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2009-05-05 23:57:13 | 仮面ライダー・特撮総合
■劇場版「超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦



先週金曜日(5月1日)より公開されている「超・電王&ディケイド」を、ようやく観賞して来た……のですが、残念ながら私が赴いた劇場では、既に入場者特典(ガンバライドカード&ミニフィギュア)を配布終了したとかで入手すること叶わず;
果たしてG.W期間中ともなれば、連日毎回かなりの来場者があるのは当然ですし、このような事態になることも予期出来たとは言え、当初に予定していた5月3日は家の用事で潰れ、唯一フリーだった5月4日午後は秋葉原行きを優先してしまったので、此処はどう転んでも無理だったと自分を納得させ(

さて、ちょっと簡単に劇場版の内容について触れてみようかと思いますが、まずはその前哨戦である、TVシリーズ「仮面ライダーディケイド」---第15話「超モモタロス、参上!」から書き連ねてみますかね。
ちなみに前編、第14話「超・電王ビギニング」の視聴感想記事はコチラ。


世界の崩壊が進む中、ウラ・キン・リュウたちとの勢い任せの交戦の末、ようやくデンライナーに乗車することの叶った士と夏海。
自分の記憶を失ったまま、その苛立ちから半ば暴走状態にあるモモタロス(憑依ユウスケ)と、電王のFFR形態(=デンライナー)を狙って、モモを襲撃する海東。
そうして各所で小競り合いが起こる向こう、時の流れを乱そうと画策するイマジンたちに、なにかしらを探しているオニ一族---と「超・電王」への伏線も含めた、様々な動きが入り乱れている「電王の世界」編もクライマックス。

遂にコハナやオーナーから、この世界に起こっている---イマジンが人の記憶を辿って過去へと飛び、歴史(時間)の流れを変えようとしていることが明かされた訳ですが、これまでのパラレルワールドだった世界とは異なり、唯一オリジナルと繋がっている「電王の世界」にとっては普通に起こり得る、つまりは「電王の世界」のみで完結させられる問題なんですよね。
しかして前話における鳴滝の振る舞いや、ウラたちが崩壊の原因をディケイドに繋げているという点を鑑みると、イマジン絡みの案件+オニ一族の絡む別件が同時発生したこと=想定以上の混乱、その切っ掛けが世界の崩壊としておくのが妥当なのかな。
ちなみにデンライナーにいなかった良太郎たちは別件、つまりは「超・電王」の冒頭に絡む場所にて動いている次第。

果たしてその元凶のひとつ、モールイマジンたちを率いて、過去の世界を荒らしているアリゲーターイマジンを発見・退治すべく、まずは行方不明(記憶喪失)となったモモタロスを探す士、夏海、コハナながら…コハナと夏海はその性格に似ている雰囲気があるからか、妙に気が合っているような感じがしないでもw
これでいずれコハナが「光家直伝・笑いのツボ」を会得なんてしようものなら、その最強伝説に更なる上乗せが(マテ
やがてひとり暴走していたモモタロス(憑依ユウスケ)を確保してからは、アリゲーターイマジンとのバトルへと突入した次第ながら、これがバトルよりもコントだらけで、士による折角のシリアスなシーンでさえ数秒先には爆笑出来るシーンになってしまう辺り、流石は「電王」メインライターの本領発揮か、正に良くキャラクターの動かし方が分かっていると。
しかしまだまだ此処は序の口、本番は実に久し振りにクウガへと変身したユウスケ登場から(

「ファイナルフォームライドゥ…デン、オー!」…って、普通のモモさんじゃないディスカー!
煽りのアングルで撮影していた所為か、予告の段階ではてっきり巨大化するものと思いきや、失っていた実体を取り戻しただけとは、なんたる肩透かしw
と言いますか士がモモタロスの名前を口にした時点で、既に記憶(イメージ)と共に実体は取り戻せている(※士と海東の会話シーンに因れば)と思われるのですけど、それを敢えてしなければならなかったのは、モモタロスの記憶喪失に(鳴滝の言う)ディケイドによる破壊が絡んでいるからなのか、それとも安に海東の邪魔をしたかったからなのかw
これに伴ないFFRカードのイラストも“デンライナー→モモタロス”に書き換えられている(改編?)ので、海東の言う“お宝”としての価値も失われてしまいましたしね。
そう考えると劇場版「超・電王」における、ディエンドの謎の行動も辻褄が合うような…つまりは、腹いせ?

ただどうやら電王のFFRはモモタロスの実体化だけにあらず、FARではデンガッシャーの剣先を“生”で切り離した上、「俺の必殺技・ディケイドバージョン」なんてトンデモ必殺技も繰り出せるあたり、電王の基本スペックを上乗せしたデンオウモモタロスと言えないでも…アレ、でもそれだと普通にソードフォームで戦っても同じですよね;
実体を持っていなかった頃ならまだしも、前回の劇場版第3作「さらば電王」でもモモタロス単身でソードフォームに変身していますし、なんだか巧く濁された気がしないでもなく。
ちなみに劇中とはモーションなどが異なるながら、各FFRが収録されているガンバライド---その第4弾内容告知ムービーの1分15秒あたりに「DCDL(ディケイドライナー)」と思しきムービーが確認出来。
これを見る限りだと、どうやら電車斬りみたいなモーションらしいですが…それこそ本来のFARは、モモタロスたちをオーラライナーに変換して斬り込む、みたいなものになっていたのかなと。

前話からずっとモモタロスに憑依されっ放しで、実体化した際に弾き出された(w)ユウスケは、折角久し振りのクウガへの変身も、デンオウモモタロスを敵と間違って攻撃したり、クウガゴウラムにFFRしたのも束の間、デンオウモモタロスのFARによってケツを掘られた挙句、アリゲーターイマジンに「俺の必殺技・ディケイドバージョン」で叩きつけられるという酷い扱いを(
キバの世界以来、変身ポーズまで取ったアギトの世界でも終ぞ変身しなかったというのに、いざ変身してみればコレとは…まぁ、そのダメージで動けなくさせることこそが劇場版への伏線と言えば伏線と言えなくもw
もっともアリゲーター=ワニ=ガオウを連想させるだけに、相当に強さが際立っていたアリゲーターイマジンも、こんなコント染みた倒され方をされるとは、ある意味ではユウスケ以上に酷い扱いですけどね;

モモタロスたちに起こっていた異変も解消され、事件は万事解決…するはずだったものの、別件で動いていた良太郎&幸太郎から齎された、オニ一族が未だ健在である情報、そして突如としてデンライナーを襲った衝撃に消失してしまうモモ・ウラ・キン・リュウ。
果たして後は「電王」の物語だと、次の世界「カブトの世界」へと赴こうとする士たちの前にも突如としてジークが出現し、もう少しだけこの世界での物語は続くことに---という訳で「電王の世界」編は、そのまま劇場版「超電王&ディケイド」へと繋がって行く次第。


今回の劇場版は先述した通り、正にそのまま地続きになっているので、その順番としては「ディケイド」第14話+第15話を観てから、劇場版「超電王&ディケイド」を観るのがベストな流れかと。
もっとも第15話の放映は劇場公開初日の2日後でしたけどねw
あまり詳細に触れるとネタバレになってしまうので、暈す程度に簡単に書き連ねてみますが、今回の劇場版のテーマは、ある意味で劇場版第1作「俺、誕生!」を踏襲したラインになっているのかなと思われ。
勿論それは“焼き直し”という意味ではなく、あくまでも大きなイメージとしてなのですが、だからこそ「ディケイド」第14話&第15話を“ビギニング”として、ガオウをイメージさせるアリゲーターイマジンの登場も関連付けられますから。

これまでの劇場版では、どうにも味付け(掘り下げ)不足だった敵については、オニ一族の立ち位置が明確な分だけ、非常に良い味を出していましたし、バトルシーンやら設定部分やらに勢い任せでツッコミどころ満載な部分はあれど、それでこその「電王」とばかり、本当に色々と滅茶苦茶にやらかしてくれているのも相変わらず。
更にその仕掛けに驚かされたシナリオ、そしてユウの正体が明らかになるエンディングは、実に清々しい幕引きだったことを総じて、個人的には十分過ぎるほどに、これまでの劇場版「電王」の中では最高に楽しめたというのが正直な感想ですね。
もっとも幾つか解決していない疑問や問題もありますが、この「超・電王」はシリーズ化が明言されているので、それは今後に期待するということで---、

時の列車デンライナー、次の駅は過去か、未来か?


ところで上映最後に特報として、8月8日公開予定の劇場版「仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」の告知が流れたのですが、大スクリーンで昭和&平成仮面ライダーが居並ぶあのさまは、正に圧巻でしたね。