22.青が散る1
http://moon.ap.teacup.com/chijin/616.html
宮本輝の同名小説の感想文です。「言葉の綾」掲示板でおなじみのMさんお勧め本でした。

23.森本健成問題について
http://moon.ap.teacup.com/chijin/257.html
この1か月ほど、この昔の記事が上位に入ってきます。なぜなのかわかりません。

24.今夜はポール・デスモンド
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1380.html
デイブ・ブルーベック「テイク・ファイブ」のサックス奏者です。

25.16歳の君へ
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1627.html
この目次のそれぞれが、「常識」や「定説」にならなければ、日本はおしまいになるでしょう。

26.不覚にもパンツに驚いた
http://moon.ap.teacup.com/chijin/1165.html
ほんと、でかいパンツ大写しに驚きました。

27.言い出しかねて
http://moon.ap.teacup.com/chijin/943.html
可愛く切なくて、しかし強い女性の歌です。

28.被差別の食卓 
http://moon.ap.teacup.com/chijin/342.html
これも前記、上原善幸の著作です。合わせて2冊しか読んでませんが。

(止め)

アンジェリーナを聴け02

2020-06-27 09:50:00 | 音楽
↓ 驚倒したリスナー多数の「お前を呪ってやる 」です。

Angelina Jordan - I Put A Spell On You


↓ エイミー・ワインスタインのヒット曲です。アデルの曲も歌っているのですが、あきらかに合わない。アンジェリーナをとおして、エイミーとアデルの違いがわかるようです。

Angelina Jordan - Valerie


↓ホイットニーヒューストンです。ジャズもソウルも変幻自在ですね。

Angelina Jordan - I Have Nothing (Whitney Houston Tribute)


↓ オリジナルのママス&パパスはもちろん、フェリシアーノ、最近では Sia の COVER もすばらしいのですが、アンジェリーナはまた格別です。

California Dreamin' - The Mamas & The Papas (Angelina Jordan Cover)



(止め)

今夜は角野隼斗

2020-06-20 23:01:00 | 音楽
32型液晶画面には、オスカー・ピーターソンの広い肩幅のグレースーツ姿が映り、そのクワルテットが流麗に滑り出すのを聴きながら、サバのみりん干しとイカと里いもの煮たの、豆腐とほうれん草とみょうがの味噌汁の夕食を摂るYoutube生活です。

オスカー・ピーターソンは弾き方ですぐわかるのですが、音そのものがまるで違うという若いピアノマンが現れました。ご一聴あれ。Sさん、米津玄師の「海の幽霊」いかがすか。

海の見える街


Plastic Love


角野 隼斗/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18


米津玄師「海の幽霊」


(止め)

河合案里さんを擁護する

2020-06-19 05:06:00 | 政治
豊田真由子さんの騒ぎのときと同じことを思いました。河合案里さんの「事件」にも、その人格形成にも、この国の政治や教育の「歪み」を見出すことができる優れた記事です。

週刊文春(2020.6.25号)
「もらい事故って感じですよ」
河合案里<独占告白>3時間
自殺未遂、全裸事件、買収・・・すべてを聞いた
(常井健一)


まだネットで読むことはできないはずなので、いくつか記事の背景について記しておきます。

第一に、記者と河合案里さんは約一年前に、彼女が参院選に初当選したときに、「代議士の妻が国会議員になる時」という特集記事の取材をきっかけに交流を続けていて、じゅうぶんな信頼関係を前提としたインタビューであること。

第二に、河合案里さんはかつて創設期の慶応大学総合政策学部から、大学院政策・メディア研究科に進み、「政策と民営化・民間活力の導入」を研究テーマにしにしていたこと。

第三に、その後、海洋研究開発機構や科学技術振興事業団に勤務経験を経て、当時は落選中の広島を選挙区とする元衆議院議員の河井克行氏と知り合い、27歳で結婚する。出身は宮崎県ながら、夫の地元の広島県議を4期つとめ、県知事選に立候補したこともある。

第二の学歴については、約30年前に神奈川県のど田舎に創設され、大学改革の先進モデルとして注目されたKFC(慶応藤沢キャンパス)の特異性を考慮しなければなりません。その看板学部である総合政策学部(加藤寛学部長)に全国から集まった初期の学生には、優秀でユニークな人材が少なくなかったことが、後に企業社会に入った彼らの「毀誉褒貶」によって裏づけられています。

第三は、つまり、ほとんど実務経験はなく、若くして国会議員の妻から県議と政治生活が彼女の半生の大半を占めてきたということです。政策づくりを研究していた学生時代から、志望どおり政治に関わる幸運な人生を歩み出したわけです。

以上を踏まえたうえで、下記の応答を読むと、ある痛ましさを私は感じざるを得ません。

夫(河合克之氏)はスキャンダルが多い。例えば文春が報じた秘書への暴行やパワハラ疑惑、どう見ていました?、女性記者の身体を触るなど、セクハラ疑惑も過去に報道されました。

「あれには怒った。『ちゃんと最後までやらないからこんなことになるのよ。途中でやめちゃダメ』って」(29p)

参院選選挙期間中に、ウグイス嬢に規定を越える報酬を支払ったことで公職選挙法違反を問われ、検察の家宅捜査を受けたときの話。

『調べさせてもらう』と(検察官が)言うので、『そんなに言うなら全部調べれば』と言って、私は部屋着をパーッと脱いで、生理中だったから、『ナプキンの中も調べたらいいでしょう』って、ポンと投げたんです。皆さん、なんか、見ないようにしていましたよ。だから言ったんです。『膣の穴でも、お尻の穴でも見ればいいじゃない』(29p)

前段は、夫にハッパをかける「気丈な妻」として、後段は「武勇伝」として語られています。若き日に志した「政策づくり」に直接携わる立場に身を置きながら、30年を経てみれば、「下世話」にも通じたくらいしかアピールすることがなかったのでしょうか。

戦後日本の政治学において、欧米政治学の翻訳や紹介ではない、数少ないオリジナリティを持った「市民自治」の政治理論や政策論を唱導した松下圭一は、自治体・国・国際と政治を分節化して構想することを強調しました。

たしかに、自治体については市民自治の政策は広がり深まりましたが、国の政治や国際政治はアメリカの属国である限り、松下の構想する「分節主権」などあらかじめ成立しないのは明らかです。もちろん、それは承知のうえで、市民自治を対置させることで統治を問い直させるのが松下の戦略だったのかもしれません。

つまり、主権国家ではない日本にほんとうの意味で政治はないし、したがって政治家も必要とされず、いないと考えてみれば、政党や政治家の腐敗や劣化は原因ではなく、結果であることが見えてきます。

Chantal Chamberland - What a Difference a Day Made


(止め)

今週の拾得物 空回り

2020-06-15 21:28:00 | ノンジャンル
いつも俯きかげんのいじめられっ子の顔でした。その伏し目がちをのぞき込んでも、細く小さな眼から感情を読みとれそうにありません。それでいて、どこか不満そうな口許をしています。

こういう何を考えているのかわかりづらいタイプを部下に持つと、なかなか気苦労でしょう。トルシェがW杯代表メンバーから彼を外したとき、そんなことを想像しました。

全然、違った人だったんですね、中村俊輔。男っぽくて、かっこう良いこと。その上、なかなか雄弁家らしい。ひとは見かけによらないもんです。

「空回りし続けな」。中村俊輔選手からの伝言
https://note.com/daisukeshiohata/n/nee697b197afa

空回りできるやつだけが、いざという時に全力で回れるんだと、オレは思う

と愚直を信条とする男でした。

時間をかけて、じっくりと関係をつくる。
良心的なスタンスのように響く言葉は、格好の言い訳だったのかもしれない。

相手が心を開くまで、懐に入れるようになるまで、聞きにくいことや刺激するような質問はしない。そんな風に関係づくりを優先していたつもりが、ただの迎合と見透かされていたわけです。

安倍首相や菅官房長官、麻生財務大臣の番記者たちも同様に、まず相手から信頼されることが大事だと、間違いの指摘や批判などを控えているはずです。

中村俊輔選手や松山英樹プロから食事に誘われることなどめったないないスポーツ記者とは違い、番記者たちはちょくちょく飲食を共にする機会もあるでしょう。

しかし、スポーツ記者が政治部記者より恵まれている点もあります。その取材対象が日本及び世界的に実力を認められているところです。政治部記者の取材対象はそうはいきません。

実力が何によってもたらされるかを知っているからこそ、中村俊輔選手や松山英樹プロは「空回り」を認めるのです。菅官房長官が東京新聞の望月衣塑子記者の「空回り」をけっして認めないのと対照的です。

「へー。そうか。よかったじゃん」
サッカーの取材現場で再会した俊輔選手は、そういってにやりと笑った。俊さんのおかげです。そう伝えると、ひらひらと手を振ってロッカールームに去っていった。


中村俊輔 イングランドの名門、マンチェスター・ユナイテッド相手に直接フリーキック弾を決める!


(敬称略)