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今夜はアストラド・ジルベルト

2014-06-22 03:49:00 | 音楽
ボサノバの元祖ジョアン・ジルベルトの女房だったのが、レコーディングについてきて、お遊びで歌わしてみたら、「いけるじゃん」と吹き込んだところ、素人歌手なのにアメリカで「イパネマの娘」が爆発的に売れたエピソードは有名です。

亭主と同じ歌いかたなので、「門前の小僧、習わぬ経を読み」なのですが、以後、「歌わあ、声量とかあ音程とかじゃなくてえ、もちろんそれも大事だけどお、何よりもスタイル?なわけでしょ」とその脱力スタイルを真似た小娘をたくさん生みました。

Fly me to the moon By Astrud Gilberto


絶品です。ナット・キング・コールやシナトラ、トニー・ベネットの Fly me to the moon と聴き比べても、です。

Agua de Beber - Astrud Gilberto


アグワジベベーアグワジベベーと脳内リフレインしますね。「おいしい水」という邦題で知られています。アグワは、ポルトガル語で水の意味。ブラジルの BAR で飲み物に困ったら、「アグワ・カリエンテ」と云えば、ウイスキーの水割りが出てきます。

ピンガが有名ですが、甘くて呑みやすいけれどえらく強い酒で、酒に弱い人なら腰が抜けます。ベベを英語に置き換えると、chamber なので、「飲料室」と直訳できます。ポルトガル語から英語にgoogle翻訳すると、以下になります。

I would love more afraid, and wanted to save my heart
But love knows a secret, Fear can kill your heart
Drinking water, drinking water chamber
Drinking water, drinking water chamber

I've never done something so right, I went to school forgiveness
My house lives open, I opened all the doors of the heart
Drinking water, drinking water chamber
Drinking water, drinking water chamber
I always had a certainty, that sums gave disillusionment
It is that love is a sadness, too much heartache for a heart
Drinking water, drinking water chamber
Drinking water, drinking water chamber


「愛の水汲み場」とでもいえましょうか。簡単な言葉だけで、愛への渇き、傷つくことへの怖れを歌っています。歌詞の解説を見つけました。ただ、赤字の部分がわかりませんでしたね。

Astrud Gilberto - Manha De Carnabal


名画「黒いオルフェ」のテーマですね。ジョアン・ジルベルトと並ぶ、ボサノバの創始者・アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲です。ちなみに、映画で歌っているのは、ブラジルを代表する歌手カルドーソです。

Astrud Gilberto Featuring Chet Baker - FAR AWAY


スタン・ゲッツとの共演は有名ですが、これはチェット・ベーカーのトランペットとボーカルがからみます。

(敬称略)
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