動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

熊よけの鈴

2016年02月26日 | 可愛い子とご家族のお話
良く晴れ渡った冬の朝、亡くなったワンちゃんの火葬に御夫妻が来園し、ご主人の腰には二つの熊よけの鈴が腰に携わっております。
これは登山を趣味とするご主人が数年前の赴いた山の神社で家族全員にお土産として買った物なのであり、その数にはワンちゃんも含まれておりました。腰に並ぶ2つのうち1つはワンちゃんの物でした。
収骨されるまでの間、休憩所のベンチに腰を掛け「どこにでも居る凡庸な犬でしたが毎朝の散歩の時に決まった時間に通る商店のお婆さんや通学中の学生さんに、リードに取り付けた熊の鈴の奏でる音が時計変わりになったと言われた事があり、そう思うと人の約に立ったんだなぁ」と思い出をお話しました。
無口で傍からはコワモテで不愛想に見えるご主人が近所の方に話しかけられ仲良くしてもらえたのは亡くなったワンちゃんのお陰だった・・との奥様の弁にご主人も笑みを絶やしません。
自然界では怖い象徴の熊をよける役目の鈴がワンちゃんを通して人の縁をつぐみました、
この鈴は今の心を忘れないように大事にして持っていたい、という気持ちのご主人でした。