TX-88Aがすぐにわかる人は相当な人だと思います。年齢は60歳以上でしょう。もちろん,無線,特にアマチュア無線に興味がある人です。
トリオというメーカが1960年代(?)に売り出したアマチュア無線家(ハム)のための送信機です。トリオはその後ケンウッドという名前に変わりました。ケンウッドならご存知の人もいるでしょう。もっとも,トリオの前は春日無線と言っていました。ここまでご存知の人は少ないでしょう。
さて,そのTX-88A。当時の無銭家にはなかなか手が届きませんでした。もちろん,わたしもそうです。
そのTX-88Aを十数年前先輩ハムからいただきました。残念ながらそれを活用する時間がなく,長らく放置されていたというのが本当のところです。
そろそろ使ってみようかとするといろいろ不満な個所があります。それを解決するためにまずは終段管を交換しました。
本来,終段管としてUY-807が使われているのですが,今回それを6146に替えたものです。まずはその写真をご覧ください。
赤いキャップを着けた球が6146です。ご存知の人ならお分かり頂けるでしょう。
さっそく電源を投入すると抵抗から煙が出てきました。回路を間違ったのでしょう。よく見ると電解コンデンサの電極が1本浮いているし,セラミックコンデンサ2個が外れたままになっています。
さっそく回路図と改造前の写真とを照合して本来あるべきところに半田付けしました。
再度電源投入!
今度はうまくいきました。出力は16ワットほど。わたしは10ワット局なので少し高すぎます。スクリーングリッドに印加する電圧を下げてプレート電流を減らさなければなりません。
しばらくして6146のプレートを見ると,真っ赤です。直ちに送信中止。やはりプレート電流の流れ過ぎです。
ところで,水晶を抜いてみたところ,やはり電波が出ています。これはまずい!自己発振です。
さっそく,中和回路のトリマコンデンサを調整して自己発振を止めました。
何とか使えそうです。
そうそう,TX-88Aの前面をお見せしましょう。
やはり,ご存知の人しかお分かりにならないでしょう?なかなかの面構えですね。スプリアス規制が厳しくなりましたが,何とかしてこの歴史的送信機をいつまでも(わたしが死ぬまで)現役で働かせたいものです。
以上
トリオというメーカが1960年代(?)に売り出したアマチュア無線家(ハム)のための送信機です。トリオはその後ケンウッドという名前に変わりました。ケンウッドならご存知の人もいるでしょう。もっとも,トリオの前は春日無線と言っていました。ここまでご存知の人は少ないでしょう。
さて,そのTX-88A。当時の無銭家にはなかなか手が届きませんでした。もちろん,わたしもそうです。
そのTX-88Aを十数年前先輩ハムからいただきました。残念ながらそれを活用する時間がなく,長らく放置されていたというのが本当のところです。
そろそろ使ってみようかとするといろいろ不満な個所があります。それを解決するためにまずは終段管を交換しました。
本来,終段管としてUY-807が使われているのですが,今回それを6146に替えたものです。まずはその写真をご覧ください。
赤いキャップを着けた球が6146です。ご存知の人ならお分かり頂けるでしょう。
さっそく電源を投入すると抵抗から煙が出てきました。回路を間違ったのでしょう。よく見ると電解コンデンサの電極が1本浮いているし,セラミックコンデンサ2個が外れたままになっています。
さっそく回路図と改造前の写真とを照合して本来あるべきところに半田付けしました。
再度電源投入!
今度はうまくいきました。出力は16ワットほど。わたしは10ワット局なので少し高すぎます。スクリーングリッドに印加する電圧を下げてプレート電流を減らさなければなりません。
しばらくして6146のプレートを見ると,真っ赤です。直ちに送信中止。やはりプレート電流の流れ過ぎです。
ところで,水晶を抜いてみたところ,やはり電波が出ています。これはまずい!自己発振です。
さっそく,中和回路のトリマコンデンサを調整して自己発振を止めました。
何とか使えそうです。
そうそう,TX-88Aの前面をお見せしましょう。
やはり,ご存知の人しかお分かりにならないでしょう?なかなかの面構えですね。スプリアス規制が厳しくなりましたが,何とかしてこの歴史的送信機をいつまでも(わたしが死ぬまで)現役で働かせたいものです。
以上