えーかげんなヤツじゃケー

いつ飽きるかわからんけどできるところまで

引き伸ばし現像の思い出

2018-06-15 08:34:02 | 写真
高校時代の事ですが外が暗くなる夜に自分の部屋の雨戸を閉めて部屋を真っ暗にして簡易暗室にしていました
100フィート長尺フィルムの装填やフィルム現像のためのパトローネから現像タンクへ巻き取りもありましたが
一番の目的は引き伸ばし機を使って白黒ネガフィルムから印画紙にプリントするためでした
畳の部屋でしたが折り畳みテーブルを出して現像液とかのバットを置いてのお座敷暗室でした
引き伸ばし機や印画紙現像バットを並べて準備完了、そしてルーペで露出、ピント、ブレをチェックしてセレクトしておいた
一番写りが良いものを薄明るい豆電球の光にかざしてフィルムのツヤのある表側、マット面の銀塩が塗られた裏側を確認してブロアでホコリゴミを飛ばす(これ大事)
表側を上にして引き伸ばし機にかけてどれくらい伸ばすのかを決めてから
ピントはイーゼルマスクの厚さと印画紙の厚さを考慮し仮の印画紙を乗せて目を近づけて真ん中と隅でじっくりとピント合わせしました。
ピントチェックが簡単にできるピントチェックルーペなんてのもありましたが貧乏学生には買えませんでした。
当時使っていた印画紙サイズはキャビネのみです。
さて引き伸ばし準備はこれで済んだのですがこれからが印画紙への露光です。
これまでは準備とチェックでしたがこれからはどんな写真に仕上げるかを決める作業です。
トリミングと構図を決め拡大率の微調整&ピント再調整してから暗めに仕上げるローキー、明るめに仕上げるハイキーがあるのですが天体写真の場合にはほぼ濃いグレーで締まった黒と淡い星が埋もれないギリギリの中間よ言うところです。
そこの濃さを決めるために露光時間の決めます。
お金のある人は何枚も露光時間を変えて現像し一番気に入った一枚に決めるのでしょうが、
私の場合は印画紙を半分もしくは更にその半分にした物をイーゼルに乗せて
引き伸ばし機のスイッチを入れて露光スタートから段階的に印画紙を別の紙でスライドして隠す方法で5秒10秒15秒20秒と5秒間隔で縞模様のようなテストチャートのような試し焼きを最初に作ります。
それを現像して濃さを確認して露光時間を決定します。天体写真の場合基本的に科学写真なので嘘があってはいけないので覆い焼きとかは一切しませんでした。
暗室タイマーなんてのもありましたが繰り返しですが貧乏学生にはお金はなく買いません。
さて、この5秒毎をどうやって測ったということになります
ここで森昌子の先生の出番です
単純な歌はリズムが取りやすく普通に耳に入ったテンポで歌うとメトロノームのように正確なテンポが簡単に刻めます。
歌詞では

淡い初恋消えた日は
雨がシトシト降っていた
傘に隠れて桟橋で
一人見つめて泣いていた

この一区切りが正確に5秒になります
コメント
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