何年かぶりに鰻が食べたくなった。
検索してみると、ここ数年で鰻事情が激変していて、国産鰻はなかなかハードルが高い様子。
失敗は許されない。
何しろ食べたいと思うことが私にとって貴重なのだから、久しぶりに食べる鰻はちょっと拘りたい。
”ふっくらとしていて柔らかい鰻重”
鰻丼でもなく皿に乗せられた定食でもない。ましてや次から次に鰻だらけの懐石でもない。
四角い箱に入った鰻重だ。
ご飯の間に鰻がこっそり挟まれていないもの。
適度な厚さのご飯の上に、香ばしく焼けた鰻が乗っかってる・・・そんな鰻重だ。
そして、お酒も飲まずに鰻重のみに絞れば、昼食にしたいな。
持つべきものは友である。
メールを出すだけで、初台に行け!と指令が届いた。
次に、平日の昼に一緒に鰻を食べてくれる人、これもすぐに見つかった。
予約もしてくれると言う(^^)
あとは、お腹を空かせて当日に臨むのみであった。
初台駅 南口から地上に出て1分のところに、『赤垣』はすぐに見つかった。
入口に、「この時間は予約のお客様のみとさせていただきます」と貼り紙がしてある。
注文してから焼きあがるまでに30分ほどかかるので、お昼の混雑時は予約のみのようです。
着席してから数分で鰻重がでてきました。速っ!!!
鰻重とお味噌汁と浅漬け。
肝吸いが苦手なのでお味噌汁でほっとし、自家製のような白菜の浅漬けにわくわく感が高まります。
左手前から一口、鰻を頬張ります。
身はしっとりと柔らかく、身と皮の間の脂は厚く、ウエルダンの焼き具合の鰻が香ばしくて、思わずニンマリ!
意外に脂がのってますよ。
予約時には特上をリクエストしてくれたようですが、
「すみません、今日は特上ができなくて・・・」ということで
もひとつ下のクラスになったようですが、全然OKです。これで充分です。
タレはあっさりめでこれも私の好み。
鰻は完璧に私の好みでありました。
さて、鰻重でもうひとつ重要なのがご飯です。
どのくらいの厚みでご飯を敷いているか・・・これも私的には大事なところです。
鰻丼を回避する理由は、ご飯が多すぎるんだよね。
もちろん鰻重がご飯が少ないということではないのだけど、口入れるときの割合の問題かな。
ここ赤垣のお米はちょっと長めの米粒で、しかもあっさりとした味わいです。
国産のお米だろうか? という疑問は残りますが、コッテリした鰻の脂にはこのご飯がいいのかも・・・
まぁ、細かいことはあまり気にせず、同行者の存在もしばし忘れて半分ほどイッキです。
あとの半分はゆっくりといただきました(^^)
箸休めのお漬物がまたよい塩梅で、満足でお店を後にしたのです。
ご馳走さまでした。
ミッションコンプリート!!!
私は関西で生まれ育ったので、鰻蒲焼は蒸し無しの直焼きで育ちました。
お店によって、時期によって鰻独特の臭みがあるのですが(味わいというべきか)
関東風は違うのよ、蒸してから焼くので臭くないと聞いておりました。
大人になっていよいよ東京で鰻を食べる機会がありました。
上野は池之端の『伊豆栄』さんでした。
それ以来、関東風の鰻が大好きになって関西ではあまり食べなくなりました。
しかも、以前はもっとコッテリしていても大丈夫でしたので、
「鰻は冬に食すべし!」とか言って、寒い時期にたっぷり脂肪をつけた鰻を好んでおりました。
いつも都内で行くのは城東地区で、新宿より西のお店は今回が初めて。
駅から近いこともあるし、このお店はまた来る予感がします。
うなぎ 赤垣
住所:渋谷区初台1-38-11
営業時間:11:00~14:00、 16:00~19:30
定休日:金曜日
予約番号:03-3370-2763