えーかげんなヤツじゃケー

いつ飽きるかわからんけどできるところまで

今年の火星接近は満足でした

2020-12-31 14:15:42 | 日記

今年の火星接近はその接近距離から準接近と言われて大接近ほどでは無いものの

長い間遠く離れて小さくにしか見えなかった火星がアマチュアの小口径

望遠鏡でも詳細な模様や小さな極冠や黄雲を見ることが出来たので大変
満足な火星接近の年でした
そんな火星も地球最接近から2ヶ月以上過ぎ随分と小さくなって赤い輝きも夏の
頃のような周りの星を圧倒するような存在感も薄れてそろそろ小口径望遠鏡では
細かな模様も見えづらくなっています最終的に見かけ上太陽に近くなり火星
シーズンが終了します
火星の模様の一番の見どころはやっぱり大きな大シルチスと思ってます
ずいぶんと昔の中学生の頃に火星が大接近すると大きなニュースが流れ
親に買ってもらった10センチ反射望遠鏡を庭に引っ張り出しては毎夜
せっせとスケッチしたものです
そのスケッチでの模様は子午線の湾(アリンの爪)や太陽湖なんか見えたような
気がしますがやっぱり一番見やすかったのは言わずと知れた大シルチスでその
大き三角形の模様は分かりやすく描きやすかったです、残念ながら子供の
小さな望遠鏡では19世紀に火星人が作ったされる運河までは見ること
叶いまんでした
その10センチ反射望遠鏡は実家に仕舞ったままの状態でその後太陽
の日食観測用に買った小さな6センチ屈折望遠鏡で観測というより眺め
る程度でほぼ模様らしきものは見えていなかったです、バローレンズ
併用して倍率を稼ぎ暗い像ながら接近した火星を記念のつもりで見てて
こんなものだという思いでそれで満足していました
昔は惑星観測といえば像が安定して見やすい屈折望遠鏡が良く言われて
いましたが口径の小ささには勝てませんでした
そんな火星の接近の年に長い間憧れ続けていた約29年振りの新鏡筒の
10センチ級屈折望遠鏡を手に入れることが出来たので少年期の頃を
思い出しながら8月から火星観測というより観望を始めました
そんな火星を今年の接近では久しぶりにじっくりとみることが出来た事
デジタル時代となってフィルムでの撮影しかなかった時代では考えられ
ないくらいな写真が残せた事が大きな成果でした
ただし眼視観測では惑星に有利と言われていた高性能な10センチ級
屈折望遠鏡を約29年ぶりに入手できたにもかかわらず若かった頃
比べて視力の衰えが顕著となっていて細かな部分がよく見えないのに
は我が身の衰えをしみじみ感じました
中学生のころは視力も完璧なくらいだったのが今では近眼老眼乱視で
小さな対象が見え辛くおまけに飛蚊症も相まって肝心の火星にもやもや
ぶつぶつが重なり更に見え辛かったです
この10センチ級望遠鏡はタカハシのFSQ106EDPでデジタルカメラを
取り付け直焦点撮影することを目的に購入したものです、手元に届いて暫らくは
散光星雲を中心とする星雲星団を撮影していたので火星は眼中になかったのです
が8月9月の真夜中から明け方に煌煌と輝く赤い火星が気になり始め記念に眺め
ておこうと思ったのがきっかけで惑星用アイピースや接続環や天頂プリズムを追
加購入したりで結果予算オーバーでした、でもこれからの2年2か月ごとの火星
の接近で少しづつ小さくなって行くと思うと今見ておいて良かったです
夢中になり始めると見るだけでなく写真に残したくなるもので見よう見まねで手
持ちのデジタル一眼レフカメラを使ってフィルムと同じような方法で一枚撮りで
始めました、やはりというか火星像を大きく強拡大してもシャープさが増すでも
無くただボケた像が大きくなるだけで満足いくような結果となりませんでした
 
 
火星の撮影初期はやはり技術力が付いて行っていないです
まだスタッキングという技法を知らずに一生懸命に一発撮りしかできていなった
一枚ですしかもセンサーはゴミだらけ
 
 

共通データ

タカハシFSQ106EDP 三鷹光機GN170 NikonZ6

2020/9/28  22h14m43s   1/2秒  ISO800 XP3.8で拡大

 
 
2020/10/2  21h49m04s   1/20秒  ISO1600 XP3.8で拡大
 
 
 
2020/10/5  21h39m21s   1/20秒  ISO2000 XP3.8で拡大
 
 
最接近の時にネットで動画を撮影してスタックする方法を知り試してみました
するとどうでしょう細かなところが浮かび上がって素晴らしいと驚いた一枚です
2020/10/6  22h59m09s   1/30秒  ISO1600 XP3.8で拡大 833フレームからステライメージ9で10%スタック
 
 
動画撮影時間を延ばしたりして試行錯誤してみました
2020/10/12  21h59m48s   1/25秒  ISO2000 XP3.8で拡大 1047フレームからステライメージ9で10%スタック
 
 
このころになると強拡大した火星をとらえるコツがわかり始めて効率よく撮影できました
2020/10/14  24h50m50s   1/25秒  ISO2000 XP3.8で拡大 3903フレームからステライメージ9で10%スタック
 
 
 
2020/10/20  23h23m34s   1/40秒  ISO3200 XP3.8で拡大 4962フレームからステライメージ9で10%スタック
 
 
 
2020/10/25  20h52m58s   1/25秒  ISO2000 XP3.8で拡大 593フレームからステライメージ9で10%スタック
 
 
 
2020/10/25  24h04m37s   1/25秒  ISO2000 XP3.8で拡大 7233フレームからステライメージ9で10%スタック
 
 
 
2020/10/26  23h25m28s   1/25秒  ISO2000 XP3.8で拡大 8970フレームからステライメージ9で10%スタック
 
 
 
2020/10/27  20h30m41s   1/25秒  ISO2000 XP3.8で拡大 10254フレームからステライメージ9で10%スタック
 
 
 
2020/11/4  22h27m02s   1/25秒  ISO2000 XP3.8で拡大 7344フレームからステライメージ8で10%スタック
 
 
 
2020/11/8  21h34m58s   1/25秒  ISO3200 XP3.8で拡大 4558フレームからステライメージ9で10%スタック
 
 
 
2020/11/11  21h11m36s   1/25秒  ISO4000 XP3.8で拡大 3057フレームからステライメージ8で10%スタック
 
 
 
2020/11/13  22h14m33s   1/25秒  ISO4000 XP3.8で拡大 34530フレームからステライメージ8で10%スタック
 
 
 
2020/11/26  19h20m05s   1/25秒  ISO4000 XP3.8で拡大 2493フレームからステライメージ8で10%スタック
 
 
 
2020/12/6  18h32m10s   1/30秒  ISO5000 XP3.8で拡大 7356フレームからステライメージ8で10%スタック
 
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