訃報です。嘉禾影業設立者の1人で、私たち日本の香港映画ファンにも馴染み深かったレイモンド・チョウこと鄒文懐が亡くなりました。91歳でした。
先日、私は東京国際映画祭で同じく嘉禾でチョウ社長と同時期に活動したアンドレ・モーガン氏にリーさんこと李小龍の貴重な思い出を訊く事が出来ました。出来る事なら何時かチョウ社長にもお話を訊く機会があればと思っていたところに今回の訃報でした。改めて数年前の某映画祭でのゲスト来日が直前でキャンセルになった事が誠に残念です。
これで真の意味での「死亡遊戯」や「死亡の塔」製作の細かい経緯を初めとする数々の香港映画の歴史上の事実が永遠に闇に包まれたままとなりました。
思えば、アメリカ帰りの李小龍に自社の命運を懸ける事で無敵帝国邵氏兄弟公司を打ち破り、その邵氏公司のドン邵逸夫よりも長生きした鄒文懐こそが本当の意味での香港映画の勝利者だったのかも知れません。繰り返しになりますが、是非1度だけでもお会いしたかったです。合掌。
こんにちわ!
おお、チョウ社長にお会いになっているとは大変貴重な思い出ですね。
これである意味ゴールデンハーベストの長い歴史が完全に幕を下ろしたと言えるかも知れません。改めてチョウ社長は偉大な映画人でした。