三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

大形柱時計を修理

2021-10-04 12:08:02 | 日記
一昨日競売で大形の柱時計を落札しました。明治時計の振り子時計
です。
完動品またはそれに近い品だと思っていたのですが,持ち帰って調
べると,何と!故障品でした。扉を開けると,振り子室の中には振
り子とねじ巻き,それに変な棒が!

完動品だと思い込んでいたので最初これが何かわかりませんでした。
しかし,間もなく振り子をかけるための,何と言う名前でしょうか,
支点から振り子までのつなぎの部分でした。
さっそく文字盤を取り外して内部を検めました。振り子の支点にあ
るペラと呼ばれる板状のばねが折れていました。

上の写真の赤丸で囲んだ部分です。とにかくこれを修復して振り子
がぶら下がるようにしないと「振り子時計」になりません。
支点部分を取り外しました。折れて外れた棒と突き合せたのが下の
写真です。

赤丸で囲んだ部分をつながないといけません。しかし,これば容易
でないのは一目瞭然。と言うか,素人のわたしには不可能です。
そこでペラ全体を交換することにしました。手持ちの材料の中にベ
リリウムの板があったはず。あるいは薄い鋼板があったはず。
しかし,探し当てたものはちょっと固すぎました。
仕方がないので次善の策としてプラスティック材を使うことにしま
した。透明アクリルの板です。一番気になるのは温度に対する伸縮
です。伸び縮みしたら時間が遅くなったり早くなったりします。し
かし,どうせ年に1,2回は遅れ/進み調整をしなければならない
ので「まあいいか」ということで解決。強度も気になりますが,数
年堪えればよかろう。
ということで透明アクリル板を切り出して取り付けたのが下の写真
です。

透明ですのでちょっと認めにくいでしょうが,赤の矢印の先です。
支点に取り付けて文字盤を元に戻し,壁に掛けました。

中央の時計です。ゆったりと動き出しました。
申し遅れましたが,時計の外形寸法は概略
高さ×幅=130cm ×45cm
です。
また時計が増えてしまった。
以上