えーかげんなヤツじゃケー

いつ飽きるかわからんけどできるところまで

モノクロームとリバーサル

2018-06-13 08:46:02 | 写真
よく写真は白黒写真から始まってカラー写真に進みネガからリバーサルへそして最後に再び白黒へと言われたものです。
アマチュアにとって昔はカラーフィルムが高くて失敗すると出費が大きくなるという事もありますが
篠山紀信も写真は白黒から始まって白黒にたどり着く、標準レンズに始まって標準レンズに戻るとも言っていました。
白黒フィルムは今はフジフィルムと言いますが当時は富士写真フィルムと言っていたネオパンでした。
感度毎に当時のASA100(今のISO)がネオパンS、ASA200がネオパンSS、ASA400がネオパンSSSでした。
そのずっと後にはISO1600も出ましたが、私的にはこのSSS(スリーエスと言っていました)しか使っていませんでした、今ではもう売っていないようです。
対してコダックのトライXは世界標準で今でも売っていて使用する事が出来るフィルムでコントラストがはっきりしていて少々粒子も目立ちましたがその粒子が揃っていていかにもモノクローム写真というか趣がありました。
頻繁に使うようになってからは長尺100フィート缶を買い必要な長さだけをパトローネに装着して天体写真はトライXのみで撮ったものです。
ASA400と当時では高感度で天体写真では無い普通の日中は絞り値を絞り気味にしてパンフォーカスで撮ったので大雑把にピント合わせしたものです。
天体写真では富士のパンドールという増感現像液でさらに高感度で仕上げました。
一方更に高価な昔のカラーフィルムと言えば今はもう手に入らないコダクロームを代表としたポジフィルムのリバーサルカラー写真に憧れたものです。
ネガカラーはファミリー写真向けで写真を志すものはリバーサルだとよく言われ
リバーサルで撮影してるとハイアマチュアと見られるような気がし、うまく撮れた時は腕が上がったと思ったものでした。
何十年経ってもネガからのプリントは色が褪せるけどリバーサル写真は当時のままの鮮やかな色のまま残っています。
天体写真には低感度のため不向きで始めてのリバーサルでの写真ではフジカラーR100というまだ400が出ていない頃のフィルムでした。
北アメリカ星雲を華奢な望遠鏡に同架して
ゆっくりゆっくりと微動ハンドルを星の動きに合わせて回して追いかける手動ガイドを一時間もやったものです。
当時には追尾モーターなんてなくていっときも望遠鏡のアイピースから目を離さずじっと回し続けたものです。
こんな低感度のリバーサルフィルムでしたが淡くて暗い彗星の写真はまず無理でしたが特別に明るかったウェスト彗星だけはバッチリと写りました。
モノクロと違ってカラーだとやっぱり綺麗でした。
その後時代はさらにカラー写真を高感度で撮影できるネガカラーフィルムへと変貌しました。
コメント
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