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超級龍熱

香港功夫映画と共に

格闘龍熱!バトル・フェスタ⑤ 狂乱の最凶殺し屋たちが潰し合う!!スコット・アドキンス主演「アクシデントマン」

2018-04-13 12:40:45 | 作品レビュー

さてさて、全5回に渡ってお届けして来ました「格闘龍熱!バトル・フェスタ」も、いよいよその大結局となりましたが、特集のフィナーレを飾るはジェシー・V・ジョンソン監督、スコット・アドキンス主演「アクシデントマン」(17)でいきましょう!!
私こと龍熱はこの「アクシデントマン」は以前から観賞を楽しみにしていたんですが、これがまたちょっと、いや相当に狂った設定と狂った登場キャラが弾けまくる壮絶アクション映画になっておりました(^_^;)(何時もながら私に協力してくれる友人に感謝です)。
日本語字幕無しでの観賞だったのでストーリーの把握が今一つなのですが、イギリスはロンドンで子供の頃から苛められて育った主人公マイク・ファロン(スコット・アドキンス)は、ある日偶然凄腕の殺し屋レイ(レイ・スティーブンソン)の殺しの現場を目撃します。
すぐにマイクはレイの自宅を訪ねると大胆にも殺し屋として弟子入りを志願します。そう、自分を散々苛めたチンピラに復讐するために。
命知らずのマイク少年を気に入ったレイはマイクを自分の弟子として受け入れ、殺し屋としてのあらゆる知識とテクニックを伝授します。
やがて成人し、第1級の格闘テクニックを身に付けたマイクは、暗殺するターゲットが事故で死亡したかのように偽装する影の殺し屋、そう“アクシデントマン”となったのです。
また殺し屋稼業から引退したレイも、自分が経営するパブをオフィスとして何人もの殺し屋を雇う、言わば殺し屋株式会社のボスとして君臨していました(ってオイオイ?)。
その殺し屋たちもエースのマイクを筆頭に、同じく格闘テクニックに優れたミック(マイケル・ジャイ・ホワイト!)とマック(レイ・パーク!)のコンビ、女性ながら刀の達人ジェーン(エイミー・ジョンストン!)など凄腕揃いで、他にも斧でターゲットを惨殺する巨漢や、絆創膏に毒物を仕込んでターゲットを殺害する毒殺マスターなどどう見ても狂ってる(苦笑)殺し屋たちばかりです。
こんな完全にイカれた設定の「アクシデントマン」ですが、映画はここからかなり複雑なストーリー展開を見せ、妊娠中だったマイクの恋人の女性がレズビアンの女性に走った果てに惨殺され、実はその犯人がマイクの友人でもある殺し屋のミックとマックだった・・・とどう見ても観客がついていけない展開が勝手に暴走を始めます(ってもしもし?)。
と言いながら、本作のアクション監督はマニアなら知らない者がいないティン・マンが担当しているんですが、映画の随所にトップクラスの格闘シーンがバランス良く用意されています。まずはアドキンス扮するマイクにヘルメットを被りバイクに乗った殺し屋バイカー(これ判り難いのですがティン・マン本人では?)が襲いかかるシーンでは、アドキンスが自分に何度も突進して来るバイカーに強烈なスピンキックをカウンターで何発も叩き込み撃退する格闘アクションを披露。
さらに愛する恋人を惨殺したミック&マックのコンビがトレーニングする道場に乗り込んだマイクがミックの「なあ、マイク、どうせお前とあの女は終わってたんだろ?だったらあんなビッチ・・・あ、いやいや!女なんか殺したっていいじゃねえか!?」との呆れた釈明に怒りの鉄拳を叩き込み火蓋を切る大乱闘は、それこそアドキンス、MJW、レイ・パークという欧米屈指の本格派武打星3人が真っ向から激突し、お互いに突きと蹴りをバッカン!バッカン!と延々とド突き入れ合うド迫力の格闘シーンに仕上がっています。
龍熱はこの3人の激突だけでもこの「アクシデントマン」を観る価値が十分にあると断言します。
ただちょっとMJWが何時もの電撃のアクションではなく、やたら動きが重く精彩がないのが気になりましたけど。
で、映画はその後も色々あって(ってMJW以外の殆どの出演者が強いイギリス訛りの英語とメチャ汚いスラング連発しまくりなので細かいストーリーを追えず(^_^;))、マイクが今回の殺し屋同士の潰し合いの黒幕のアジトに乗り込んでいくと、そこでマイクを待っていたのがレイの殺し屋株式会社屈指の狂乱女にして刀の名手ジェーンでした。

マイク「やあ、ジェーン、そんなに俺とヤリたかったのかい?」
ジェーン「そうよ、前から糞野郎のアンタをブチ殺したかったわ!キャハァ!!」

スコット・アドキンスvsエイミー・ジョンストン。私はこれまで本格派の武打星同士、それも男と女がここまで激しく、猛然と肉体と肉体をぶつけ合う格闘シーンを観た事がありません。
確かにアドキンスは多少手加減はしているかと思いますが、それでもまるで鬼女のような顔からエイミーが繰り出す連続蹴りや執拗な寝技などの容赦ない攻めは何度となくアドキンスを危機に追いこんでいきます。
繰り返しになりますが、このアドキンスvsエイミー戦も間違いなく一見の価値ありの壮絶なファイト・シーンです。
白人女格闘武打星ではジーナ・カラーノやロンダ・ラウジーが君臨する中、このエイミー・ジョンストンも美しい金髪と美貌、そして野性的かつアグレッシブな格闘アクションを武器に「ファイトクラブ・レディズ」16)や「Lady Blood Fight」(17)などでの主演を経ての本作出演ですが、これからのエイミー主演作品はガチで大注目ですぞ。
そしてこの「アクシデントマン」のラストは、当然マイクとマイクの殺し屋としての育ての親であるレイがパブで対峙する事となるのですが、その結末はここでは敢えて触れずにおきましょう。

イギリス、いや今では欧米を代表する本格派のアクションスターとなったスコット・アドキンスは、既に何年も前から“最後の本格派”ドニー・イェンとの激突を熱望されるほど多くの支持者を得ています。
そんなアドキンスがイギリスでは知られたコミックを原作にしているとはいえ、このような破天荒な設定のアクション映画に主演するのはどうかと思いますが(^_^;)、それでも劇中でアドキンスがMJWやエイミー・ジョンストン相手に披露する猛スピードかつ正確無比、そしてパワフルな格闘アクションを目の当たりにすると、何だかんだ言いながらも思わず見入ってしまう私たちなのです。
いやはや、これは今後のスコット・アドキンスからは増々目が離せないようですね。

さて、全5回に渡ってお届けしました欧米、またはアジアの最新未公開アクション映画を特集した「格闘龍熱!バトル・フェスタ」如何でしたでしょうか。
今回は厳選した5作品をご紹介しましたが、龍熱の秘蔵映像ストレージにはまだまだ未公開の格闘アクション映画が平積みになっています(^_^)。今後また機会を見て「格闘龍熱!バトル・フェスタⅡ」をお届けしたいと思っています。どうぞお楽しみに!!

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