について、おかしな言説が出てきているが、小泉が郵政法案の否決を内閣不信任と受け止め、解散権を行使することは何の問題もない。また、郵政反対派の選挙区に賛成派の対立候補を立てるのもごく当然のこと。刺客とか、同士討ちとか、印象操作もたいがいにすべき。旗幟を明らかにするのは、議会制民主主義と政党政治の原則じゃないか。また小選挙区制になって派閥が機能しなくなりゃ、党議拘束が相対的に強化されるのは、理の当然。政策の良否や小泉への好悪以前に、手続きとして妥当であるかどうかが最重要。アメリカという「先生」が後ろで監視している「ホームルーム政治」であっても。
と最近の若い者は・・はいつの時代にも繰り返し嘆息されてきたのでしょうな。統計では、日本は世界一の長寿国、殺人件数も先進国中きわめて低レベル。所得配分もまだ格差は少ない。かつて、赤旗が「日本の貧困」という連載を始めたとき、これは赤旗でなくては読めないなとかなり期待したが、3食ジャンクフードやホカ弁食べさせられる共働き家庭の児童なんてのが登場して、それなら俺の小学校時代からそうだったわいと舌打ちしたことがある。昔、ゴルバチョフのソ連を旅したとき、駅に住む難民みたいな群衆に圧倒されていたら、同行したおっさんいわく、「この人たちは自ら家を捨ててきてホームレスになった。アメリカでは家から追い出されてホームレスになる。いったい、どちらが貧しいと思う?」。アメリカはまぎれもなく世界一富める国だが、その貧困層の生活はアフリカあたりの最貧国国民より低劣、乳幼児死亡と殺人による死亡を除いても、スラムの平均寿命は最貧国を下回るそうだ。生き地獄というのはあるのだな。