古い電卓を見つけました。数字表示が真空管のようでした。
自宅に持ち帰って電源を投入したところ,普通のニキシー管ではなく,7セグメントの蛍光表示管のようです。しかし,セグメントに欠け(発光しない部分)があってまともな数字ではありません。
7セグメント数字表示は7つのセグメントが漢字の日のように配置されています。この電卓の表示器では左上の縦棒と底辺(横棒)が光りません。このため,例えば5を表示させると「う」のように光り,3を表示させると「ヲ」のように光ります。この現象はすべての桁に共通しているので表示器そのものではなく,駆動回路に問題がありそうです。
内部を見てみました。下の写真をご覧ください。

左右に開きます。右側がキーボード部分で左側は論理回路と電源,それに表示部です。キースイッチにはリードスイッチが用いられています。素晴らしい!
下の写真は論理回路部分です。この写真は修理後のものです。

上の写真を拡大しました。左上の集積回路の上にトランジスタが追加されています。○で囲んだ部分です。

この集積回路は6個のトランジスタが組み込まれたトランジスタアレイというものです。6個のうちの2個が壊れていました。古いものでもあり,補修品の調達は無理と考え,単体トランジスタに置き換えたものです。
組み上げたところの外観を下に示します。。

2の平方根を計算して表示してみました。1.4142・・・ですが,4の数字にご注目ください。一般の7セグメントの表現と違うことがお分かりいただけるでしょうか?――そうです,この表示器は7セグメントではなく,8セグメントだったのです。そのため,4が形のよいものになっています。
なお,この電卓はカシオのモデル「√121-E」というものです。平方根機能がついた初めての物だったのでしょうか?1973年頃販売で当時44,000円だったようです。■
自宅に持ち帰って電源を投入したところ,普通のニキシー管ではなく,7セグメントの蛍光表示管のようです。しかし,セグメントに欠け(発光しない部分)があってまともな数字ではありません。
7セグメント数字表示は7つのセグメントが漢字の日のように配置されています。この電卓の表示器では左上の縦棒と底辺(横棒)が光りません。このため,例えば5を表示させると「う」のように光り,3を表示させると「ヲ」のように光ります。この現象はすべての桁に共通しているので表示器そのものではなく,駆動回路に問題がありそうです。
内部を見てみました。下の写真をご覧ください。

左右に開きます。右側がキーボード部分で左側は論理回路と電源,それに表示部です。キースイッチにはリードスイッチが用いられています。素晴らしい!
下の写真は論理回路部分です。この写真は修理後のものです。

上の写真を拡大しました。左上の集積回路の上にトランジスタが追加されています。○で囲んだ部分です。

この集積回路は6個のトランジスタが組み込まれたトランジスタアレイというものです。6個のうちの2個が壊れていました。古いものでもあり,補修品の調達は無理と考え,単体トランジスタに置き換えたものです。
組み上げたところの外観を下に示します。。

2の平方根を計算して表示してみました。1.4142・・・ですが,4の数字にご注目ください。一般の7セグメントの表現と違うことがお分かりいただけるでしょうか?――そうです,この表示器は7セグメントではなく,8セグメントだったのです。そのため,4が形のよいものになっています。
なお,この電卓はカシオのモデル「√121-E」というものです。平方根機能がついた初めての物だったのでしょうか?1973年頃販売で当時44,000円だったようです。■
偶然HPを拝見しました.もし可能でしたらアドバイスいただけないでしょうか? 1974年ごろのキヤノンの製品で,電卓風のデータ入力装置とカメラを接続し,フィルムにデータを記録できるようにした装置を所有しています.
残念ながら「3」のキーが戻らない状態になっており,電源をONにすると3が一つ表示されてとまってしまいます.このキーを修理したいのですが,可能なものなのでしょうか? アドバイスいただければ幸いです.
お尋ねの件ですが,件の装置を見たことがありませんので何とも申し上げられません。
キーが戻らないということなら,一般論になりますが,引っかかりとか,ばねが折れたとか,あるいは粘着といったことが原因として考えられます。
かつてキーボードにジュースとかコーヒーとかをこぼし,それがもとで粘着現象が発生してキーが戻らなくなったということを身近で経験したことがあります。
参考になれば幸いです。
一度ケースを開けてみようかと思います.
そのうえでまたおたずねするかもしれません.その節はよろしくお願いいたします.