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髑髏フラワー

ママの口ぐせお花はドクロ!

「スパイス」聴いたよかしゆか。

2011-11-20 | Perfume
と言う訳で、ちょっと前の話しになってしまうが、Perfumeの最新シングル「スパイス」を購入してきた。
毎度の事だが、私は発売(店着)日まで新曲は一秒も聴かないスタイルを貫いている。
しかし今回は「スパイス」も「GLITTER」も、発売日よりも前に本人たちのパフォーマンスで知る事になってしまった(ダンスコンテストと「ミュージックジャパン」の公開収録で)。まあとてつもなく幸せな事である。

11月1日の火曜日、かつての「渋谷の聖地」であったHMVに代わり聖地になった、渋谷のタワーレコードに向かった。


毎度のタワレコ入り口の巨大看板。


Perfumeコーナー。


スタッフさんの手書きPOP。


恒例の「ファンノート」に、またもや愛情をぶつけてきました。


その数日後…。これを見たかしゆかは何を思うのだろうか…笑

もう新曲は聴いてしまったので、臆することなく堂々と新曲のコーナーに乗り込む。
が、そこにはまだ一秒も見ていないGLITTERのPVが流れていたので、薄目で通常盤をゲット。
Twitterのフォロワーさんと遭遇しながらも、まっすぐ帰路に着いた(店着日の渋谷タワレコはTwitterのPerfumeクラスタの方に遭遇する確立が高い)。
そして、一通りの「迎え入れの儀式」を済ませ、静かにCDをプレイヤーに挿入した。

まずはカップリングの「GLITTER」から。
これは、自らがダンスコンテストに応募したので、Aメロからサビ部分はムチャクチャ聴いた。
しかもちょっと踊れる。
ダンスコンテストの動画配信を見ていた人なら感じたかも知れないが、私にはこの曲が、ダンスコンテストに向けて努力した人たちのテーマソングに聴こえてしまう。
「Dream Fighter」が、NHKの番組「二十歳の挑戦」で、彼女たちの夢である武道館を目指すテーマソング的な扱いを受けたのと、同じような印象を受ける。
図らずもこうやって物語を紡いでくるところは、さすがチームPerfumeといったところか。

初回限定盤には、この「GLITTER」のPVがついてくる。
これが本当にシンプルな作りになっていて驚いた。



古くからPerfumeのPVを撮影してきた関さんが、上記のようにつぶやいたのは、このPVのことなのでは?と思った。
島田大介氏が撮影した「スパイス」のPVに対抗して「素材が良ければ下手な調味料(スパイス)は無用だ」とでも言っているかのようで楽しい。
私が一番大好きなPerfumeのPV「コンピューターシティ」を思い出させる、3人がダンスをしているだけのシンプルな構成。「コンピューターシティ」と比較してみると、本当にキラキラと美しく大人になったよな~と実に考え深い。
そして、これだけは言いたいのだが、2番の歌詞がかなりファンキーな仕上がりになっていて驚いた。
スポンサーであるキリン「氷結」の意にかなうように作詞するのは分かるが、「白い箱 開けると いつもの 棚にあるの キラリ 光る そうさ GLITTER」という下りには吹いてしまった。
中田ヤスタカは禁酒して作詞していたのだろうか?


そして「スパイス」を聴いてバードスキンが立ち上がる。
素晴らしい!

まったく新しい境地に達した気分だ。今までのPerfumeのどの曲にも似ていない。
イントロから耳に心地よく触って来るような浮遊感を感じさせ、つかみどころのない不思議な気分になれば、すぐにサビに移動して安心感を得る。破れと補修を繰り返すようなねっとりとしたビートの上に3人の声が軽やかに乗ってくる。
私は一撃で大好物な楽曲だと思ったが、現時点(11月18日)では「スパイスよりもGLITTERの方が好き」という意見も多く聞く。

中田ヤスタカは、「ポリリズム」がリリースされて、爆発的な追い風に乗ってる状態で「Baby cruising Love/マカロニ」をぶつけてきた。
当時、興奮しながらCDをぶっ込んだ私は「あれ?こんな大人しい感じの曲なんだ!」と驚いたものだ。
後にあ~ちゃんが何度も言うように「どうしてこのタイミングでこんなに可愛い曲なんだろ?」と思った。
(今ではまったく思わないが)当然のように「ポリリズム」の路線を踏襲したサウンドでファンの欲望を満たしてくれるのだと思っていた。
しかし、「Baby cruising Love」は殺人的重低音でオーディエンスをバウンドさせる曲に成長し、映画「モテキ」のハイライトにも使われ(リリースから3年後!)、「マカロニ」は私の一番好きなPerfumeの曲になった。

中田ヤスタカは、常にファンの欲望の一歩先を歩いているのだ。
「スパイス」は、まさにそんな印象を受けた。じんわりと腹部を温めるハクキンカイロのように渋い楽曲だと感じた。

そして、この曲はダンスパフォーマンスもまったく新しい境地に達している。

自分のルールとしては、初回限定盤につく「スパイス」のPVを見るまで、3人のダンスパフォーマンスは見ない事になっているのだが、一度生で見てしまったことだし、テレビに出演したときの「スパイス」のダンスパフォーマンスをネットで探して見てみた。

無言で3回ほど繰り返して見てしまった。

このダンスを表現する言葉が見つからないほどの衝撃を受けた。
「GLITTER」のダンスは、ストレートで分かりやすい感じだったが(ひょっとしてダンスコンテストに合わせて分かりやすくしたのだろうか?)、「スパイス」はまっっっつたく違う。
楽曲の浮遊感に合わせたふんわり感を保ちつつ、鋼の鎖のような連鎖を見せてくる。
3人が一つの生き物になったような…まるで、3つの頭に6本の手足を持った生き物が舞っているようなダンスだ。
「GLITTER」で感じた「ちょっとやってみようかな?」などと言う感想はまったく浮かばない。
MIKIKO先生の本気がいかに恐ろしいのかが分かる。

文字通り、ライブではセットリストの「スパイス」になるような曲になると思う(個人的には「ナチュラルに恋して」と同じ感触)。どちらも、中田ヤスタカお得意の「地を這うようなベース音」は鳴りを潜めている。これは、次のアルバムへの布石なのだろうか?

Perfumeの新しいアルバム「JPN」は、全14曲中、既存曲が9曲、新曲が5曲(1曲はイントロ)で、「新曲が少ないなあ」という不安があるが、このスパイスを聴くと、その5曲の新曲に期待が膨らむ。
Perfumeの楽曲は、ライブで披露され鍛えられて成長する。
来年からのツアーで、これらの新曲にパフォーマンスがついて、Perfumeはまた私たちに新しい景色を見せてくれるのだと思う。




結論。
かしゆか好きっス!
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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (espa)
2011-11-20 20:51:48
個人的には特にダンスとかフリとか注目してないんですけど、スパイスだけは唸りました。
「Perfumeは一つのジャンル」っていう人もいますがスパイスのダンスを見て正にそう思います。
MIKIKOさん推そるべしですよ。


今回のダンスコンテンストもPerfumeというジャンルのダンスに500人以上が参加したんだと思います。

近未来にはジャンルとして確立してるでしょうね。
返信する
キラキラ光る2曲 (エレ)
2011-11-21 01:46:20
今迄に無い浮遊感を持つスパイス、アクセル全開の疾走感を持つGLITTER、そんな感じを受けました。
タイアップという制限がある中で、またまた凄い2曲を仕上げてきたなぁ、と思います。

スパイスのMVはドラマ、歌詞にマッチした素敵なMVですよね。
関さんとは全く違う表現の仕方でPerfumeの新たな一面を引出す事に成功したな、と思ってます。
GLITTERのMVは髑髏さんも仰っていますが、私も最初に見た時即座に「コンピューターシティ」の進化版と感じました。
シンプルだけど3人娘の魅力全開のMV。笑顔や時折見せるセクシーな表情、いやたまらん。。。
3人が関さんを信頼しきっているからこそ見せる表情。

ダンスに関してはもう先生にまたまた脱帽ですね。まぁ複雑なダンスを生み出してきたこと。特にスパイスは誰か一人ずれたり、間違ったりしたら全てが台無しになるダンスですよね。
うーん、恐るべし。先生。

この2曲がJPNツアーでどう使われるのかを考えるだけでヨダレが出てきます。ダンスコンテストで披露したGLITTERはショートバージョンにも関わらず会場が大爆発しましたからね。

ヌーアルバム発売まであと少し!期待が膨らむばかりです!楽しみ!

結論。
あ~ちゃんの背中は美しい!
返信する
ディオ!ディオ!ディオ! (kakky)
2011-11-21 22:27:54

ブログの内容以前に

ファンノートの言葉に吹いてしまったよw

とっくに人間をやめたと思ってたが

これからなんだねw

さらに変態ぶりが進化すると思うと

少し寒気がするなwww

永遠のライバル、ジョナサン・ジョスターより
返信する
Unknown (ガイウス・ポロリヌス)
2011-11-23 10:20:20
関さんのあれはGLITTERの事であるというご意見に完全同意です。
ある意味禁止手。でも最高で美しくてたまりませんね~…ハァハァ

GLITTERの歌詞は、一見応援歌でCMタイアップに忠実をおもいきや、
ダンコンのテーマ曲な内容でもあったり、
追悼のようでもあり、
過去や未来の自分たちに向けた内容のようでもあり…
いろんな解釈ができるYstk節炸裂で流石です!

そして、スパイス・・・
曲も最高。振りも至高。
またまたやってくれたな!ってかんじっすね!
いやほんと早くライブで見たくてたまりません!

結論…Perfume好きッス!
返信する
最新が最高のPerfume (髑髏フラワー)
2011-11-23 18:23:21
espaさん。

私もダンスは後になってからジワジワ来るタイプなんですが、スパイスはビシッと脳天に突き刺さりましたね。
かしゆかがどこかのインタビューで述べていましたが、固定カメラで正面からしっかりとダンスする太ももを眺めたいです。
Perfumeのダンスは本当に一つのジャンルになりつつありますねぇ。


エレさん。

おっしゃる通り、タイアップの制限の中で中田氏はずいぶん遊んでいますよね!
そして、PVにしても数々の写真にしても、関さんはPerfumeにとっては欠かせない人になったと思います。信頼しているからこその3人の表情ってありますよね。
つい最近、直角ツアーの写真集を見ながらつくづくと思いました。


kakkyさん。

ほとんど人間をやめてるのですが、かろうじて人のカタチはしていたもので…。
いよいよこれからは可変モビルアーマーとしてかしゆかを応援して行こうかと思います!
シュトロハイムMK-2より。


ポロンコフ・ポロツェンビッチさん。

GLITTERのPVは本当に美しいですよねぇ!
もっと演出的な効果を削ってもハアハアできるんじゃないかと思いました。
歌詞は…感動していたのに2番でビール吹きました…w
そしてスパイスは最高です!
「最新のPerfumeが最高のPerfume」であることをしっかりと証明しています!!
結論。Perfume好きっス!
札幌で暴れましょう!
返信する

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