ふと思うところがあって、Twitterにてつぶやいた神羅万象チョコ関連の、此処最近のツイートを纏めてみました。
さすがにつぶやきそのまま上げても話口調のままでは支離滅裂になってしまうので、ある程度は校正、特に砕けた部分は修正し、類似した内容については投稿日時の前後を問わずに連ねています。
なお、纏めたほとんどは私のアカウントの「お気に入り」に登録してありますので、原文ままをご覧になりたい場合はそちらにてどうぞ。
◆一鬼火勢の章
元々の四字熟語の一気呵成は「一息に事を仕上げること」の意を持っていますが、こちらの一鬼火勢は「一匹の鬼が烈火の勢いでなにかを遂げる」的な読み解き方が出来るのかなと……そうなると主人公の火牙刀は(種族として)鬼に通じる者なのか、あるいは例えとして「鬼」のように強い、恐ろしい存在であるのか。
前章・天地神明の章が「天地神明=天と地のありとあらゆる神々」という意味の他に「天地開闢と新命の章」のようなTVCMのキャッチなどから受け取れる意味合いを内包していただけに、この一鬼火勢にもなにかしらが秘められている可能性はありますね。
ところで、旧世界から新世界への不可侵の徹底はひとまず、ならばヒカリは果たして誰に育てられたのだろうかという疑問が……神子だけにそのようなものは要らないのやもしれませんが、あるいは“誰か”が幻影として新世界に渡り、育ての親となったのかどうか。
しかして切り離した以上は、あまり旧世界の人物を関わらせるのもとは思うものの、なにかしら匂わせることで旧世界との関連性を用意しておくことも、既存のファンに対するアピールにも……ともあれ、その匙加減が気になるところですね。
◆神羅万象と「8」
八大神羅神という括りから、あらためて「神羅」引いては「神羅万象」の表すところを第一~三章のEPテキストから捉えてみると、 内容的には調和神裏の「 世の中に存在する全てと調和を図り、未来への可能性を引き継いでいくこと」に集約されているように思われます。
神羅連和国、そして神羅神と、元の「森羅万象」が表すところが“ありとあらゆるもの”を示すように、世の中に存在する全てと調和を図り、未来への可能性を引き継いでいく……最終幕を飾る彼らに、これほど相応しい言葉は無いと思われます。
ところで「神羅万象の主人公」という括りが、例えば仮面ライダーやスーパー戦隊のように、劇中で特別な共通認識として通用するのかと思考を巡らせてみたものの、(色々な意味で)歴史上に大きく名を残したという括りで考えれば、この8人という顔ぶれも至極納得なのかなと思われ。
果たしてサイガたち英雄王が選ばれた理由については、二度に渡る魔王討伐に関係したという他に、ひょっとしたら十天闘神に、特に五光神に対するカウンターという意味合いやもしれないものの、それにはまず洗脳調和神が復活させたという前提が必要であり、その魂がどのような在り方をしたのかは不明だけに、あくまで妄想の域を出ませんが。
ところで、古来から八という数字は聖数に当たり、漠然と大きなものを表す(八百万神やら八雲とか)際にも使われているのですけど、それならば此処まで8人の主人公というのは偶然だとしても、八大神羅神という括りには大きな意味があるのやもしれず。
ついでに8は倒せば∞になるし、果たして8番目の主人公が“メビウス”というのはオマケとして。
しかして8の解釈も地域によって様々で、聖数やら末広がりだの、発財で縁起が良いなど吉兆に結び付ける地域もあれば、逆に不吉な数字と忌み嫌う地域もあったりするので非常に興味深いですね。
この「8」に関連するかどうかは分からないものの、邪神帝や八大神羅神のPower表示に「無限(∞)」に代わって登場した8枚の花びらを持つ蓮のようなマークついては、八葉の蓮・八葉蓮華のように解釈した方が良いのかどうか……説明は省くので興味のある方は法華曼荼羅、あるいは八葉蓮華で調べて頂きたいものの、やはり八葉蓮華を転じてシンラ(神羅万象)という解釈が一番しっくりくるかもしれませんね、タイトルが真理のような作品は割と存在しているので。
◆七支刀
そもそも枝(支)刃が六本なのだから七支刀ではなく六支刀じゃないか云々は随分と前に気になった記憶があります……確かSa.Ga2でしちしとうを手に入れて由来を調べた時に、併せて六叉の鉾という呼び方があるのも把握していましたし。
それこそ「真ん中のは枝じゃないだろ、あえて言うなら幹だろ」的な解釈をしていたのですが……だから神羅万象にてサイガの持つ剣が七支刀→枝刃が7本+1本で八支刀ではないのかという疑問には、私的には「こういう解釈もある」で納得しているのですけど、そうした解釈はどうあれ神羅万象の七支刀は、八大神羅神という括りが存在する今だからこそ7+1で良かったと思います。
サイガ、リュウガ、マキシウス、カイ、サイ、アーク、アポロの7人に、メビウスを加えて八大神羅神になるなら、特定の誰かが幹になるのではなく、誰もが幹であり枝でもある、そんな有り様を象徴として8本の枝刃の七支刀に例えられたら、それこそオールスター章に相応しいのではないかなと。
◆あり得たかもしれない可能性
仮にアランドラとフェルミナの存在が“十天闘神が唯一メビウスに送る(見逃す)ことの出来た援軍であり、天界での道案内”として捉えてみたところ、洗脳調和神に気取られないようにする為の駆け引きが浮かんで来た次第。
それにしても根本的な話として、英雄王たちはまずなんの目的で用意された駒なんだろうか?
思うに洗脳調和神が用意したメビウスたちへのカウンターというよりもむしろ、例えば対十天闘神用に用意されていた(あらかじめ記憶が奪われた)駒であり、メビウスたちを撃退した後は邪神の因子に侵食させて利用する為だったものの、その目論見に気付いた十天闘神は、彼らをメビウスたちを鍛える役割として逆に利用することを考え、なんとか取り戻したクオンの記憶のみが戻され、計画以上の行動をさせない為の監視役として傍に控えるように依頼したという可能性も?
転じてマキシとゼロについても、次の手として洗脳調和神が彼らに賊(メビウス)の討伐命令を出す→このままではメビウスもマキシとゼロも共倒れになってしまう恐れから、逆に戦力として取り込めるよう、十天闘神はオウキとヘルマを派遣して芝居がかったやり取りをさせたようで、下手をすればマキシとゼロも邪神の手駒に堕ちるなんて可能性もあったのかなと。
もしも天地2弾でメビウスたちがマキシとゼロに敗れていたら、洗脳英雄王・洗脳マキシ・ゼロ VS.十天闘神のような恐ろしい戦いの構図もあったのかも?
また、エドガーやアレックスなど期待されながら登場出来なかった英雄王たちも洗脳調和神が手駒にする為に用意しようとする→調和神の抵抗で復活させることは叶わず……的に考えてみるのも。
それにしても調和神(邪神帝)を天照大神、赤い蛇+十天闘神をアメノウズメなど八百万の神々と捉えると、十天闘神の仕組んだ計画は正に天岩戸伝説のように思えてならず。
◆免疫システムと邪神群
邪神群の成り立ち云々を読んでから此方、なにかが引っ掛かっていたのだけれど、あらためてエピソード内の「免疫」という単語を見て思い至る、邪神群は正に自己免疫疾患なんだと。
果たして邪神群の元々の役割が「人々の欲望にまみれて暴走した文明」を粛正する為の免疫システムであったなら、ひょっとして彼らが集める天使の卵は、粛正を与えた文明に生きていた罪深き者の魂を回収→最終的に天界へと運び浄化、新たな世界に根付かせる命として転生させるはずだったのやもしれず。
そうなると邪神群が自ら天使の卵を使用しないのは、まだ正常な免疫システムであった頃の名残なのやもしれないけれど、それならば何故、新たに試作された天魔聖獣も天使の卵を有しているのかという疑問に当たるに、例えば動力源にあらずとも、最低1個は天使の卵を有していないと存在を保てなかったり、形成する為の核として利用している可能性も。
階位が上がるに応じて天使の卵の保有数が多くなる辺り、あたかも器に収める綿のように、それに比例した数が必要になるのかもしれないが、おそらく下位邪神が集めた天使の卵を高位邪神に集めるであろう様は、アリの社会によく似ている気がしないでもない。
ところでもうひとつ気になるのは、その免疫システムが人々の悪意と欲望に毒されて邪神群に変質した時期なのだけれど、この「欲望にまみれて暴走した文明」という条件に旧機界が当てはまったのか、また旧機界自体は自らのシステムの暴走で消滅していることも踏まえると、この頃はまだ正常であった可能性も否定出来ない。
ではオリンポスやヘリオポリスはどうなのかと言えば、調和神が邪神群のプログラム異常を見抜き、十天闘神を投入して活動停止を試みたとあることからそれは第三章以降の認識であり、更にヘリオポリスの滅亡はソロモン大陸創造間もなくと仮定してみると、この滅亡が異常を来した結果と言えなくもない。
実際にどれだけの世界が滅ぼされたのかが判然としないだけに、正常と異常の基準が見出し難いのは否めないが、果たしてヘリオポリスとオリンポスについては魂力や魂魄魂合など天使の卵に影響を与えかねないと示唆されている=邪神群自ら、もしくは免疫システムとしての役割を阻害される危険性を感じ取った結果やも。
いずれにせよ、恐るべき進化を遂げた免疫システムの裏に、彼らを毒した人々の悪意と欲望があったこと、その結果として人も神も傷を負ったことは、ある意味で因果応報なのかもしれないが、罪無き者たちに累が及んだという事実こそが糾弾されるべきなのだろう。
◆九邪から天地へ
九邪から天地への間隔については、オリンポス人やクローン体の寿命をどう考えるかにも依る、魂獣は元より聖魔族も相当なものだろうし、天地にミリア辺りが登場していれば基準として計れたのだろうが、マジコが不老長寿の術を使っている(使い方を知っている)以上、それも定かじゃないかもしれない。
ノイン自身もオリンポス人と(ソロモン)魔族のハイブリッドクローンなのだからそれなりになるだろうが、八柱で消耗したアークたちが回復するまで数百年掛かったのならば、個人差はひとまず九邪から天地で傷は回復すれども姿は少年のままゆえに、少なくとも八柱から九邪の期間と同程度とは考え難い。
またアルカも同じように幼い体型のままだったこと、聖魔杖に蓄積された復活用の魔力が乏しくメビウスが「不完全な復活」であることなどから、調和神が徐々に神力を奪われた「長い時間」とは、アークの傷が癒えて普通に戦えるまでに回復した程度で、九邪でアークがアポロを育て上げたよりそれなりに長いくらいとも考えられ。
私的には1~2年くらいなのではないかと考えているものの、例えば「徐々に」という表現から受け取るイメージや時間の幅にもよるのかもしれないと……とりあえず年単位であるなら十分「長い」と判断したく。
◆おまけ
そういえば歴代主人公の名前って、リュウガとメビウスを除けば圧倒的に先頭がアの段が多いよね、サイガ、マキシウス、カイ、サイ、アーク、アポロ、そしてまだ主人公かは分からないけれどカガト(火牙刀)……やっぱりなにかしら意識してる部分(発音しやすさ?)とかもあるのかな、それともただの偶然か。
果たしてアポロ=アポロンはひとまず、カイ(魁)→サイについてはχ→Ψとか、マキシウス=MAXIMUMとZERO=ゼロニクスとか、アーク=悪・Arkのように囁かれてる由来の真相も気になるけど、それを選択した決め手を知りたくもあり。
さすがにつぶやきそのまま上げても話口調のままでは支離滅裂になってしまうので、ある程度は校正、特に砕けた部分は修正し、類似した内容については投稿日時の前後を問わずに連ねています。
なお、纏めたほとんどは私のアカウントの「お気に入り」に登録してありますので、原文ままをご覧になりたい場合はそちらにてどうぞ。
◆一鬼火勢の章
元々の四字熟語の一気呵成は「一息に事を仕上げること」の意を持っていますが、こちらの一鬼火勢は「一匹の鬼が烈火の勢いでなにかを遂げる」的な読み解き方が出来るのかなと……そうなると主人公の火牙刀は(種族として)鬼に通じる者なのか、あるいは例えとして「鬼」のように強い、恐ろしい存在であるのか。
前章・天地神明の章が「天地神明=天と地のありとあらゆる神々」という意味の他に「天地開闢と新命の章」のようなTVCMのキャッチなどから受け取れる意味合いを内包していただけに、この一鬼火勢にもなにかしらが秘められている可能性はありますね。
ところで、旧世界から新世界への不可侵の徹底はひとまず、ならばヒカリは果たして誰に育てられたのだろうかという疑問が……神子だけにそのようなものは要らないのやもしれませんが、あるいは“誰か”が幻影として新世界に渡り、育ての親となったのかどうか。
しかして切り離した以上は、あまり旧世界の人物を関わらせるのもとは思うものの、なにかしら匂わせることで旧世界との関連性を用意しておくことも、既存のファンに対するアピールにも……ともあれ、その匙加減が気になるところですね。
◆神羅万象と「8」
八大神羅神という括りから、あらためて「神羅」引いては「神羅万象」の表すところを第一~三章のEPテキストから捉えてみると、 内容的には調和神裏の「 世の中に存在する全てと調和を図り、未来への可能性を引き継いでいくこと」に集約されているように思われます。
神羅連和国、そして神羅神と、元の「森羅万象」が表すところが“ありとあらゆるもの”を示すように、世の中に存在する全てと調和を図り、未来への可能性を引き継いでいく……最終幕を飾る彼らに、これほど相応しい言葉は無いと思われます。
ところで「神羅万象の主人公」という括りが、例えば仮面ライダーやスーパー戦隊のように、劇中で特別な共通認識として通用するのかと思考を巡らせてみたものの、(色々な意味で)歴史上に大きく名を残したという括りで考えれば、この8人という顔ぶれも至極納得なのかなと思われ。
果たしてサイガたち英雄王が選ばれた理由については、二度に渡る魔王討伐に関係したという他に、ひょっとしたら十天闘神に、特に五光神に対するカウンターという意味合いやもしれないものの、それにはまず洗脳調和神が復活させたという前提が必要であり、その魂がどのような在り方をしたのかは不明だけに、あくまで妄想の域を出ませんが。
ところで、古来から八という数字は聖数に当たり、漠然と大きなものを表す(八百万神やら八雲とか)際にも使われているのですけど、それならば此処まで8人の主人公というのは偶然だとしても、八大神羅神という括りには大きな意味があるのやもしれず。
ついでに8は倒せば∞になるし、果たして8番目の主人公が“メビウス”というのはオマケとして。
しかして8の解釈も地域によって様々で、聖数やら末広がりだの、発財で縁起が良いなど吉兆に結び付ける地域もあれば、逆に不吉な数字と忌み嫌う地域もあったりするので非常に興味深いですね。
この「8」に関連するかどうかは分からないものの、邪神帝や八大神羅神のPower表示に「無限(∞)」に代わって登場した8枚の花びらを持つ蓮のようなマークついては、八葉の蓮・八葉蓮華のように解釈した方が良いのかどうか……説明は省くので興味のある方は法華曼荼羅、あるいは八葉蓮華で調べて頂きたいものの、やはり八葉蓮華を転じてシンラ(神羅万象)という解釈が一番しっくりくるかもしれませんね、タイトルが真理のような作品は割と存在しているので。
◆七支刀
そもそも枝(支)刃が六本なのだから七支刀ではなく六支刀じゃないか云々は随分と前に気になった記憶があります……確かSa.Ga2でしちしとうを手に入れて由来を調べた時に、併せて六叉の鉾という呼び方があるのも把握していましたし。
それこそ「真ん中のは枝じゃないだろ、あえて言うなら幹だろ」的な解釈をしていたのですが……だから神羅万象にてサイガの持つ剣が七支刀→枝刃が7本+1本で八支刀ではないのかという疑問には、私的には「こういう解釈もある」で納得しているのですけど、そうした解釈はどうあれ神羅万象の七支刀は、八大神羅神という括りが存在する今だからこそ7+1で良かったと思います。
サイガ、リュウガ、マキシウス、カイ、サイ、アーク、アポロの7人に、メビウスを加えて八大神羅神になるなら、特定の誰かが幹になるのではなく、誰もが幹であり枝でもある、そんな有り様を象徴として8本の枝刃の七支刀に例えられたら、それこそオールスター章に相応しいのではないかなと。
◆あり得たかもしれない可能性
仮にアランドラとフェルミナの存在が“十天闘神が唯一メビウスに送る(見逃す)ことの出来た援軍であり、天界での道案内”として捉えてみたところ、洗脳調和神に気取られないようにする為の駆け引きが浮かんで来た次第。
それにしても根本的な話として、英雄王たちはまずなんの目的で用意された駒なんだろうか?
思うに洗脳調和神が用意したメビウスたちへのカウンターというよりもむしろ、例えば対十天闘神用に用意されていた(あらかじめ記憶が奪われた)駒であり、メビウスたちを撃退した後は邪神の因子に侵食させて利用する為だったものの、その目論見に気付いた十天闘神は、彼らをメビウスたちを鍛える役割として逆に利用することを考え、なんとか取り戻したクオンの記憶のみが戻され、計画以上の行動をさせない為の監視役として傍に控えるように依頼したという可能性も?
転じてマキシとゼロについても、次の手として洗脳調和神が彼らに賊(メビウス)の討伐命令を出す→このままではメビウスもマキシとゼロも共倒れになってしまう恐れから、逆に戦力として取り込めるよう、十天闘神はオウキとヘルマを派遣して芝居がかったやり取りをさせたようで、下手をすればマキシとゼロも邪神の手駒に堕ちるなんて可能性もあったのかなと。
もしも天地2弾でメビウスたちがマキシとゼロに敗れていたら、洗脳英雄王・洗脳マキシ・ゼロ VS.十天闘神のような恐ろしい戦いの構図もあったのかも?
また、エドガーやアレックスなど期待されながら登場出来なかった英雄王たちも洗脳調和神が手駒にする為に用意しようとする→調和神の抵抗で復活させることは叶わず……的に考えてみるのも。
それにしても調和神(邪神帝)を天照大神、赤い蛇+十天闘神をアメノウズメなど八百万の神々と捉えると、十天闘神の仕組んだ計画は正に天岩戸伝説のように思えてならず。
◆免疫システムと邪神群
邪神群の成り立ち云々を読んでから此方、なにかが引っ掛かっていたのだけれど、あらためてエピソード内の「免疫」という単語を見て思い至る、邪神群は正に自己免疫疾患なんだと。
果たして邪神群の元々の役割が「人々の欲望にまみれて暴走した文明」を粛正する為の免疫システムであったなら、ひょっとして彼らが集める天使の卵は、粛正を与えた文明に生きていた罪深き者の魂を回収→最終的に天界へと運び浄化、新たな世界に根付かせる命として転生させるはずだったのやもしれず。
そうなると邪神群が自ら天使の卵を使用しないのは、まだ正常な免疫システムであった頃の名残なのやもしれないけれど、それならば何故、新たに試作された天魔聖獣も天使の卵を有しているのかという疑問に当たるに、例えば動力源にあらずとも、最低1個は天使の卵を有していないと存在を保てなかったり、形成する為の核として利用している可能性も。
階位が上がるに応じて天使の卵の保有数が多くなる辺り、あたかも器に収める綿のように、それに比例した数が必要になるのかもしれないが、おそらく下位邪神が集めた天使の卵を高位邪神に集めるであろう様は、アリの社会によく似ている気がしないでもない。
ところでもうひとつ気になるのは、その免疫システムが人々の悪意と欲望に毒されて邪神群に変質した時期なのだけれど、この「欲望にまみれて暴走した文明」という条件に旧機界が当てはまったのか、また旧機界自体は自らのシステムの暴走で消滅していることも踏まえると、この頃はまだ正常であった可能性も否定出来ない。
ではオリンポスやヘリオポリスはどうなのかと言えば、調和神が邪神群のプログラム異常を見抜き、十天闘神を投入して活動停止を試みたとあることからそれは第三章以降の認識であり、更にヘリオポリスの滅亡はソロモン大陸創造間もなくと仮定してみると、この滅亡が異常を来した結果と言えなくもない。
実際にどれだけの世界が滅ぼされたのかが判然としないだけに、正常と異常の基準が見出し難いのは否めないが、果たしてヘリオポリスとオリンポスについては魂力や魂魄魂合など天使の卵に影響を与えかねないと示唆されている=邪神群自ら、もしくは免疫システムとしての役割を阻害される危険性を感じ取った結果やも。
いずれにせよ、恐るべき進化を遂げた免疫システムの裏に、彼らを毒した人々の悪意と欲望があったこと、その結果として人も神も傷を負ったことは、ある意味で因果応報なのかもしれないが、罪無き者たちに累が及んだという事実こそが糾弾されるべきなのだろう。
◆九邪から天地へ
九邪から天地への間隔については、オリンポス人やクローン体の寿命をどう考えるかにも依る、魂獣は元より聖魔族も相当なものだろうし、天地にミリア辺りが登場していれば基準として計れたのだろうが、マジコが不老長寿の術を使っている(使い方を知っている)以上、それも定かじゃないかもしれない。
ノイン自身もオリンポス人と(ソロモン)魔族のハイブリッドクローンなのだからそれなりになるだろうが、八柱で消耗したアークたちが回復するまで数百年掛かったのならば、個人差はひとまず九邪から天地で傷は回復すれども姿は少年のままゆえに、少なくとも八柱から九邪の期間と同程度とは考え難い。
またアルカも同じように幼い体型のままだったこと、聖魔杖に蓄積された復活用の魔力が乏しくメビウスが「不完全な復活」であることなどから、調和神が徐々に神力を奪われた「長い時間」とは、アークの傷が癒えて普通に戦えるまでに回復した程度で、九邪でアークがアポロを育て上げたよりそれなりに長いくらいとも考えられ。
私的には1~2年くらいなのではないかと考えているものの、例えば「徐々に」という表現から受け取るイメージや時間の幅にもよるのかもしれないと……とりあえず年単位であるなら十分「長い」と判断したく。
◆おまけ
そういえば歴代主人公の名前って、リュウガとメビウスを除けば圧倒的に先頭がアの段が多いよね、サイガ、マキシウス、カイ、サイ、アーク、アポロ、そしてまだ主人公かは分からないけれどカガト(火牙刀)……やっぱりなにかしら意識してる部分(発音しやすさ?)とかもあるのかな、それともただの偶然か。
果たしてアポロ=アポロンはひとまず、カイ(魁)→サイについてはχ→Ψとか、マキシウス=MAXIMUMとZERO=ゼロニクスとか、アーク=悪・Arkのように囁かれてる由来の真相も気になるけど、それを選択した決め手を知りたくもあり。