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タミフル服用中の子供から目を離すな

2007-02-20 16:45:07 | うんちく・小ネタ

八角茴香(はっかくういきょう)そのものは安全なのだが

インフルエンザ治療薬タミフルの服用中に中2の少女がマンション10階から転落死したと報道があった。警察は事故と自殺の両面で捜査しているという。転落死した生徒はその日の午前中に、母親と病院に行き、インフルエンザと診断され、タミフルを処方され、母親は仕事に出かけ、生徒は自宅で1人になっていた時の「事故」である。処方されたタミフルは1錠なくなっており、生徒が服用したらしい。いずれ解剖所見にてタミフルを服用していたかどうかは明らかになるだろう。

毎年のようにタミフル服用時に「異常行動」による「事故死」の報道がある。転落死、トラックへの飛び込み、さらに転落死と事故の報道が連続している。インフルエンザ患者の異常行動の原因は、厚労省の研究班のこれまでの調査によると、タミフルの副作用であるかの断定はされていない。一方、米食品医薬品局(FDA)はタミフルの添付文書を改訂して異常行動への警戒を促している。

日本でも異常行動とタミフルの関係は否定できず、感染症学会として調査すべきだと主張する声が上がり始めている。した。一方、タミフルの年間販売量のうち、日本が世界の8割以上を占めている現状がある。「金持ち日本」などと海外で揶揄されているほどだ。 ともかく「青年期」を含めた子供がタミフルを服用している間は目を離さないに越したことは無い。

 

手洗い、うがい、保温、ゆっくり寝て、部屋を暖かく、化湿すること

そして、「予防茶」の薦め

 単純なようだが、インフルエンザにかからないための最善の予防策である。

インフルエンザウイルスは手指から感染する。手を洗うことは一番重要である。
二番目にうがいだ。うがいでお勧めなのはうすい酢水である。中国では春節の二月頃にインフルエンザの流行がある。この時期に甘酢をかけた料理を食べる習慣があるのはインフルエンザ予防のためとも言われている。

生姜(しょうが)を乾燥させたものを薄く切り、八角茴香(はっかくういきょう)の砕いたものを煮立て葛(くず)を溶いてお茶代わりに飲むのもお勧めだ。そして保温と部屋の化湿をする。これで一般のカゼは引きにくくなることは確かである。

インフルエンザ感染後40時間以内にタミフルを服用する理由

A型とB型インフルエンザに有効とされているタミフルであるが、
インフルエンザウイルスが感染細胞で増殖し、増殖した細胞の表面から遊離して新しい細胞への感染を起こす。この遊離を抑制すれば、細胞表面のウイルスが生体の免疫系にさらされて容易に攻撃を受けやすくなるし、新たな細胞への感染も防げるというわけである。ウイルスが感染増殖した細胞の表面からウイルスが遊離するためにはノイラミニダーゼという酵素が働く。タミフルはこの酵素の拮抗阻害剤である。つまりタミフルはウイルスが新たに遊離拡散するのを阻害する薬剤であり、既に増殖したウイルスを失活(不活化)させる効果は無い。ウイルス失活(不活化)させるのは生体に産生されるインターフェロンなどのサイトカインなどである。

中国大陸とインフルエンザの関係

なぜ渡り鳥がインフルエンザウイルスを運んでくるのか?

中国の渡り鳥は夏はシベリアに行き、冬は中国でも長江周囲の南の方へ、あるいは日本へと渡ってくる。中国の農家では野鳥―鶏―アヒルー豚(鶏の糞を食べる)―豚の糞―肥料と水湿汚染―人間という一連の感染経路が考えられている。一方シベリアの永久凍土の中にウイルスが潜んでいて地球温暖化の影響で溶け出し、それを野鳥が運ぶという説も有る。

インフルエンザはどうやって治療するか? 西洋医学


マスコミでは、もしインフルエンザの流行が起きたら大量の死亡患者が発生し

都市機能が麻痺状態になるなどと危機感をつのらせる報道がある。西洋医学が

達している現代では、一般人は首をひねるだろう。

A型インフルエンザ感染後4時間以内に飲めば有効だとされるアマンタジンは現実的にはまったく服用時期を逸してしまう。A型、B型両者に有効であるとされるタミフルにしても40時間以内である。大方の患者さんは症状が出現してから医師に受診するわけであるから、ぎりぎり間に合うくらいだろう。

解熱剤は使わないのが原則である。体温が下がると身体の抵抗力は下がる。解熱剤を使うとサイトカインの機能も低下する。それでも症状が悪化すれば入院となる。白血球が9000~10000ぐらいに上昇している場合あるいはレントゲン検査で肺に影が出現していれば、抗生物質の投与は必要である。後は全身状態の管理に徹する。要はインフルエンザの特効的な治療法は今のところ無い。

インフルエンザの治療 中国漢方

インフルエンザを中国語で「流行感冒」と言う。清代の中国医学の「温病学」にその治療法が記載されている。詳細は省くが、銀翹散(ぎんぎょうさん)羚羊角加銀翹散、桑菊飲などが初期に使用される。ウイルスを体外に排泄させる利水剤も併用される。「閉門留寇(へいもんりゅうこう)」を避ける目的で補気薬は使用しない。実熱に対して補気薬を安易に使用するべきではない。炎症を悪化させる可能性が大きい。

寇(こう)とは賊(ぞく)の意味で、生体にとっては邪気(じゃき)を意味する。邪(きょじゃ)(邪気を生体から追い出す意味)すべき治療法を、間違えて、門を閉じて邪気を生体の中に留め助長させるという意味である。

八角茴香(はっかくういきょう)

タミフルの生薬原料である。大茴香(だいういきょう)ともいう。英語圏ではスターアニス(Star anise)と呼ばれる。
タミフルの合成原料の基は八角茴香由来の良質のシキミ酸である。香辛料として中華料理に多く使われている。豚肉鶏肉料理から魚の揚げ物料理、はては殻つき生ピーナッツの茹で料理まで幅広く使われている。中国香辛料で有名な五香粉(ウーシャンフェン)は肉桂 丁香 山椒(花椒) 小茴香 八角茴香などの粉末が配合されたものだ。良質な八角茴香は封を切った瞬間にパーッと部屋中に香気が満ちる。


2007_19_001_1

八角茴香(はっかくういきょう) 帰経: 脾 腎 (心 肝 小腸 膀胱 胃)

性味: 辛甘温

効能: 温陽散寒 理気和胃 散寒止痛 

お腹が冷えて吐き気や嘔吐がある場合、陽虚腰痛、寒湿による関節痛などに有効。

  続く、、

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