
セブンへの変身能力を失ったモロボシダン!悪魔の双子怪獣に弾き返されるウルトラマンレオ!いま東京、いや日本列島に大沈没の危機が迫る!!
ダン隊長「ゲン、お前1人の力でマグマ星人を追い帰したと思ってるのか!」
ゲン「はい、僕が勝ちました!」
ダン隊長「馬鹿野郎!お前のために百子さんが生死を彷徨っているんだぞ!」
ゲン「えっ?百子さんが!?」
ダン隊長「今度マグマ星人が襲って来た時、もし俺たちが負けたら・・日本は沈没だ!」
双子怪獣の必殺ギラススピン打倒にモロボシダンがゲンに課した地獄の特訓とは!?
そしてウルトラマンレオはマグマ星人と双子怪獣の猛威から東京を守れるのか!?
熱血スポ根特撮ドラマ「ウルトラマンレオ」、その伝説の初期設定編、いよいよクライマックス!さあ皆で観よう!!(瑳川哲朗調で)
ダン隊長「ゲン、待っていろ!ジュワァ!」
ダン隊長の忠告を聞かずに双子怪獣に挑んだウルトラマンレオは、やはり双子怪獣、そしてマグマ星人の猛攻の前に大ピンチに!
そのレオを救ったのがダン隊長に唯一残された超能力「ウルトラ念力」だった。
著しくエネルギーを消耗する「ウルトラ念力」で何とかレオを救ったダン隊長はそのまま海岸に崩れ落ちる。駆けつけるゲン。
ゲン「隊長!僕を・・ウルトラマンレオを救ったのは隊長だったんですね!」
ダン隊長「黙れ!ゲン!なぜ俺の忠告を無視して双子怪獣と闘った?お前は自分の星L77星を全滅させたマグマ星人への憎しみだけで星人と闘ったな?」
ゲン「それが何故いけないんですか!」
ダン隊長「馬鹿野郎!そのお前のせいで百子さんが病院で生死を彷徨っているんだぞ!」
ゲン「えっ?百子さんが!?」
ダン隊長「いいか、ゲン?ウルトラマンレオが双子怪獣のギラススピンに勝つにはキリモミ、つまりスピン・・スピンにはスピンだ!」
分かったような分からないようなダン隊長のアドバイスで、ゲンは体育館でキリモミキックの猛特訓に没頭する。
「うわあああああ!」これまたヒーローとは思えない悲鳴を挙げながらダン隊長が命じた理不尽な特訓に挑むゲンの姿に私たちは戸惑いながらも次第に強く惹き込まれていくのだ。
こうして、このゲンの破天荒かつ奇天烈な特訓シーンは以後「ウルトラマンレオ」初期クールの定番シーンとなっていくのである。
それでも若い青年ゲンはちょっとだけ特訓をサボると、百子さんのお見舞いに駆けつけようと廊下を走るが、そのゲンの喉元にまるでウェスタンラリアートのようなダン隊長の杖が叩き着けられる!!
ゲン「痛っ!あっ隊長?」
ダン隊長「どこに行く気だ?」
ゲン「百子さんが・・!」
ダン隊長「キリモミキックはどうした?」
ゲン「でも百子さんが・・」
ダン隊長「今はそんな事(そんな事?)よりキリモミキックだ。さあ特訓に戻れ!」
ゲン「でも百子さんの・・」
ダン隊長「戻れぇぇぇ!!(怒)」
最初に「ウルトラマンレオ」を観た私たちは「ウルトラセブン」で目をキラキラさせながらアンヌ隊員と笑顔で話す爽やかな好青年モロボシダンとはまるで別人のようなダン隊長の鬼隊長振りに戸惑いながらも、かつてはウルトラ警備隊員だったモロボシダンがより逞しい男性として、より責任ある立場として宇宙パトロール隊MACの隊長として帰って来た事を大いなる共感と共に受け入れていくのである。
また文字通り鬼気迫る佇まいでダン隊長を演じた森次晃嗣にとっても、森次自身生涯の代表的キャラであるモロボシダンに、さらなる深みと愛着を齎したこの「ウルトラマンレオ」は「ウルトラセブン」と共に忘れられない作品となった事だろう。
地獄の特訓の果てにキリモミキックを完成させたゲンはウルトラマンレオに変身!
再び東京に出現した双子怪獣レッドギラスとブラックギラスに敢然と闘いを挑み、必殺キリモミキックで双子怪獣の首をハネ飛ばし見事勝利を得ると同時に、百子さんも無事に回復するのだった。
ブルースリーとドラゴン映画ブームの強い影響下で製作を開始した本作「ウルトラマンレオ」は、続く第3話&第4話の奇怪宇宙人ツルク星人編以降も格闘アクション&特訓シーンが導入されたハード路線が展開され、当時の龍熱少年を喜ばせた。
ところがその後、この熱血スポ根特撮ドラマ路線は徐々にフェードアウトしてしまい、最終的には龍熱少年にとって悪夢の「円盤生物編」へと突入していくのだった。レオォォ!!😭。
さて、次回の「龍熱的空想特撮浪漫」は、満を持して東映が誇る最強特撮ヒーローが登場!
ダブルタイフーンは命のベルト!力と技の風車が廻る!栄光の仮面ライダー3号、その名は!?どうぞご期待下さい!!
Ultraman Leo.My favorite Ultraman.