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香港功夫映画と共に

“香港クンフー映画のLEGEND”健在なり!洪金寶導演&主演「おじいちゃんはデブゴン」5月公開!

2017-03-26 21:36:48 | 作品レビュー
さて、先週は都内某所で洪金寶導演&主演「おじいちゃんはデブゴン」(16)を試写で観て来ました。この「~デブゴン」も「コール・オブ・ヒーローズ武勇伝」と同じく昨年に当ブログでレビューしていますので、まずは下記のレビューをお読み下さい。↓

http://blog.goo.ne.jp/dragonfever1127/e/9108e7f5141255220c4e60c35d89b006

改めて、今回オリジナル広東語&日本語字幕で観てみて私はさらにこの映画が大好きになりました(^_^)。
まず北京中央警衛局の警護官として長年勤務し、現在は長屋で1人寂しく暮らす主人公にして痴呆症の男性丁虎(サモハン)の日々の生活を取り巻く環境がいいんですよ(^_^)。
何時も丁虎を何かと煩いくらいに気にかける大家(李勤勤)、丁虎が通りかかる駅のベンチに何時も座って丁虎に声をかけて来る老人3人組(徐克、石天、麥嘉)、丁虎の家に毎日郵便を配達して来る郵便屋(元華)などなど、これら香港映画ファンにはお馴染みの面子が扮する近隣たちと丁虎とのさりげないやり取りがこの「~デブゴン」を温かく包んでいます。
そして丁虎にとって何よりの生きがいが近所に住むチンピラ李政久(劉徳華)の娘の春花(陳沛研)との交流です。
丁虎にとってこの春花こそかつて自分の過ちから失ってしまった愛する孫娘の姿が重なっているのでしょう。
映画はその春花が父親の李がヤクザ者の崔(馮嘉怡)相手に起こしたトラブルが原因で命を狙われそうになった時、丁虎の身体の奥底に仕舞い込まれていた驚異の格闘術が覚醒する瞬間から異様な盛り上がりを見せていきます!!
今回の「~デブゴン」ではサモハンによる電撃にして流れるような格闘テクニックが披露されるアクション・シーンは中盤と終盤に2度ありますが、そのどちらもが往年のデブゴン映画信者の期待を決して裏切らないパワフルなクンフーファイトに仕上がっています。
確かに現在のサモハンが下半身がやや衰えている事もあって、上半身のみの激しいアクションを細かいカット割りで補う編集が見られますが、私はそれでもこの映画の壮絶なる“デブゴン・アクション”には香港クンフー映画を長年に渡って支えてきたサモハンの「まだまだ若い奴らには負けんぞ!」的な意地とプライドが感じられ、文字通り“生きる伝説サモハン”入魂のクンフーアクションだと言い切りたいのです。
今後サモハンがこれだけのハードかつ壮絶な格闘アクションに挑む映画はそうそう作られないと思いますし、是非この機会にこの「おじいちゃんはデブゴン」を劇場の大スクリーンで堪能して頂きたいと思います。
最後に今回の邦題「おじいちゃんはデブゴン」について賛否両論があるようですが、私は「我的特工爺爺」にはこの邦題こそピッタリだと思っています。素晴らしい邦題です。
私が何故この邦題がそれほど気に入っているか、それはこの「おじいちゃんはデブゴン」のエンディングをご覧頂ければ、皆さんも深く深く納得して頂けると思います。
まさに香港クンフー映画史上に残る心温まる、そして最高に微笑ましいエンディングがそこにあります。
さあ、この「おじいちゃんはデブゴン」は5月27日より新宿武蔵野館、シネマート心斎橋ほかにて全国順次ロードショー公開となります。
サモハン is BACK !!!
コメント (2)
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