コタツ評論

あなたが観ない映画 あなたが読まない本 あなたが聴かない音楽 あなたの知らないダイアローグ

時は過ぎ去ろうとも

2015-10-19 22:31:00 | 音楽
Stephane Grapelli - As time goes by (Casablanca)


イングリット・バーグマンは大根だなあ。カサブランカは1942年製作、日本公開は1946年(昭和21)。名作とはいわれても傑作とされないのは、イングリット・バーグマンの貢献かもしれない。ヤクザ映画で、浅丘ルリ子や松原智恵子が瞳を潤ませて、小林旭や渡哲也に「行かないで」とかいうのは、この映画のバーグマンの役どころの焼き直し。以降の映画に多大な影響を与えると名作と呼ばれます。

FRANK SINATRA - As Time Goes By


シナトラでカラオケしたい向きに、歌いやすい歌詞カードです。

You must remember this
a kiss is still a kiss

a sigh
is just a sigh

The fundamental things
apply

as time
goes by

And
when
two lovers woo

they still say:
'I love you'

on
that you can rely

No matter
what the future
brings

as time goes by

Moonlight and love songs

never
out of date

Hearts
full of
passion

jealousy
and hate

Woman
needs man

and man
must have his mate

That
no one can
deny

It's still
the same old
story

a fight
for love
and glory

a case
of do
or die

The world
will always

welcome
lovers

as time
goes by..


Billie Holiday: As Time Goes By


最近、安売り気味ですが、こういうのを絶品といいます。だって、誰もこんな歌い方していないもの。同じ歌とは思えないくらいです。

(敬称略)

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ちょっと爽やかな事件

2015-10-16 00:03:00 | ノンジャンル
マイナンバーがらみでさっそく汚職摘発だが、容疑者の中安一幸氏がなかなかの異才だった件。

「ずば抜けたIT知識」 マイナンバー収賄容疑者 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151014-00000001-asahi-soci

ほお、役所の企画書も最近はこれくらいはOKなのかと感心した。官僚諸氏もこんな企画書ならめくる気が起きたのだろうが、いまだに「IT専門家」ラベルに弱い役所のレベルの低さがわかろうというもの。

中安容疑者が作成した日本臨床検査自動化学会
http://www.ihe-j.org/file2/n40/JSCLA2008_IHE172_nakayasu.pdf

拙者も昔は、毎日、企画書ばかり書いていたが、「あっの頃わ~♪」パワポがなかったので、はさみとのりで資料を切り貼りして苦労したものだ。フローチャートなんて、大小の目次ラベルを並べてつくるのね。ワープロもなかったから、文章はデザイナーに丸文字で書き直してもらうの。「世界は多極化、人々は多様化するからマルチキャラクターの創設を」というのが当時の私のコンセプトだった。ようするに、いまのAKB48ね。ま、小者集めて十把ひとからげで売ろうというビジネスモデル。


中安一幸氏

中安さんはパワポ達人の企画書名人ですが、大阪市役所ではエクセルに単純なデータ入力ができない職員がクビになったほどなので、パワポを操る中安さんは役所世界では「ITの第一人者」になってしまうわけ。風貌やファッション、口許からみて、話も上手そうで、そのまま広告代理店のプランナーやディレクターがつとまりそうだ。高卒でもこれだけの肩書きを得るまでにのしあがれるのだから、おたく力侮り難し。電通や博報堂はスカウトに動くべしだが、佐野研二郎氏と似たタイプかもしれない。

(あえて敬称略せず)
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今夜は童謡

2015-10-07 23:58:00 | 音楽
車を運転しているときにふと口ずさみ、同乗者がいないのをさいわいに、やがて大声で歌っていました。遠い母を女を思い出して涙ぐみそうになりました。赤い帽子や靴を買ってやりたかった。



忌野清志郎もCOVERしています。



作詞作曲の海沼實(かいぬまみのる)は明治42年(1909)生まれ。この年、伊藤博文が哈爾浜(ハルピン)駅頭で安重根によって暗殺され、日本は韓国併合に走ります。海沼實が作曲を学ぶために長野県松代から上京したのが、昭和7年(1932)。第一次上海事変が起き、血盟団事件や五・一五事件など血生臭い事件が相次ぎ、ドイツでは総選挙でナチス党が圧勝して、アメリカでは民主党ルーズベルトが現職フーヴァーを下して合衆国大統領になった年です。

日本と世界が軍靴の音を高めつつあるときに、海沼實は「お猿のかごや」(昭和13年)、「あの子はたあれ」(昭和14年)、「からすの赤ちゃん」(昭和16年)などを発表し、大ヒットさせます。軍国主義の時代に迎合した歌を海沼實は作らなかったというだけでなく、軍国主義とは無縁な歌であっても禁止されることはなく、全国の子どもたちの唇にのせることができたわけです。海沼實に戦前戦中と戦後の断絶はないかのように、戦後もすぐさま、「里の秋」(昭和20年)や「みかんの花咲く丘」(昭和21年)などを発表してヒットさせ、いまでも国民的な童謡として歌い継がれています。

詳説 海沼 実 - 童謡ひと筋に駆け抜けた作曲家
http://www.aba.ne.jp/~takaichi/douyou/kainuma_minoru_1.html

おまけ
カラスの赤ちゃん 動物の赤ちゃん baby crow baby animal



(敬称略)
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鶏の唐揚げ

2015-10-07 00:17:00 | 食べ物
いろんなから揚げを試してきましたが、最近わが家では、こんな風に鶏の唐揚げを作っています。



材料
1.骨付き鶏もも肉5~6本
2.日本食研「衣サクサク、お肉ジューシー。冷めてもおいしい。から揚げの素」

作り方
1.日本食研の「から揚げの素」を水溶きして、骨付き鶏もも肉にからめる
2.油で揚げる

食べ方
3.熱々を食べる

注意点
1.日本食研「衣サクサク、お肉ジューシー。冷めてもおいしい。から揚げの素」はスーパーの「から揚げの素」コーナーにはない。モランボンの焼き肉のたれと同様に肉売り場に置いてある。
2.「から揚げの素」の水溶きは緩めではなく濃いめに
3.取説には1分浸けろとあるが、10分ほどはほしい
4.油の温度は最初は低温で。入れて少し泡が立つ程度で10分
5.その後、最大強火にして浮かんできて色が焦げ茶になるまで揚げる

メリット
1.日本食研の「から揚げの素」は「から揚げの素」コーナーの各社の製品が240~280円するなかで、180円と安い。
2.他社の「から揚げの素」は鶏肉に液体の素を揉み込むタイプが多いのに対し、水溶きタイプは珍しく手が汚れず簡単。
3.最初低温で火を通してから、一気に高温で揚げると、衣がカリカリ、中もぱさつかない。もちろん、低高温の二度揚げも可

デメリット
上記の方法では、タッパウェアなどに入れると衣のカリカリ感は失われて、ふにゃふにゃになるので、弁当には不向きかも

好み
衣の味を楽しめる一方、肉の味は淡泊な印象となるので、肉自体に大蒜や生姜、醤油などの味がしなければという濃い味好みやおかずには合わないかも。逆にフライドチキンのようにスナック的といえるのでパーティ料理には向いている

付け合わせ
今の時期ならキャベツのコールスローでしょう。キャベツ高いけど。

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セッション その3

2015-10-06 19:27:00 | 音楽
なぜか文字化けするので、続きです。

二人のやりとりから私なりに見えてきたのは、フレッチャー教授とニーマン君には、「音楽愛」がある。ただし、それは「自己愛」に限りなく近い。「昇華」もあった。ただし、それは二人だけの世界だった。クライマックスの延々のドラムソロによって、フレッチャー教授がニーマン君を認めたのではなく、その逆。フレッチャー教授が要求する完璧な演奏をめざして過酷な練習を積み上げながら破綻して、いったんは演奏家の道をあきらめたニーマン君は、完璧な演奏にその先があることを知らなかった。

フレッチャー教授の指揮を無視して渾身のスティックを振るううちに、フレッチャー教授が真にめざすその先をかいま見たのだ。「これか!」「そう、それだよ」と交わされる笑みと目配せ。武芸でいえば、一子相伝の契りを結んだという結末。だから、共演者も観客も関係なし。したがって、音楽映画ではなく音楽に取り憑かれた人間の物語だったというのが私の結論。同意同感できなくて違和感ばかりがつのる「未消化」だけれど、おもしろい場合もあるのです。

しかし、私のような半端なジャズファンからみても、「おいおい」という場面多数。もう、最初のバディ・リッチがアイドルでこけたもんな(バディ・リッチのファンの方、ごめんなさい)。

(敬称略)

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