
長年に渡り未完の大作「死亡遊戯」を探求&検証して来た龍熱が今日現在までどうしても解明出来ない謎がまだ2つある。それが、
①96分のラフカット、そしてそのマスター素材である110分のラフカットをあの順番に並べ編集したのは誰なのか?
②「ブルース・リー死亡遊戯」(78)のクライマックス、レッドペッパータワー内の約11分間の“本物”リーさんのファイトシーンを編集したのは果たして誰なのか?
の2つの謎である。①に関してはリー監督本人、あるいは西本正撮影監督が編集した可能性もあるだろう。
実際はカリーム・アブドゥル・ジャバール(5階)、ダン・イノサント(3階)、池漢載(4階)の順番で撮影された五重塔内のファイトシーンをあのようなリー監督の脚本通りにテイクを並べられるのはリー監督の原案を熟知した人物なわけで、まさに本当に限られた人物になる。ただジャバールのフロアの幾つかでフィルム缶の並び間違えからか、明らかにテイク順が間違ったままの状態なのが気になるが。
また②だが、映画的な常識で考えると78版「死亡遊戯」の監督ロバート・クローズが編集した、が最もスムーズな考えである。
ただ実際は40分近くあった五重塔内のファイトシーン、それも田俊や解元のシーンをあそこまで見事に11分にまでカットし、尚かつあれだけスピーディーにしてテンポ良い編集が果たしてクローズ監督に可能だったか?大いに疑問である。ただご覧の画像、ジャバールに割れた花瓶の破片に顔面を押し付けられそうになったリーさんが驚異的な背筋力を駆使した“鯱蹴り”をジャバールの頭部に叩き込み脱出する素晴らしいシークエンス。この「GOD」と「A Warrior's Journey」(共に00)で初めてその全貌が明らかになったアクションを78版「死亡遊戯」の同シーンで全く理解不能なヘボ編集を施した人物がクローズ監督、ならアッサリと納得してしまうのだが。
とここまで考察して来て、龍熱は78版「死亡遊戯」の約11分のクライマックスはやはりサモハンが編集した、が該当な考えだと思う。
理由は龍熱がサモハンにインタビューした際に「サモハンさんは「死亡遊戯」の未編集状態のフィルムは見ていたんですか?」の問いかけに対して、サモハンが「勿論見たさ!それこそ目が疲れて飛び出るくらい何度もな!」と答えている事。またこれは未確認情報ながら、78版「死亡遊戯」のクライマックスファイトにはクローズ監督が編集したAタイプ、サモハンが編集したBタイプが存在し、それぞれ異なるテイクが使用されている、との実に興味深い説だ。
そして劇場公開された78版「死亡遊戯」のクライマックスで使用されたのがサモハンが編集したBタイプのファイトシーンだったのではないだろうか?
ただ残念ながらこの謎に対する明確な答えはない。そう、その答えは何時の日か龍熱がサモハンに再び「死亡遊戯」最後の真実を直撃インタビューした時に明らかになるかも知れない!!
以無法為有法!以無限為有限!死亡的遊戯無敵也!
Bruce Lee's amazing back strength action with both b/w and colorized pics from Game of Death.