徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…第百二十二「利口なカラスと御馬鹿なdove」

2008-02-06 17:38:38 | 生き物
 今日は薄曇…どうしようか迷った挙句…散歩に出ました…。
やめときゃよかったのに…。

 いつも通りに水鳥の集まるところへ行くと、doveのとは比べものにならないくらい立派なカメラを構えた年配の方が写真を撮っておられました。
これは…と思って川を覗くと…今日はオシドリくんが活発に動いています…。

 doveはデジカメのシャッターをきりながら、泳いで行くオシドリくんを追って川下の方へ向かいました。
ある地点まで来た時オシドリくんは草陰に姿を隠したので…doveはそのままそこで待機…。

 その方はdoveを通り越して川向こうへ行かれました。
今度は…オシドリくんが川上の方向へ泳ぎ始めたので、またシャッターをきりながら川上へ…。
途端…辺りのカルガモたちが次々と飛び立ち始めました…。

えっ…何で…?

doveが向かう先々でカモが飛び立ちます…。
いつもはそんなことはなく…静かなものなのに…。

すると…川向こうから叱咤の声が飛んできました…。

「フラッシュを消しなさい! 利かんから! 」

えぇ~っ…フラッシュ…?

慌ててデジカメを見ると…なんとフラッシュ設定になっていました。

ギャアァァ~…なんでだぁ~…?

 この真昼間…遠くの被写体にフラッシュなんて利きません。
それなのにdoveはピカピカ光を放ちながら画像を撮っていたのです。
鳥たちはそれに驚いて飛んでいってしまったわけで…。
辺りが明るいので間抜けなdove自身はまったくそれに気付かず…川向こうの撮影者にはしっかり見えていました…。

考えてみたら前の日…暗い庭で鳥や猫を撮ろうとしてフラッシュ設定したまま…。
活発に動くオシドリを見て喜んで…設定しなおすのを忘れていました…。

いやはや…もう…穴があったら入りたい心境…。
川向こうで撮影していた方のところへ行って平謝り…。
せっかくの被写体逃がして…めちゃめちゃ迷惑かけてしまった~…。

「鳥が可哀想だから…つい大声を出してしまった…。 」

穏やかなその方は…そう言って笑って許してくださいました…。
心の中では…このど素人の大馬鹿者…と思っておられたかも知れませんが…。

本当に申しわけないことを致しました…。

 その帰りに川上の方でこんなカラスを見ました…。
カラスは道具を使える利口な鳥です。
学習能力に優れており、記憶力にも長けています。

①置いて浸す。                            ②嘴で揺らして水を滲み込ませる。
        

 誰かがスズメか鯉に投げ入れたパンの塊のようなものを銜えてきて、流れの緩い水際に置きました。
多分…そのパンがカチカチに固くなっていたのでしょう…。
しばらく浸しておき…時々銜えて水の中で揺らし…それを何度か繰り返し…柔らかくなると突いて崩して食べ始めました…。

③ふやけた端っこを食べる。                    ④ふやけたパンを崩す。
           

 おそらく…このカラスはパンを水に浸けると柔らかくなって食べやすくなることを学習して知っていた…と思われます…。
水が調理道具になることを理解していたのです…。
体験したのか…仲間のしていることを目撃したのか…は分かりませんが…。

素晴らしい能力です…。

それにつけても…人間doveのドジなこと…。
分かっちゃいたけど…他人さまに迷惑をかけるとは…。

オシドリくん…カルガモくんたち…ピカピカ驚かしてごめんよ~…。

今日はめっちゃ落ち込んでいます…。