コタツ評論

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パパとケンちゃん 03

2014-07-24 22:31:00 | パパとケンちゃん
パパ : 昔々、あるところに、カキの種をひろったサルとおむすびを持ったカニがおりました
ケンちゃん : ケンちゃん、かきのたねすき、かめだの
パパ : パパも好きだよ
ケンちゃん : おむすびもすきだよ、たらこの
パパ : おお、ケンちゃんは大人だね
ケンちゃん : パパは?
パパ : パパは、やっぱり梅干しかな
ケンちゃん : かにさんもうめかな?
パパ : カニは梅干しのおむすびは嫌いだったんだな
ケンちゃん : ぼくはうめもすきだよ
パパ : それで、サルはカキの種に飽きていたんだな
ケンちゃん : ふーん、それならこうかんすればいいね
パパ : その通りだよ、ケンちゃんは頭がいいな
ケンちゃん : でも、かきのたねはふくろのちいさいのおおきいの?
パパ : それが、たった一粒なんだ
ケンちゃん : えっ、いっこ? だめだよね?
パパ : そうそう、せめて小袋くらいないと、おむすびとは交換できないね
ケンちゃん : じゃ、どうしたの? おさるさんとかにさんわ?
パパ : 食べ飽きた、たった一個のカキの種だから、サルは捨てたね
ケンちゃん : じゃ、どうしてひろったの?
パパ : そうだね、ケンちゃんは頭がいいな、でも、サルはそういう動物なんだな
ケンちゃん : すてるならかにさんにあげればいいのにね
パパ : おっ、ケンちゃんは頭がいいだけじゃなくて、心の優しい子なんだね
ケンちゃん : かにさんもおむすびをすてたの?
パパ :カニも迷ったけれど、捨てたんだな、ケンちゃんも嫌いな物は食べないよね
ケンちゃん : たべなくていいの? ぴいまんとか
パパ : ピーマンは食べた方がいいけどね、サルが捨てたのは何だっけ?
ケンちゃん : うーんと、おむすび? たらこの?
パパ : カニが捨てたのは、覚えてる?
ケンちゃん : かきのたね、かめだの、ちいさいふくろの ?
パパ : 違うだろ! ちっ、カニがカキの種はさんだら、割れちゃうだろ、よく考えろよっ、ったく
ケンちゃん : わーん
パパ : わーん

中山千夏 ♪あなたの心に

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パパとケンちゃん 02

2014-07-24 15:48:00 | パパとケンちゃん
パパ : 昔々、あるところに、浦島太郎という漁師の若者がおりました
ケンちゃん : りょうしって?
パパ : ある日、浦島太郎が浜を通りかかりますと、子どもたちがカメをいじめておりました
ケンちゃん : どうしていじめたの?
パパ : 浦島太郎はカメを可哀想に思い、子どもたちを追い払って助けて上げました
ケンちゃん : うらしまたろうはつおいの?
パパ : カメは涙を流して喜び、背中に乗るようにいいました
ケンちゃん : りょうしってつおいの?
パパ : 浦島太郎を乗せて、カメはぐんぐん沖に向かって泳いでいきました
ケンちゃん : どうしておよげるのにいじられめたの?
パパ : そして、暗い海の底にどんどん潜っていきました
ケンちゃん : うらしまたろうの、りょうしわ、もぐるの?
パパ : 潜水服を着ていたんだな
ケンちゃん : せんすいふくって?
パパ : 海で強くなる服だよ
ケンちゃん : カメもせんすいふくなの?
パパ : やがて、竜宮城に着きました
ケンちゃん : りゅうぐうじょおって?
パパ : きれいな女の人がいるところだな
ケンちゃん : きれいなおんなのひとって?
パパ : 綾瀬はるかみたいな女の人だな
ケンちゃん : あやせはるかって?
パパ : こう、胸が大きくてだな
ケンちゃん : おっぱい? ママみたいなの?
パパ :いや、あれは、あれとはちがってだな、前に
ママ : いいかげんにしなさい!
パパ : わーん、ママがぶったあ
ケンちゃん :わーん

大阪の女 ザ・ピーナッツ

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パパとケンちゃん

2014-07-24 00:04:00 | パパとケンちゃん
パパ : 昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがおりませんでした
ケンちゃん : どうして?
パパ : その、あるところには、人間が住んでいなかったから
ケンちゃん : じゃ、ももはどうなるの?
パパ : 桃は川を流れてくるが、誰も拾わないので、そのまま流れていった
ケンちゃん : ももたろはどうなるの?
パパ : 桃から出てこれないな
ケンちゃん : じゃ、どうなるの?
パパ : その、腐るんじゃないかな
ケンちゃん : わーん、こわいよお
パパ : ぐちゃぐちゃだな
ケンちゃん : わーん、ももたろが、ももたろが
ママ : いいかげんにしなさい!
パパ : わーん、ママがぶったあ

氣志團 喧嘩上等


(敬称略 ex桃太郎)
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先日、カミキリ虫を助けた

2014-07-23 12:00:00 | ノンジャンル
集合住宅の階段の踊り場に、カミキリ虫が仰向けになってもがいていた。見過ごして降りたが、戻ることにした。持っていたティッシュにつかみ、隣りの公園の植え込みに放してやった。その夜、芥川龍之介の蜘蛛の糸を登っていた。幸いなことに下から追いすがってくる者はいない。雲の上だ。そこにカミキリ虫が現れ、指にとまった。そして、糸を切った。「だって、僕は切ることしかできないんです!」という声を遠く聴いたところで、目が覚めた。なるほど、決定論とはこのことかと納得した。

ガーディアンの音楽批評が、「私はすでに降参した。次はあなたの番だ」と書いたBABYMETALの快進撃を後追いした、海外在住16年、国際結婚したらしい女性の良ブログ。海外メディアやツイッター、インタビュー動画まで翻訳してくれるのがありがたい。

BABYMETALはどこまでいけるのか
http://nemuru-umigame.blogspot.jp/p/babymetal.html

なぜ、日本は慰安婦問題に謝罪しないか、補償しないか。日韓の軋轢にはかならず利権ありという古くて新しい裏事情について。

韓国政界の「闇」
http://yamikabu.blog136.fc2.com/blog-entry-1176.html

片岡義男によると、チャンドラーの村上春樹訳は構文を損ねた誤訳になるそうだ。片岡義男の小説を読んだことはないが、『日本語の外へ』(1997年、筑摩書房/ 2003年、角川文庫)は名著だと思う。

チャンドラーを訳すのはやっかいだ――片岡義男・鴻巣友季子『翻訳問答』を読む
http://d.hatena.ne.jp/qfwfq/

(敬称略)
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今夜はタバハラス

2014-07-20 02:38:00 | 音楽
全コタツが感動した。検索するとざっとミックス動画が30はあろうか。こんなに多いのはじめてだ。ということはつまり、タバハラスをたぶん全曲聴いていて、お気に入りを他人様にも聴かせたいって、熱心かつ息の長いファンがかなりいるってこと。1960年代に活躍したデュオだからね。

また、そのミックス動画の全曲がまるまる残っていて、リンク切れになってないってこと。これも驚くべきことだ。これは誰も削除依頼を出していないんだな。現在の著作権者が鷹揚なうえに、狭量なファンもいないってわけだ。たぶん、こんな聴き放題なんてかなり珍しいはず。ほとんど奇跡に近いのでは。

懇切で充実したファンサイトを読んでみると、ロス・インディオス・タバハラスそのものが、ムサペレとエルンディ兄弟の数奇な運命というか、奇跡的なアンビリーバボーなのね。
 
ムサペレとエルンディ(彼らの部族の言語では3番目と4番目という意味・・・日本語の三郎、四郎といったところ)

解説にあるように、部族名からとったという芸名やインディアン衣装がデタラメなように、芸術やメッセージどころか、ルーツさえも、爪の垢ほども気にしてないのね。ただの芸人なんだな。1960年代ってのは、いうまでもなく音楽的には世界的に大変革期なんだが、ジャズやロック、ブルースなど、全然彼らの眼中にないの。でも、ショパンは聴いたとたん気に入っちゃって、楽譜なしに一小節一小節繰り返し演奏して覚えたっての。すごいね、まったく。

いや、いつもよけいな前口上が長くてすまん。まずは、日本人に有名なこれから聴いてくれ。

Los Indios Tabajaras - Star Dust


シャボン玉ホリデーのエンディングテーマだよ。ザ・ピーナッツが、「びさいどがーでんうおーく♪」と歌っていると、ハナ肇が真ん中に割り込んできて、何かピーナッツにセクハラめいた一言云っては、ピーナッツに同時肘鉄を食わされ、むうっと歯をむき出して引き下がるというおなじみのシーン。バックに流れているのが、この流麗甘美なギターだったのね。次は、ミックスでなんと95曲も入っています。

Los Indios Tabajaras - Tico Tico


(敬称略)
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