動物霊園グリーンメモリアルのブログ

「いとしい子たちよ安らかに」

キャンピングカー

2015年12月29日 | 可愛い子とご家族のお話
冬の入口、晴れ渡った日曜日に年季の入ったキャンピングカーがディーゼルエンジンの音と共に駐車場に入場しました。
フロントガラス越しから運転席と助手席からは久しぶりの笑顔が見えます。
乗車されているご夫妻は数十年前から当霊園の個別墓地を所有され、数年前のご主人の定年退職を境に千葉の自宅を息子夫婦に任せ北海道での余生を過ごしております。
夕べ現在のお住まいである北海道からフェリーで神奈川の上陸し今朝方、千葉市に到着しました。今回の長距離ドライブの目的の一つには数年前に亡くなったワンちゃんと猫さんのお骨をお墓に納骨する事があり旅路の足を当霊園に向けました。
運転席からキャビンへ移ったご主人が骨壺の入ったコンテナを取り出し奥様とお墓へ歩き出し昨日の事の様に思い出話をはじめました。
お骨になった猫さんとワンちゃんはご夫妻がお仕事で滞在した長崎県の国立公園で同時に保護したそうで、生前はこのキャンピングカーでどこへでも一緒に旅行をしたのです。
最後のドライブとなり墓前で手を合わしたご夫妻はロードマップとカーナビで座標と方角の確認作業をして一般道を使い進路を東へ、津軽海峡を目指しました。