
昨日、池袋のジュンク堂書店の格闘技コーナーに行ったら、前はほぼ全巻あった「燃えよ!新日本プロレス」が全て撤去されていました。何と販売終了との事で後は注文して出版元に在庫があれば購入可能だとか。まあ私は欲しい巻は殆ど購入していたんで無問題ですが、もしまだの方は店頭で見かけたら即購入をお薦めします(←注:本稿初投稿時情報)。
で、最近地元の巨大中古DVD店で救済したのがVol.31「誇り高きNWFクラシック!」です。ジョニー・パワーズvs猪木のNWF世界戦。タイガー・ジェット・シンvs猪木のNWF奪回戦。そして猪木vsジャック・ブリスコのNWF戦(驚愕の札束リング上バラ撒き事件!)の3試合収録で、特にパワーズ戦、シン戦は入場シーンから試合後のアントンのインタビューまでノーカット収録が素晴らしい!
で、何と言っても注目はシンvsアントンのNWF世界リターンマッチです。シンに虎の子のNWFタイトルを奪われたアントンが2度の奪回戦に失敗し最後のチャンスと挑戦したこの試合。今は消滅した懐かしの試合形式60分3本勝負で行われた事もあって、1本目をアントンがジャパニーズ・レッグロール・クラッチで先取すれば、2本目はシンが写真のように秘密兵器のアルゼンチン・バックブリーカーで返す、という白熱の名勝負となりました。
このシンが披露した中西学も真っ青の豪快なアルゼンチン・バックブリーカーは実に衝撃的で、“インドの狂える虎”だと思われていたシンがこのようなクラシカルな大技を温存していた事に当時のファンは「シン、恐るべし!」と大いに感嘆したのでした。そして運命の決勝の3本目、アントンとシンはお互いの必殺技であるバックドロップとブレーン・バスターで勝負を懸けますが、最後は気力に勝ったアントンが2発目の脳天逆落としをシンに決めNWF世界タイトルを奪回します。
アントニオ猪木とタイガー・ジェット・シンはそれこそ数え切れないほど対戦しましたが、私はこのNWF奪回戦こそが2人のベスト・マッチだと思います。ただこの「燃え新日」には、当時の「月刊ゴング」誌上で私が確かに見た敗者のシンが潔くアントンに握手を求め、アントンがそれに応えて2人がガッチリと握手を交わすシーンが入ってなかったんですね。ここだけが個人的にはちょっと残念でした。
NWF world heavyweight title match in Tokyo Japan.Tiger Jeet Singh vs Antonio Inoki.This match was their best match !!