春の銀河から夏の天の川と散光星雲です
今年のゴールデンウィークは終盤の8日が新月になってこの前後の日が今年の一番の
天体写真のポイント日と思っていましたが9日に絶好の快晴となりいつもの撮影場所
へ出かけました
まだ日が沈む前の明るいうちに展望台からの風景です、五月晴れで空気が澄んでいる
ので遠く四国の山や町が良く見えました
西から南そして東の遠景です
遠く佐田岬半島が見えます
佐田岬半島
東には本四架橋も見えます
松山市街地
上空には旅客機も
共通データ
共通データ
望遠鏡 タカハシ FSQ106 D:106㎜ fl:530㎜ F5
カメラ NikonD810A
赤道儀 三鷹光器 GN170
画像処理Software StellaImage9
まず最初は既に南中を過ぎているおおぐま座の銀河系外星雲であるM81とM82です
大型の銀河でM81がボーデの銀河、M82がその形から葉巻銀河と呼ばれています
暗くなる前に望遠鏡を組み立てて鏡筒の温度順応をしましたが撮影前にしっかりとピント
を合わせたはずなのに自宅でコンポジットして仕上げてみるとほんの少しズレてしまって
いました
M81とM82(ボーデの銀河と葉巻銀河)おおぐま座
2024/5/9 20h24m43s
120s×21 ISO1600 ダークフレーム×4 フラットフレーム×4
トリミング
ピントを合わせ直して次は南中しかけている撮影タイミングの短い南の低空を狙いました
その形からソンブレロ銀河とも呼ばれている銀河です
M104(ソンブレロ銀河)おとめ座
2024/5/9 22h18m45s
120s×16 ISO1600 ダークフレーム×4 フラットフレーム×4
トリミング
南の空低空にある接触銀河ともアンテナ銀河と言われる小さな銀河です
まだまだ露出時間を延ばさないとダメです
NGC4038 NGC4039(アンテナ銀河)からす座
2024/5/9 21h41m56s
120s×16 ISO1600 ダークフレーム×4 フラットフレーム×4
トリミング
次は南天にある大型の銀河で南の回転花火銀河と呼ばれています
M83(南の回転花火銀河)うみへび座
2024/5/9 22h55m39s
120s×16 ISO1600 ダークフレーム×5 フラットフレーム×4
トリミング
再び春の銀河が多くあるエリアのおとめ座に戻ります
このエリアは多くの銀河が集中している場所でどこへ向けても大小何らかの銀河が視野に
入ってきます、そんな場所でひと際特異な並びになっている銀河があってアメリカの物理
学者マルカリアンの名前が付いたマルカリアン・チェーンと呼ばれる銀河が集中してみえ
る場所です
一番右にある大きな銀河がM84、その左隣がM86、やや中央左下隅がM87
マルカリアン・チェーン おとめ座
2024/5/9 23h36m26s
120s×22 ISO1600 ダークフレーム×3 フラットフレーム×4
トリミング
ひとまず春の銀河の撮影を終了して次は夏の星座になります
南の空にさそり座のアンタレスが南中しようとしてきます、さそりの心臓であるアンタレ
スの周りはいろいろな色の散光星雲が入り乱れてカラフルタウンとも呼ばれています
良く晴れて低空まで澄んだ夜なので色も良く出るだろうと思いましたがもっと露出を掛け
る必要もあったようです
さそり座頭部のカラフルタウン
2024/5/9 24h51m21s
120s×21 ISO1600 ダークフレーム×8 フラットフレーム×8
天の川はもう少ししてからにして主な球状星団を撮影します
へび座にある大型の球状星団です
M5 (球状星団)へび座
2024/5/9 25h41m30s
120s×8 ISO1600 ダークフレーム×3 フラットフレーム×4
トリミング
南天一全天一と言えばオメガ球状星団ですが北天一の球状星団と言えばM13になります
M13(球状星団)ヘルクレス座
2024/5/9 26h04m48s
120s×9 ISO1600 ダークフレーム×3 フラットフレーム×4
トリミング
天の川も東の空から南の空へやってきました
干潟星雲(M8)と三裂星雲(M20)です、夏の天の川のど真ん中ににある大型の散
光星雲で肉眼でも見えて双眼鏡を使えばとても綺麗に見えます、
カメラのシャッタースピードダイヤルが構図を決めるときに触ったようで知らないうち
にバルブから30秒になってしまっていて露出が少しアンダーになりました
M8とM20(散光星雲)いて座
2024/5/9 26h29m14s
30s×16 ISO1600
トリミング
最後は天の川の銀の星の中に埋もれるように見えるあれい星雲です
この星雲は惑星状星雲に分類され小さい星雲ですがとてもカラフルでとても綺麗です
M27(惑星状星雲)こぎつね座
2024/5/9 27h08m20s
120s×9 ISO1600 ダークフレーム×8 フラットフレーム×8
トリミング
撮影途中ですが天文薄明が始まる時間となったので終了としました
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