三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

低い山ある記(15) 観音山

2017-05-15 05:43:55 | 日記
1週間ほど前,国道沿いで「胸の観音・春の大祭」の看板を認めました。そうそう,たしか毎年5月14日は春の大祭があったことを思い出しました。今年は日曜日になるので久しぶりに2人で行って(登って)みることにしました。
胸の観音は観音山の中腹にあるお寺のような信仰対象の場所です。わたしとしては久しぶりの「低い山歩き」を兼ねる意味もあります。
水と軽食を持って9時頃出発。
広い駐車場からいきなり上り坂です。

遠くでうぐいすやしじゅうからの鳴き声がします。声の大きいのはそうしちょう(相思鳥?)でしょう。
道はさらに急になり,ジグザグに登りきると巨岩の前に設営された祭壇のある場所に到着しました。側には休憩所と寺務所のような売店がありました。

仏教と言うより,それ以前から存在していた巨石信仰が発展したものと思われます。裏手というか横手というか,巨岩の周囲には沢山の仏像人形が置かれていました。信者が持ち寄ったものでしょう。方々に所狭しと陳列されています。

多くは仏像ですが,中にはタノカンサーや北海道土産の人形なども交じっています。寄進者はそれぞれの思いをもって奉納したのでしょう。
さて,その巨岩の裏側から観音山の頂上に向かう登山道がついています。細い道ですが,はっきりしていて迷うことはありません。
最初広葉樹の間をとおり,つぎに針葉樹となりました。

まもなく頂上です。周囲を樹木で遮られ眺望はほとんどありません。わずかな空間から町並みが望まれました。

上を見ると何やら札がかかっています。ほとんど消えかかっていますが,「観音山 232m」と読めます。

ここでこの山の諸元を掲げておきましょう。
(1)山名 観音山(かんのんやま)
(2)標高 232 m
(3)所在地 福岡県行橋市大字入覚と福岡県京都郡みやこ町勝山黒田の境界
(4)位置 北緯33°43'15",東経130°54'50" (33.7210,130.9138)
(5)登山日 2017(平成29)年5月14日
小休止の後下山開始。
巨岩の裏手の方に行くと,護摩焚(漢字はこれでよかったかな?)きの準備が進められていました。現場を見るのは初めてです。
護摩というはハオマがなまったもので,ハオマは確か火という意味ではなかったでしょうか?松本清張の小説などで詠んだ知識ですので偏見かもしれません。拝火教の流れをくむ神事と関係があるとか……。よく分かりません。
まもなく3人の僧による護摩焚きが始まりました。
その中の一人が弓を構え,四方に矢を放ちました。邪気を払うものでしょうか?

集まった人はしきりに矢の落下場所を気にしていました。そのうち,一人が矢を拾ってきました。この矢を持っていると何かご利益があるのでしょうか?
僧侶による読経が続きます。

わたしたちはほどなくその場を離れました。
およそ30年ぶりの胸の観音・観音山登山でした。

自転車をレストア中!

2017-05-14 19:31:57 | 日記
連休初日に郊外の廃棄品収集場所でドロップハンドルの自転車を見つけました。ほどなく管理人がやってきたので交渉した結果3千円なら譲っていいとのこと。一旦帰宅した後,結局3千円で買うことにしました。
一見すると良い自転車のようでしたが,良く見るとタイヤは極度に劣化,チェーンは錆で固着,多分チュープも駄目でしょう。サドルも苔が生えるほどの傷み。手入れの大変さが予想されました。
購入時の写真は残念ながら撮っていません。とにかく,錆びと劣化でボロボロです。
持ち帰って空気を入れたところ,一応何事もないように入りました。タイヤもまあまあです。直ちに交換しなければならないほどではないようです。
まず,チェーンの固着を解かなくてななりません。Kure CRC5-56を吹きかけながらチェーンを一節ごとにペンチで折り曲げて固着を除きました。
その結果,一応車輪が回るようになりました。
しかし,ここで重大な問題を発見。それは後輪のラチェットが働かないのです。つまり,乗車中は常にペダルをこがなくてななりません。通常の平坦な道ではいいのですが,下りでは大変です。致命的に近い重欠陥です。
ラチェット機構は後輪の軸に組み込まれています。修理するには歯車群を外さなければなりません。しかし,寸法が特殊で普通の工具では外せませんでした。

仕方がないので市内の自転車屋に持って行って外してもらいました。このとき,ベアリングが錆びているということで交換してもらい,何と3,500円かかりました。車体より高くついてしまった。
本当は錆びたボールを洗って再利用したかったのですが,自転車屋さんの勢いに呑まれてしまったのです。
しかし,このときいくつかの貴重なノウハウを得ました。まあ,3,500円は授業料と思えばいいのです。
さて,その後ブレーキ関係を修理して,何とか道を走れるようになりました。

そうは言ってもまだがたがたです。これから錆びの手当と信頼性の確認などを徐々に行なってサイクリングに使えるように仕上げたいと思っています。
わが家には何台の自転車があるのだろうか?
以上

八木アンテナ完成間近

2017-05-02 06:00:02 | 日記
一昨日八木アンテナの製作に着手しました。昨夜までの作業でその外観がほぼ出来上がりました。まずはその威容をご覧ください。

8素子の八木です。全長は約2m,幅は約1mです。共振周波数は145MHzのアマチュアバンドです。これで熊本県の山間部と通信実験を計画しています。

八木アンテナというのは,その名のとおり八木さんが発明した指向性の優れたアンテナです。当時宇田さんと共同で研究していたので,正しくは八木・宇田アンテナと呼ぶべきでしょうが,一般には八木アンテナで通っています。
八木アンテナは戦前(戦中?)に発明されたのですが,国内では注目されなかったようです。それが,戦争中インドシナで敵を破った際に押収した書物の中にYAGIという言葉が頻繁に出てくるので質問したところ,
「君らは(日本人の)八木先生が発明したアンテナを知らないのか?」といぶかったそうです。八木アンテナはその指向性の良さから連合軍のレーダーなどに盛んに応用されたらしい。それが,発明者のいる本国日本では評価されず,当時の軍部も兵器に応用しなかったようだ。
今も昔も日本人の業績は外国から評価されてはじめて国内で評価されるようです。

明日から始まる連休中に通信実験を行いたいと思っています。
以上