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浮腫み(むくみ)と漢方

2007-02-14 19:28:01 | うんちく・小ネタ

大根足には漢方が効く 肝硬変 ネフローゼも原因となるので注意

夕方になると足が浮腫んでパンパンになる女性が多い。立ち仕事をしているスーパーの店員さん、看護婦さん、有名デパートのエレベーターの係り、一日中黒板に向う教師など職種は様々だ。血行改善剤とかビタミンEとかのサプルメントが流行っているが残念ながら効果は無い。つまり効かない。

足浴も効果は無い。リンパマッサージはその時は効くようだが、連日通えるはずも無い。結局は自己マッサージ、ふくらはぎ筋収縮運動、腹式深呼吸などで静脈の血液鬱滞(うったい)を改善させる方法になる。しかし、現実には眼に見えて浮腫んだ足(大根足)を改善、あるいは防止することは難しいのだ。ましてやすでに青筋(あおすじ)がはっきり浮き出ている表層の静脈瘤(じょうみゃくりゅう)がある場合には、運動療法では改善は難しい。

表層ではなく深部の静脈に血液の鬱滞を起こす場合になると血の塊(血栓)が生じやすくなる。血栓が肺動脈に詰まると命にかかわることもある。経口避妊薬(ピル)を服用していると血栓が出来やすくなる。このように、大根足もご愛嬌で済まされなくなる場合もある。

肝硬変では腸管と肝臓を結ぶ静脈である門脈の流れが悪くなり、門脈に血液の鬱滞が起こる。これを門脈圧亢進症という。この際には腹腔に水分が滲みだして腹水が生じる。肝硬変では肝臓での蛋白合成機能が低下するために、血液中の蛋白質(主としてアルブミン)が低下する。その結果、足に浮腫みが生じる。血液の浸透圧低下が原因だ。

 同様に、腎臓から大量の蛋白質が尿に漏れ出るネフローゼ症候群も血液中の蛋白質(主としてアルブミン)が低下する。その結果、足に浮腫みが生じる。同様に血液の浸透圧低下が原因だ。

 血液の浸透圧低下が原因の足の浮腫みは即刻治療が必要だ。といっても、肝硬変を根本治療する方法は現在のところ肝移植しかない。ネフローゼ症候群を引き起こす各種の腎臓病の中で治療に反応するものは多くは無い。つまり治療しにくい腎臓病が多いのである。

 愛嬌で済まされる「大根足」の漢方治療は利水滲湿剤と活血化淤剤と通陽剤を混合してポイと服用するだけである。「大根足」は予防され、愛嬌で済まされない「血栓」も防止できる。毎日飲んでも副作用も殆ど無い。体質に関係なく服用できる。私の考案した「浮腫み1~3号」は3号に近いほど足が冷えるタイプで、1号は足が火照るタイプに有効だ。薬事法の関係で自主開発製品は成分表示が出来ないのが残念である。

西洋薬の単一成分製剤の利尿薬はお勧めできない。長期服用していると腎臓の尿細管障害が出現してくる。ましてや「急痩せ」目的に西洋利尿剤を飲むことは厳に慎むべきである。モデル業の女性は特に注意されたし。

 続く、、