■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

屋根裏ビストロ【ラ メール ギキ】までひとっ飛び!暖かなくつろげるフレンチビストロ!

2022-01-23 | 食べ歩き(京都)
食べ友から勧められて久しぶりに京都にやってきました。
寒い朝ですが早起きして到着した三条大橋。
鴨川の変わらぬ景色を見てモーニングコーヒーを楽しんだ後、先斗町を南下します。

先斗町は夜の街ですから、朝はひっそりと人通りがありません。
車が入らない石畳をゆっくり歩きながらのんびりと四条通まで歩きます。
四条河原町の交差点を見ると、この時期でも交通量は多そうです。
人混みを避ける意味でも交差点には行かずに、高瀬川沿いを南下することにしました。
グーグル地図の案内で迷わず目的地の「ラ メール ギキ」に到着しました。


1階の入り口に可愛い看板が立てかけてあり、これがないと通り過ぎてしまいそうな佇まいです。
狭い階段を昇って小さなドアを開けると、暖かい空気が迎えてくれました。


椅子が3脚並べられたカウンターに案内されました。
やったね!キッチンの様子がわかるし、お隣に誰も来ないようです。
カウンター独占にニンマリしながら早速メニューを選びます。
ご主人がシェフで、マダムがフロアを切り盛りするスタイルです。


私には、前菜+メイン+デザートの3品のコースが適量なのですが、
次に来れるのはいつになるかわかりません。
朝食抜きのうえにお散歩で少しお腹に余裕がある。
もう1品増やして、メインを魚と肉の2種類の4品のコースにしました。
本日の魚は「鰆」(さわら)、そして肉はリストの中から「鴨」(かも)をチョイス。
ふとカウンターを見ると、ナプキンとマスクカバーが用意されています。
どちらも有難いです。
カジュアルなお店だと布のナプキンがないところもあります。
それでも大判の紙ナプキンがあればよいのですが、ないお店も結構あるのです。


アミューズは、鱈(たら)の白子のムニエルと人参のムース、上に掛かった泡は白バルサミコ酢です。
白子の食感とムースの優しさをバルサミコ酢がキリリと引き締めていてよいアクセントとなっていました。


前菜はスモークサーモンのコンフィ。
レモンやライムなど、柑橘類のソースです。
レアなサーモンですが弾力が楽しめて美味しい一品でした。
マダムの説明によると、真空低温で調理しているのだとか。



次に運ばれたのは話題のスープ。
上からミルク、牛蒡(ごぼう)、聖護院かぶらの3層のスープです。
温度差があり、それを楽しむために混ぜないでそのまま飲みます。
軽やかなミルクは抵抗なく喉を通り、つぎに香りの高い牛蒡が続きました。
最後は聖護院かぶら・・・味が濃くて蕪(かぶ)の風味がしっかりと出ています。
野菜、美味しいな〜というスープでした。


お店に来る前にお店のHPを確認していたら、「本日のおすすめ」が載っていました。
本日のおすすめは、フランス産のムール貝と鰆とあったので興味がありました。
鰆のムニエル サフラン風味のソース
緑のソースはバジルソースでした。
パラパラと掛かっている粉は、パプリカやナツメグなど数種類のスパイスを燻製したそうです。
これはシェフが直々に届けてくれて説明がありました。
厚切りの鰆は中まで均等に火入れされ、柔らかくとても食べやすいものでした。


スープの後にパンが届いたのですが、これが話題のカラスミのパンです。
普通のバゲットも付いています。
暖かく柔らかいイカ墨パンは味も優しいのですが、添えられたタプナードがよくあいました。


黒オリーブと青オリーブ、唐辛子、黒にんにくなどいろいろなものを合わせた自家製タプナードです。
美味しそうなのでたっぷりパンに付けたら塩辛くて・・・
何事も適量というのがあります。反省しつつ、次からは少量つけていただきました。
小瓶に詰めて店内で販売していますで是非どうぞ!
押しかけの販売員になる私です(笑)


お魚を食べ終わるとすかさずお肉のためのカトラリーが届きました。
あ、この肉用ナイフはよく見るフランス製のあれですね。
いまだに名前を覚えられない私ですが、蝉のマークは忘れない。
持ち手のところが紫色のナイフ、初めて見ました!!!
もうここでテンションが上がる私です。
キッチンからはシェフが鴨を仕上げる音が聞こえてきます。



いよいよお待ちかねの鴨肉のローストです。
パンをたくさん食べたけど大丈夫かな。
皿数が多くメインが小さいお店もあるけれど、ラ メール ギキのメインは凄い!
厚みのある鴨がたっぷり3切れ乗っかっていてすごくボリュームがある・・・ように見えました。
お皿の端には赤ワイン塩が添えられています。


せっかくだから近寄って撮ってみました。
付け合わせは、蕪、小さなジャガイモ、カリフラワーです。
フォンドヴォーに粒マスタードを合わせたソースがたっぷりと掛かっています。
見えただけでなく実際にボリュームのある鴨は、鴨肉独特の食感と香りがあり、
ジビエ好きにはたまりません。
そしてジューシーな脂肪が淡白な鴨肉の繊維と合わさるとさらに美味しく感じられます。
脂肪側についている塩胡椒がなんとも憎い塩梅で、一切れ一切れ丁寧に食べたはずなのにあっという間に食べ終わりました。
ソースも残さず食べて名残惜しくナイフとフォークを置きました。
付け合わせの野菜本来の味が濃くて鴨によくあっていました。


アールグレイの紅茶の前に届いたデザートは、
チョコレート風味のチーズケーキバニラアイスです。
春を感じる可愛いデザインです。
おばさんには可愛すぎる(笑)


小さなポーションなので頑張ってチーズケーキもアイスも食べました。
特筆すべきは苺でした。
シャンパン苺と呼んでいいかな?
断面でわかるかな、繊維がとっても密でジューシーで甘い苺です。
自分では苺を買わないので、世間にはこんな上等な苺があるのねと驚きました。


私がラ メール ギキに予約とったよと、教えてくれたたべ友に報告すると
「実はね、ラ メール ギキのシグニチャーはオマール海老みたいだよ」と笑ってお返事を下さいました。
店名のラ メールってフランス語で海という意味だよね。
わかってます、だから魚料理も食べますってば。

最近、地元では「トロ鰆」とブランド化された鰆を食べる機会多いのですが、
トロ鰆は皮も独特の風味があって美味しいんです。
ラ メール ギキの鰆は私の知っている鰆ですが、トロ鰆とは少し違うようです。
ラ メール ギキのシェフがトロ鰆を調理したらどんな仕上がりになるのだろうと思ったりしました。


一人客にはやはり気を使うのか、マダムがいろいろ話しかけてくれました。
退屈することなく大満足のランチを終え、来た道とは反対に進みます。
高辻通りを烏丸通りまで出て、京都銀行の角を右折するとすぐに地下鉄の入り口がありました。
四条駅までほんの数分で到着でした。




ラ メール ギキ     HPはこちらです

住所:京都市下京区茶磨屋町228-2

営業時間:12:00~15:00       18:00~22:30

定休日:火曜日







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