先週無事に某誌の原稿を入稿しましてまずはホッと一息です。まだゲラの校正などが残っていますが、先週から『アイアム ブルース・リー』も公開となっていますし、来月のリーさんの命日に向かって“ドラゴン・イベント”はまだまだ続きます!!
さて、以前から私が当ブログ上で「もう1度観たい!」と熱望していた1978年3月30日に蔵前国技館で起こった、いわゆる“エル・カネック敵前逃亡事件”の全てを収録した映像を遂に入手しました!・・・ってこれってちょっと前にCSの某番組でアッサリ放送してたんですねえ(苦笑)。
この“エル・カネック敵前逃亡事件”とは、当時“炎の飛龍”藤波辰巳の保持するWWWFジュニアヘビー王座に挑戦する予定だったエル・カネックが前の週の放送で壮絶なる前哨戦(この試合の映像探しています)を藤波と展開しながら、何故かタイトルマッチ開催当日になって突如荷物を纏めて(オイオイ?)メキシコに無断帰国するという驚愕の事態を称しているんですね。
この日の「ワールド・プロレスリング」も、そのカネックの“敵前逃亡”を知った新日本プロレスの新間寿営業本部長がリング上から苦渋の表情で事態の釈明をするシーンから始まり、満員の場内も前代未聞の挑戦者のタイトルマッチ当日の“敵前逃亡”に「ええー!?」と騒然となるのでした。
その直後にリングに上がったチャンピオンの藤波も真っ青な表情でマイクを握ると「僕も・・・今日このタイトルを返上します!(って例の解読不能のドラゴン・トークなので(苦笑)実際には私を含めた会場の観客もドラゴンが何を言ってるのか殆ど判りませんでしたが)」と悲痛な叫びを上げるのでした。
さらに新間本部長は「今日は敵前逃亡したカネック選手の代わりに、イワン・コロフ選手(元WWWF世界ヘビー級王者)が俺が藤波選手と闘ってやる!と言っておりますので、只今から藤波選手とコロフ選手の60分1本勝負を行います!」と苦肉の代替マッチを発表!ところが!そこで突如リングに上がって来たのが“金髪狼”の上田馬之助だ!上田は問答無用でドラゴンに襲いかかり、アニメ「タイガー・マスク」も真っ青(苦笑)のコーナーポストを使った強烈な連続股裂き&急所攻撃でドラゴンに悲鳴を上げさせたばかりか、代役対戦者のイワン・コロフにも殴りかかるなどやりたい放題!!!こうして大混乱のままゴングが鳴った藤波辰巳vsイワン・コロフの異例の代替マッチですが、この試合もこの時期何故か急激なウエートダウンでヘビー級ではなくなっていたコロフに怒りのドラゴンが速攻を見せ、僅か数分でコロフのバックに回るとそのまま必殺のドラゴン・スープレックスが炸裂!!
いやこのドラゴンがコロフに決めた飛龍原爆固めが当時も今も改めて観てみると、ドラゴンがフルネルソンに捕らえたコロフを一気に後方に投げそのままマットに叩き着けた際に、ドラゴンがブリッジしたまま両手のロックを解かなかったために、哀れコロフはダイレクトに後頭部をマットに打ち着けられるという・・・本当に強烈な1発なんですねー!当時このドラゴンがコロフに炸裂させたドラゴン・スープレックスをテレビで生観戦していた私は、藤波辰巳というレスラーに底知れない凄みと殺気を感じたのを今でもハッキリと覚えています。
それが証拠に藤波が試合後にまたもリングに乱入して来た上田馬之助に突進していった後も、敗者のイワン・コロフはそのままリング上で失神状態でしたからねえ・・・。
で、肝心のエル・カネックの“敵前逃亡”の理由ですが、当時は藤波のドラゴン・スープレックスの威力にカネックがビビッてしまって・・・と伝えられていましたが、実際はこの蔵前での藤波とのタイトルマッチをカネック本人の承諾無しに「マスカラ・コントラ・カベジュラ(覆面vs髪の毛マッチ)」とされてしまった事でカネックが「もし藤波に負けたらマスクを脱がなければならない!?」と激しく動揺し、さらにシリーズ中の他の外人たちのカネックへの執拗な苛め攻撃(何でもカネックが滞在しているホテルの部屋中に消火器の泡を撒き散らしたなどなど)に極度のノイローゼ状態となったカネックが遂には無断帰国に至った・・・が真相のようです。
それにしても、この70年代後半の新日本プロレスはこの“エル・カネック敵前逃亡事件”のようなスキャンダルな事件が次々と起きていくという・・・ファンから観ても本当に気の抜けないというか、面白い団体でしたね。
追伸:と、ここまで書いたところ、同じく強者プロレスマニアのM.Kさんから「龍熱さんが観たがっていた78年に大垣市スポーツセンターで行われた藤波vsカネックの白熱の前哨戦を入手しました!」の朗報が!!これは“炎の飛龍”藤波辰巳、伝説の熱戦譜まだまだ続きそうです!!
さて、以前から私が当ブログ上で「もう1度観たい!」と熱望していた1978年3月30日に蔵前国技館で起こった、いわゆる“エル・カネック敵前逃亡事件”の全てを収録した映像を遂に入手しました!・・・ってこれってちょっと前にCSの某番組でアッサリ放送してたんですねえ(苦笑)。
この“エル・カネック敵前逃亡事件”とは、当時“炎の飛龍”藤波辰巳の保持するWWWFジュニアヘビー王座に挑戦する予定だったエル・カネックが前の週の放送で壮絶なる前哨戦(この試合の映像探しています)を藤波と展開しながら、何故かタイトルマッチ開催当日になって突如荷物を纏めて(オイオイ?)メキシコに無断帰国するという驚愕の事態を称しているんですね。
この日の「ワールド・プロレスリング」も、そのカネックの“敵前逃亡”を知った新日本プロレスの新間寿営業本部長がリング上から苦渋の表情で事態の釈明をするシーンから始まり、満員の場内も前代未聞の挑戦者のタイトルマッチ当日の“敵前逃亡”に「ええー!?」と騒然となるのでした。
その直後にリングに上がったチャンピオンの藤波も真っ青な表情でマイクを握ると「僕も・・・今日このタイトルを返上します!(って例の解読不能のドラゴン・トークなので(苦笑)実際には私を含めた会場の観客もドラゴンが何を言ってるのか殆ど判りませんでしたが)」と悲痛な叫びを上げるのでした。
さらに新間本部長は「今日は敵前逃亡したカネック選手の代わりに、イワン・コロフ選手(元WWWF世界ヘビー級王者)が俺が藤波選手と闘ってやる!と言っておりますので、只今から藤波選手とコロフ選手の60分1本勝負を行います!」と苦肉の代替マッチを発表!ところが!そこで突如リングに上がって来たのが“金髪狼”の上田馬之助だ!上田は問答無用でドラゴンに襲いかかり、アニメ「タイガー・マスク」も真っ青(苦笑)のコーナーポストを使った強烈な連続股裂き&急所攻撃でドラゴンに悲鳴を上げさせたばかりか、代役対戦者のイワン・コロフにも殴りかかるなどやりたい放題!!!こうして大混乱のままゴングが鳴った藤波辰巳vsイワン・コロフの異例の代替マッチですが、この試合もこの時期何故か急激なウエートダウンでヘビー級ではなくなっていたコロフに怒りのドラゴンが速攻を見せ、僅か数分でコロフのバックに回るとそのまま必殺のドラゴン・スープレックスが炸裂!!
いやこのドラゴンがコロフに決めた飛龍原爆固めが当時も今も改めて観てみると、ドラゴンがフルネルソンに捕らえたコロフを一気に後方に投げそのままマットに叩き着けた際に、ドラゴンがブリッジしたまま両手のロックを解かなかったために、哀れコロフはダイレクトに後頭部をマットに打ち着けられるという・・・本当に強烈な1発なんですねー!当時このドラゴンがコロフに炸裂させたドラゴン・スープレックスをテレビで生観戦していた私は、藤波辰巳というレスラーに底知れない凄みと殺気を感じたのを今でもハッキリと覚えています。
それが証拠に藤波が試合後にまたもリングに乱入して来た上田馬之助に突進していった後も、敗者のイワン・コロフはそのままリング上で失神状態でしたからねえ・・・。
で、肝心のエル・カネックの“敵前逃亡”の理由ですが、当時は藤波のドラゴン・スープレックスの威力にカネックがビビッてしまって・・・と伝えられていましたが、実際はこの蔵前での藤波とのタイトルマッチをカネック本人の承諾無しに「マスカラ・コントラ・カベジュラ(覆面vs髪の毛マッチ)」とされてしまった事でカネックが「もし藤波に負けたらマスクを脱がなければならない!?」と激しく動揺し、さらにシリーズ中の他の外人たちのカネックへの執拗な苛め攻撃(何でもカネックが滞在しているホテルの部屋中に消火器の泡を撒き散らしたなどなど)に極度のノイローゼ状態となったカネックが遂には無断帰国に至った・・・が真相のようです。
それにしても、この70年代後半の新日本プロレスはこの“エル・カネック敵前逃亡事件”のようなスキャンダルな事件が次々と起きていくという・・・ファンから観ても本当に気の抜けないというか、面白い団体でしたね。
追伸:と、ここまで書いたところ、同じく強者プロレスマニアのM.Kさんから「龍熱さんが観たがっていた78年に大垣市スポーツセンターで行われた藤波vsカネックの白熱の前哨戦を入手しました!」の朗報が!!これは“炎の飛龍”藤波辰巳、伝説の熱戦譜まだまだ続きそうです!!