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香港功夫映画と共に

熱風!韓国LEGENDS (86) 王羽&成龍主演「キラードラゴン流星拳」韓国バージョン、「流星剣」発掘!!

2015-05-21 10:37:24 | 熱風!韓国LEGENDS
さてさて、「熱風!韓国LEGENDS」その第86回は羅維導演、王羽&成龍主演「キラードラゴン流星拳」(76)の韓国バージョンで、羅維(香港)&金鎮泰(韓国)聯合導演(形式上は)「流星剣」でいきたいと思います!!
これまで当ブログの韓国映画専門セクション「熱風!韓国LEGENDS」では成龍ことジャッキー・チェンの様々な韓国バージョンを取り上げて来ましたが、今回の「流星剣」が言わば満を持して登場する事となった“最後の大物”となります。
まず韓国バージョンである「流星剣」ですが、全編韓国語吹き替えで、いきなりオープニング(例によってキャスト・クレジットは全て豪快にカット)からして通常版とは編集が異なります。冒頭に真っ赤な字で「流星剣」の漢字題名が出た後、明らかに韓国の寺院のようなところでヒロイン役の韓国女優である丁姫(香港芸名:玉霊龍)と馬驥(らしき俳優)が会話をするシーンが登場!
さらに回想シーンのような場面となり、目の前で旦那さんが倒れ、それを見た妻が赤ん坊を馬驥(らしき俳優)に託し自分は自害するという衝撃のシーンが続く・・・ってもうここ辺りで既に私たちは観客置いてきぼりで暴走する韓国バージョン別撮りシーンに付いて行けなくなっております(^_^;)。
さらに(想像するに)難を逃れた赤ん坊が成長し、丁姫となり(!!!)、その丁姫が「練武館」なる寺院でバック転したり、吊るした木材に手刀を叩き込もうとしたりする驚きの別撮りシーンが登場!!
どうもこの「流星剣」は主演武打星である王羽や成龍と同じく韓国女優の丁姫を何とか“主役”に見えるような編集を施そうとしているようですねえ。
うう~ん!これはビックリだセヨ~!で、王羽と成龍の対決第1ラウンドが終わった後、またも寺院での丁姫と馬驥(らしき俳優)の別撮り会話シーンが登場し、馬驥にトンでもない衝撃的な事実を(当然韓国語です。想像するに丁姫の悲劇的な生い立ちの真相でしょう)告げられた丁姫が「えええええ!?」と大ショックを受けるシーンが続きます。

ここから後半の王羽vs成龍の一騎打ちからエンディングまでは通常版とほぼ同じだと思われますが、それにしてもジャッキーはともかく、ジミーが韓国語を話す風景は激しく違和感ありますねえ!
結論として、この「流星剣」は丁姫の出演シーン(その悲劇的な生い立ち)を韓国側が強引に追加撮影する事で、韓国女優の丁姫と実際の主演者である香港武打星の王羽や成龍のインパクトが同等の形になるよう観客に何とかして印象着けようと画策した、という事なんでしょうね。
最後にこの「流星剣」の韓国製オリジナルVHSは現在では文字通りの激レアVHSで、そのレア度は同じ成龍作品の韓国バージョンである「金剛血印」や「唐山秘拳」などの比ではありませんでした。
それを今回S.Tさんのご厚意でとうとう観賞する事が出来ました。改めて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
最後にこちらで「流星剣」の韓国オリジナル・ポスターが見られます↓http://cfile235.uf.daum.net/image/1230BF3D505F41F60252A0
という言うわけで、韓国映画のレア映像&新事実を追い求める「熱風!韓国LEGENDS」、次回もどうぞお楽しみに!

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