TX-88Aという型の送信機を改造していることを以前紹介しました。
終段管を取り換える作業は一応終わったのですが,プレート電流
が流れ過ぎて困っています。
回路図と突き合わせながら内部回路を点検していると,コンデン
サのリードが断線しているのが見つかりました。取り敢えず交換
です。
下の写真をご覧ください。
上の2本が取り付けられていたもので,下が代品です。
回路図によると,ここは25V,100μFですが,実際には50μF(25
μFを2本並列接続)がついていました。代品は回路図どおり,25
V,100μFです。
大きさに驚きます。体積比を計算してみましょう。
古い方は
直径D=10mm,長さL=31mm
ですので,体積は
V0=π×D×D×L/4=3.14×10×10×31/4=2,430〔mm3〕。
新しい方は
直径D=6.5mm,長さL=11.5mm
ですので,体積は
V1=π×D×D×L/4=3.14×6.5×6.5×11.5/4=387〔mm3〕
となります。
古い方で100μFを得るためには4個を並列接続しなければなりま
せん。よって,体積比を計算するにあたって,古い方は4倍しま
す。(単品で100μFのものを使えば本当は4倍にはならないでしょ
うが,概算ということで。)
体積比=4×V0/V1=4×2,430/387=25〔倍〕
同じ機能の部品の体積が今では昔の25分の1になったということで
す。
大きさだけから言えば,技術が25倍に進歩したということになり
ましょうか?
(注)あくまで単純に体積を比較しただけです。新しいコンデン
の温度仕様は85℃ですが,古い方は不明です。多分85℃かそのへ
んでしょうが,正確に比較するにはこのことも加味しなければな
りません。もちろん,寿命その他のデータも必要です。
以上
終段管を取り換える作業は一応終わったのですが,プレート電流
が流れ過ぎて困っています。
回路図と突き合わせながら内部回路を点検していると,コンデン
サのリードが断線しているのが見つかりました。取り敢えず交換
です。
下の写真をご覧ください。
上の2本が取り付けられていたもので,下が代品です。
回路図によると,ここは25V,100μFですが,実際には50μF(25
μFを2本並列接続)がついていました。代品は回路図どおり,25
V,100μFです。
大きさに驚きます。体積比を計算してみましょう。
古い方は
直径D=10mm,長さL=31mm
ですので,体積は
V0=π×D×D×L/4=3.14×10×10×31/4=2,430〔mm3〕。
新しい方は
直径D=6.5mm,長さL=11.5mm
ですので,体積は
V1=π×D×D×L/4=3.14×6.5×6.5×11.5/4=387〔mm3〕
となります。
古い方で100μFを得るためには4個を並列接続しなければなりま
せん。よって,体積比を計算するにあたって,古い方は4倍しま
す。(単品で100μFのものを使えば本当は4倍にはならないでしょ
うが,概算ということで。)
体積比=4×V0/V1=4×2,430/387=25〔倍〕
同じ機能の部品の体積が今では昔の25分の1になったということで
す。
大きさだけから言えば,技術が25倍に進歩したということになり
ましょうか?
(注)あくまで単純に体積を比較しただけです。新しいコンデン
の温度仕様は85℃ですが,古い方は不明です。多分85℃かそのへ
んでしょうが,正確に比較するにはこのことも加味しなければな
りません。もちろん,寿命その他のデータも必要です。
以上