三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

宮原線の遺構

2016-01-11 07:58:36 | 日記
昨年末熊本県小国町の温泉を訪れました。そのときのブログをお読みになった方
は瀟洒な橋梁の画像をご記憶でしょうか?旧国鉄の宮原線の遺構です。
今回3連休の一日を利用して再び訪れ,熱めの湯にゆったりと浸かりました。右膝
が何となく快方に向かうような気がしました。
それはともかく,今回は帰りに宮原線の遺構を少し訪ねてみました。
国道のそばに雑草に覆われたトンネルがあります。短いトンネルのようで,出口が
見えます。20mほどでしょうか?

トンネルの反対がわに回るとかなり古びた橋梁がありました。道路部分は撤去され
ています。

宮原線は熊本県内では山間部を走ったため,トンネルと橋梁が多いようです。とく
にこの付近の橋梁は形が良く,撮影スポットになっている箇所もあるそうです。
先ほどの橋梁の桁部分にプレートが取り付けられていました。

登録有形文化財だそうです。第43-0061号とあります。最初の数字43が昭和43年を
意味しているとしたら,この橋梁がまだ現役のときに指定されたのですね。宮原
線は昭和59年に廃止されました。参考までに,運行が開始されたのは昭和12年だそ
うです。ほぼ半世紀の間活躍したのですね。
そうそう,この機会に宮原線にかつてあった駅を調べてみました。
豊後森―(久大本線)―恵良―(宮原線)―町田―法泉寺―阿蘇釣―(大分県/
熊本県)―北里―肥後小国
全長約26kmだったそうです。熊本県内には2駅しかなかったのですね。意外です。
およそ40年前,ディーゼルカーに乗ってこの軌道の上を通ったことを思うと何だ
不思議な気持ちになります。
当時1歳か2歳だった娘を連れて,旧国鉄田川線・日田彦山線・久大本線と乗り継
いで豊後森からこの宮原線に乗りました。たしか終点一つ手前の北里で下りたと
思います。その後どういうふうに移動したのか,今となっては思い出せませんが,
山奥の温泉宿に1泊しました。
翌日は宿の主人に登山口まで送ってもらい,涌蓋山に登ったのです。当時めじろ
を飼っていて,めじろも一緒でした。(めじろは毎朝新鮮なエサを与えなければ
死んでしまう。)頂上の標柱にめじろの篭を掛けていると他の登山者が驚いてい
ました。
わたしの記憶はここまでで,どの経路で下山したのか,どのように帰宅したのか
まったく思い出せません。
以上