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超級龍熱

香港功夫映画と共に

 鄭伊健&陳小春主演『精武魂』&回路ハリウッド・リメイク作品『パルス』

2007-11-07 14:29:26 | 作品レビュー
今日は都内某所でアートポートさん配給のホラー映画『パルス』を試写で観て来ました。
またも例によって試写最終日に滑り込みでしたが(汗)、試写場はほぼ満員でしたね。
これって黒沢清監督作品『回路』のハリウッド・リメイクだそうで・・私も怖い物観たさで観に行ったんですが・・やっぱりかなり怖かったですねー!(苦笑)。
映画はパソコンを伝わって感染し人間の生命力を吸い取ろうと襲って来る邪悪な霊の恐怖を描いているんですが、映画の後半主人公たちが霊の感染源を絶とうとパソコンをシャットダウンしようとするんですが・・そこにも遂に悪霊が襲ってきて・・!(怖!)。ホラー映画大好きな方は是非!
『パルス』は12月よりシアターN渋谷ほか全国“感染”ロードショー公開との事です!

さて、昨日はイーキン・チェンこと鄭伊健、ジョーダン・チェンこと陳小春主演の電視劇『精武魂』を観ていました。
これってどうやらイーキンが霍元甲に扮し、ジョーダンが陳真に扮した連続電視劇『霍元甲』を元にダイジェスト編集した総集編のようですね。この基となった電視劇自体は私も前から気になっていたんですが、今回その総集編的な『精武魂』を観て、私はイーキン霍元甲とジョーダン陳真の情感溢れる熱演にとても好印象を持ちました。
勿論2人とも本格的な武打星ではないので、劇中の2人の武打シーンはダブルを頻繁に使用していますし、クンフー・アクションその物も余り迫力は期待できません。
ただそうは言いながらも作品の序盤で陳真が自分の師匠(袁信義!)が元甲と試合をして命を落とした事で「霍元甲!俺はお前を絶対に許さない!報仇ォォ!」と執拗に元甲に闘いを挑んでいくんですが、そんな陳真も最後には元甲の気高くも温かい人間性に頭を垂れ元甲の弟子となります。
私が思うにこの『霍元甲』という電視劇は、これまでの李小龍、梁小龍、ドニー・イェン、そして李連傑たちがそれぞれ映画や電視劇などの精武門系列作品群で何度となく披露してきた圧倒的な完成度の武打シーンを敢えて作品の売りとはせずに、逆に師と弟子である霍元甲と陳真、この2人の師弟の固い絆を中心に重厚な人間ドラマをジックリと見せる事を狙いとした作品との印象を強く持ちました。
それは霍元甲を威厳に満ちた佇まいと演技力で堂々と演じ切ったイーキンを観れば一目瞭然ですし、製作側の当初の狙いであるドラマ性重視の精武門系列作品を撮る!、との狙いは今回は程度成功したと言えるでしょう。
そしてこの『精武魂』のクライマックスでは、日本人に謀殺された霍元甲の仇を討つべく1人残った陳真が“東亜病夫”の額縁を担ぎ、敢然と虹口道場に乗り込んでいくシーンで作品は最高潮を迎えます・・!
いや~この道場破りのシーンでもジョーダンこと陳小春は頑張ってますよぉ。ちゃんと「ババッ!」と両手を勇ましく広げたリーさんっぽい構えを見せたり、2本の棒を手に日本人の親玉相手に連続廻し蹴りを見せたりと今のジョーダンに出来る精一杯のクンフー・アクションを見せています。
私はこの映画で彼なりに必死に、そして懸命に陳真役を演じ切った陳小春には今回改めて“精武英雄”の称号を進呈してもいいかなと思っています。
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