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香港功夫映画と共に

通気口を這い回る怪人!クラウス・キンスキー主演「クロール・スペース」BD&DVDで発売!

2016-03-20 03:16:19 | 作品レビュー
さてさて、「炎の少女チャーリー」に続いて、同じくキングレコードさんから5月18日にBD&DVD発売となるのがデヴィッド・シュモーラー監督、クラウス・キンスキー主演「クロール・スペース」(86)です。
この映画、私は今回が初見だったんですがちょっと、いや相当気味が悪いですが、それでも面白い!もう“怪優”クラウス・キンスキーの一人舞台映画でした。
ナチスの軍人を父に持ち、自身も元は医者として何人もの人間を殺害してきたガンサー(キンスキー)は現在はアパートを経営し、自分が気に入った女性だけに部屋を貸し、毎晩のようにアパートの通気口を這い回り、密かに女性たちの部屋を覗き見する狂人でした。
アパートを借りに訪ねて来る男性は全て追い返し、気に入った女性の間借り人は舌を切断し自分の部屋で檻に入れ監禁するなど、ガンサーの凶器は日に日にエスカレートしていきます。
そんなガンサーのアパートを借りに訪ねて来た美人大学生のロリ(タリア・バルサム)。ガンサーにも気に入られ、アパートで他のお馬鹿な女性たちとの新生活をスタートさせたロリですが、それがロリにとっての真の恐怖の始まりでした・・・!!
全編に渡ってグロい描写が満載ですが、それも逆に懐かしの80年代ホラー映画テイストとして楽しめますし、何よりもガンサーに扮したキンスキーの自分の過去や制御出来ない狂気に悶え苦しむ佇まいが尋常ではないほどの異様な迫力で観る側に迫って来ます。
聞いた話では元々ガチで変態だったキンスキーがこの映画の撮影中に発狂(!)してしまい、作品自体が惨劇と化した!という本当か嘘か判らない逸話までありますが(^_^;)、クライマックスで通気口を舞台に延々と繰り広げられるガンサーvsロリのデスマッチを観れば、それも思わず納得だったりします。
改めてこの「クロール・スペース」のクラウス・キンスキーを観ると、俳優にとってその個性が如何に大事か、という事を痛感させられますし、この「クロール・スペース」は「ノスフェラトゥ」(79)と並んでキンスキーの代表的“狂気”作品と言っていいでしょう。今回のBD&DVDには特典としてシュモーラー監督の音声解説、メイクアップ・アーティストのインタビューなどが収録されています。
それにしても、このキンスキーが本当にあの絶世の美女ナスターシャ・キンスキーの父親だったとは・・・世の中、やっぱり何処か狂っている!?
それをご自分で確かめたい方は5月18日に発売の「クロール・スペース」BD&DVDをゲットでしょう!!
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