トリオの終段真空管式短波無線機 TS-530 は WARC バンドも使える優れものです。終段真空管式の最後の製品だそうです。トリオは今のケンウッド。また WARC バンドと言うのは10MHz帯,18MHz帯および24MHz帯を言います。これらの3つの周波数帯は今からおよそ35年ほど前にアマチュア業務用に割り当てられました。
ところが,この TS-530,共通の難点が一つあります。それはバンド切り替えスイッチにガタが生じることです。わたしの持っているものもガタがあって,バンドを切り替えるたびに神経を使います。インターネットで調べると皆さん苦労しているようです。原因ははっきりしていて,バンド切り替えスイッチのシャフトをつなぐカプラにひびが入るのです。ひどいのになると,シャフトが空回りするらしいです。こうなるともうまったく使えません。
そこで,今回このシャフトの交換に挑戦しました。
まず,問題のバンド切り替えスイッチ(つまみ)の場所です。下の写真の右側部分の赤丸で囲んだところです。
外装を外しました。
絶対に忘れてならないことは「感電防止」です。スイッチを切り,プラグをコンセントから抜いても,高圧がコンデンサに溜まっている可能性があります。高圧充電部とケース間を短絡します。わたしの場合150Vほど残っていて,パチッをいう音とともに光を発して放電しました。
さて,問題のカプラは下の写真の右側部分の赤矢印の先端に顔を出しています。
丸い穴から白いものが見えますね。お分かりいただけますか?ご覧のとおり終段管を囲む箱の中に納められています。その箱の側面板を外します。
上の写真の赤楕円で囲んだ部分に白いものが見えます。これが問題のカプラです。ひびが入っています。
このカプラを交換しなければなりません。自作するつもりでしたが,丁度オークションにいいものが出品されていましたのでそれを落札・購入しました。
TS-520 からの取り外し部品だということです。ちょっと長めですが,何とか使えそうです。
まず,ひびの入ったカプラを取り外さなければなりません。バンドを10MHz帯にしておき,いもねじを緩めてシャフトを引っ張ったら抜けました。(抜きすぎに注意!)
上の写真の赤楕円で囲んだ部分です。
このカプラを何とか取り出して,代用品を組み込みます。ただし,ねじは鍋ねじだったものをいもねじに替えました。
なんとか取りつきました。
鍋ねじだと,押さえつけ7割,残り3割の力でねじを回します。これではシャフトを横から押さえることになり具合が悪い。この点,いもねじ(六角穴付きねじ?)だと押さえる力はほとんど要りません。
実はここで一つ心配事がありました。それは,二つのシャフトがぴったりおなじ角度で接続できるだろうか,ということです。しかし,心配は無用でした。最初ある程度の力でねじを締めつけておいてシャフトを右・左を回すとガクッと少しから回りして適正な位置(角度)に収まったのです。この段階でさらにいもねじを締めてやれば取り付け完了!
上の写真の赤矢印の先端部分をご覧ください。茶色のカプラがのぞいていますね。
外装を戻して完成です。
電源を投入して操作性を確認。信じられないくらいキチンをした動きでバンド切り替えができるようになりました。
おまけ
きょうわが家の庭に酔芙蓉が2輪咲いていました。
横に赤くしぼんだ花があります。これは昨日咲いたにちがいありません。
これから毎朝酔芙蓉の花を見るのが楽しみになりました。
以上
ところが,この TS-530,共通の難点が一つあります。それはバンド切り替えスイッチにガタが生じることです。わたしの持っているものもガタがあって,バンドを切り替えるたびに神経を使います。インターネットで調べると皆さん苦労しているようです。原因ははっきりしていて,バンド切り替えスイッチのシャフトをつなぐカプラにひびが入るのです。ひどいのになると,シャフトが空回りするらしいです。こうなるともうまったく使えません。
そこで,今回このシャフトの交換に挑戦しました。
まず,問題のバンド切り替えスイッチ(つまみ)の場所です。下の写真の右側部分の赤丸で囲んだところです。
外装を外しました。
絶対に忘れてならないことは「感電防止」です。スイッチを切り,プラグをコンセントから抜いても,高圧がコンデンサに溜まっている可能性があります。高圧充電部とケース間を短絡します。わたしの場合150Vほど残っていて,パチッをいう音とともに光を発して放電しました。
さて,問題のカプラは下の写真の右側部分の赤矢印の先端に顔を出しています。
丸い穴から白いものが見えますね。お分かりいただけますか?ご覧のとおり終段管を囲む箱の中に納められています。その箱の側面板を外します。
上の写真の赤楕円で囲んだ部分に白いものが見えます。これが問題のカプラです。ひびが入っています。
このカプラを交換しなければなりません。自作するつもりでしたが,丁度オークションにいいものが出品されていましたのでそれを落札・購入しました。
TS-520 からの取り外し部品だということです。ちょっと長めですが,何とか使えそうです。
まず,ひびの入ったカプラを取り外さなければなりません。バンドを10MHz帯にしておき,いもねじを緩めてシャフトを引っ張ったら抜けました。(抜きすぎに注意!)
上の写真の赤楕円で囲んだ部分です。
このカプラを何とか取り出して,代用品を組み込みます。ただし,ねじは鍋ねじだったものをいもねじに替えました。
なんとか取りつきました。
鍋ねじだと,押さえつけ7割,残り3割の力でねじを回します。これではシャフトを横から押さえることになり具合が悪い。この点,いもねじ(六角穴付きねじ?)だと押さえる力はほとんど要りません。
実はここで一つ心配事がありました。それは,二つのシャフトがぴったりおなじ角度で接続できるだろうか,ということです。しかし,心配は無用でした。最初ある程度の力でねじを締めつけておいてシャフトを右・左を回すとガクッと少しから回りして適正な位置(角度)に収まったのです。この段階でさらにいもねじを締めてやれば取り付け完了!
上の写真の赤矢印の先端部分をご覧ください。茶色のカプラがのぞいていますね。
外装を戻して完成です。
電源を投入して操作性を確認。信じられないくらいキチンをした動きでバンド切り替えができるようになりました。
おまけ
きょうわが家の庭に酔芙蓉が2輪咲いていました。
横に赤くしぼんだ花があります。これは昨日咲いたにちがいありません。
これから毎朝酔芙蓉の花を見るのが楽しみになりました。
以上
誤 信じられないくらいキチンをした動きで‥‥。
正 信じられないくらいキチンとした動きで‥‥。