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つながり読書86 「火花」 又吉直樹 メモ2

2016-06-23 12:13:33 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!
スパークスの最後の漫才はよかった。

「火花」の実写版がつくられたらしいが、この場面のために

つくられるといってもいいんじゃないだろうか。

(個人的には実写化に興味はないし、「やめてよ」とちょっと

 思っている)


熱海で出会って始まった師弟関係は徐々に変化してゆく。


それは神谷が一体どういう人物かを、徳永が捉えていくうちに

変わってゆく。

「平凡な言い方が許されるならば、ただ幸せになって貰いたいのだ。」

徳永にとってこれほどの思いを持っている相手なのに、

世間は彼を受け入れない。

プロポーズの言葉と一緒に打ち上げたしょぼい花火、と同じくもどかしい。

それでもその後に激しい拍手を送る人々が存在するのも、同じ世間なのだ、

思わせてくれる最後の熱海の場面が後味の良いものにしてくれた。





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