徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

盂蘭盆会(ウランバナ)…御盆…。

2008-08-14 19:22:19 | ひとりごと
 この地方ではただ今…御盆の行事…の真っ最中…。
関東のゲンさんのところは先月でした…。
御盆の行事は地方地域によって、新暦で行うところと、旧暦で行うところがあるようです…。

 御盆…盂蘭盆会(ウランバナ)…は釈迦の弟子である目連(目犍連)の伝説から始まったといわれています。

神通力のある目連が亡くなった母親のあの世での生活を透視したところ、目連にとって良い母であった女性であるにも関わらず、餓鬼道に堕ちて苦しんでいた。
供え物をしても供え物はすぐに燃え尽き、母親の飢えを満たすことができない。
驚いて御釈迦さまに伺うと自分の子供たちを懸命に育てはしたが、他の者に施すということをしなかったためだという。
強い力を持っていても目連だけの力では、どうすることもできず、御釈迦さまや他の弟子たちの協力を得て母親を成仏させた。

 和尚さまの講話では…それが盂蘭盆の始まりだ…ということです。
けれども調べてみると…これはインドのもともとの行事ではなくて仏教が中国に亘ってからできたものらしい…という説もあるようで…。
確かなことはdoveには分かりませんが…。

 doveんちと実家の属する同じ宗の二派では、盆提灯・鬼灯・花・夏野菜・果物・菓子を供え、後は御坊さまに読経をしてもらう程度の行事です。
御盆の行事によらず、他の行事についても、他宗の作法と比べるとかなり単純…。

 宗派によっては、御先祖の魂の乗り物としてナスやキュウリで牛馬を作り、迎え火を焚いて御先祖の魂を御迎えする、或いは、盆が明ける時に送り火を焚くなど、たくさんの行事があると聞いています。
冠婚葬祭やその他の年中行事についても同じ…。

 それ故、他宗からは…門徒物知らず(この宗派の門徒は作法を知らない)…などと揶揄されるそうですが、それもこの宗派の…亡くなった人を最初から仏と捉え、霊となって戻ってきたり帰ったりはしないとする考え方…によるものだそうです。

 仏教においては霊という観念がそもそも存在せず、霊という観念は御神道のものである…とは…毎年の和尚さまの説法…。
さらに、この宗派では…自らの門徒に難しいことを要求しない…ばかりでなく、他宗にも…それぞれのやり方でどうぞ…と寛大…。

代々がこの宗派の門徒である…というだけで、それほど信心深くないdoveにとっては、行事が簡素で楽なのは大歓迎、実に有り難いわけで…。
毎年・毎季のことなので、とても助かっております…。

 行事作法云々や伝説の真偽のほどはどうであれ…御先祖を敬い感謝すること…はとても良いことだと思います…。
御先祖があっての今の我々…なんですから…。
難しいことや宗教的なことはさておいて…御盆というのはそういう日なのだ…と考えたらいいかも…知れませんね…。
 
南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…。