■駅前魔女食堂■

料理を作っては写真を撮る毎日です。「美味しいは正義!」を合言葉に食べ歩きもしています。

鰻は赤垣

2015-07-09 | 食べ歩き(東京)



何年かぶりに鰻が食べたくなった。

検索してみると、ここ数年で鰻事情が激変していて、国産鰻はなかなかハードルが高い様子。

失敗は許されない。

何しろ食べたいと思うことが私にとって貴重なのだから、久しぶりに食べる鰻はちょっと拘りたい。


”ふっくらとしていて柔らかい鰻重”

鰻丼でもなく皿に乗せられた定食でもない。ましてや次から次に鰻だらけの懐石でもない。

四角い箱に入った鰻重だ。

ご飯の間に鰻がこっそり挟まれていないもの。

適度な厚さのご飯の上に、香ばしく焼けた鰻が乗っかってる・・・そんな鰻重だ。

そして、お酒も飲まずに鰻重のみに絞れば、昼食にしたいな。


持つべきものは友である。

メールを出すだけで、初台に行け!と指令が届いた。

次に、平日の昼に一緒に鰻を食べてくれる人、これもすぐに見つかった。

予約もしてくれると言う(^^)

あとは、お腹を空かせて当日に臨むのみであった。


初台駅 南口から地上に出て1分のところに、『赤垣』はすぐに見つかった。

入口に、「この時間は予約のお客様のみとさせていただきます」と貼り紙がしてある。

注文してから焼きあがるまでに30分ほどかかるので、お昼の混雑時は予約のみのようです。

着席してから数分で鰻重がでてきました。速っ!!!

鰻重とお味噌汁と浅漬け。

肝吸いが苦手なのでお味噌汁でほっとし、自家製のような白菜の浅漬けにわくわく感が高まります。




左手前から一口、鰻を頬張ります。
身はしっとりと柔らかく、身と皮の間の脂は厚く、ウエルダンの焼き具合の鰻が香ばしくて、思わずニンマリ!

意外に脂がのってますよ。

予約時には特上をリクエストしてくれたようですが、
「すみません、今日は特上ができなくて・・・」ということで
もひとつ下のクラスになったようですが、全然OKです。これで充分です。

タレはあっさりめでこれも私の好み。

鰻は完璧に私の好みでありました。

さて、鰻重でもうひとつ重要なのがご飯です。

どのくらいの厚みでご飯を敷いているか・・・これも私的には大事なところです。

鰻丼を回避する理由は、ご飯が多すぎるんだよね。

もちろん鰻重がご飯が少ないということではないのだけど、口入れるときの割合の問題かな。

ここ赤垣のお米はちょっと長めの米粒で、しかもあっさりとした味わいです。

国産のお米だろうか? という疑問は残りますが、コッテリした鰻の脂にはこのご飯がいいのかも・・・

まぁ、細かいことはあまり気にせず、同行者の存在もしばし忘れて半分ほどイッキです。

あとの半分はゆっくりといただきました(^^)

箸休めのお漬物がまたよい塩梅で、満足でお店を後にしたのです。

ご馳走さまでした。

ミッションコンプリート!!!





私は関西で生まれ育ったので、鰻蒲焼は蒸し無しの直焼きで育ちました。

お店によって、時期によって鰻独特の臭みがあるのですが(味わいというべきか)
関東風は違うのよ、蒸してから焼くので臭くないと聞いておりました。

大人になっていよいよ東京で鰻を食べる機会がありました。
上野は池之端の『伊豆栄』さんでした。
それ以来、関東風の鰻が大好きになって関西ではあまり食べなくなりました。

しかも、以前はもっとコッテリしていても大丈夫でしたので、
「鰻は冬に食すべし!」とか言って、寒い時期にたっぷり脂肪をつけた鰻を好んでおりました。

いつも都内で行くのは城東地区で、新宿より西のお店は今回が初めて。
駅から近いこともあるし、このお店はまた来る予感がします。










うなぎ 赤垣

住所:渋谷区初台1-38-11

営業時間:11:00~14:00、 16:00~19:30

定休日:金曜日

予約番号:03-3370-2763






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