三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

二兎を追う者は一兎も得ず

2018-06-16 21:36:32 | 日記
別にここで韓非子の話をしようと言うつもりはありません。
きょう知人を見舞いに病院に行ったところ,庭にヤマモモの実が沢山実ってい
ました。

すでにたくさんの実が地面に落ちてその大部分がつぶれています。勿体ない話
です。さっそくいただいて帰ることにしました。ヤマモモ酒にしようと思いつ
いたのです。レジ袋を左手に持って,右手で摘んでゆきます。

ヤマモモの実はご覧のようにいくつかが固まって色づいています。一つ一つ摘
むのは面倒というか,じれったいものです。
塊をまとめて取ろうとしたら,ぼろぼろっとみんな地面に落下しました。手の
ひらには残りません。このとき思いついたのが「二兎を追う者は一兎も得ず」
という言葉でした。
10分ほどでレジ袋に半分ほど取れました。

夕食後さっそくホワイトリカーを買ってきて漬けました。
ところで,ヤマモモはその昔単にモモと呼ばれていたらしい。金田一春彦先生
がおっしゃっていました。しかし,その後(平安時代?)支那から現在の桃が
渡来しました。当初その桃はケモモと呼ばれていたそうです。毛桃です。
しかし,何事も主流になると簡単に呼ばれるようになるもので,ケモモがおい
しくて主流になった結果,単にモモと呼ばれるようになった。一方,それまで
モモと呼ばれていたものはヤマモモと呼ばれるようになったということです。
以上