和菓子屋からホテル経営というつながり。
この物語の変わったところは、経営しているのがヤクザの親分ってとこだ。
小説家と叔父さんが、話の軸であるが
私はホテルに赴任した花沢支配人が従業員になじんでいくまでの過程が好きだ。
そして、グレた息子にどういうホテルなのか説明なしに、アルバイトさせるという、
ユーモアとまともさをもった花沢支配人という人間も好きだ。
DVを思わせるシーンは気持ちは良くはないが
小説家の生い立ちと、母を思い続ける、日記を書き続ける、何かを続けるという作業の結果、
いつの間にかねじ曲がってしまった感情を想像させる素材は多く、
気軽にスパイスとして挿入している感じはしない。
それにしてもそのDVの対象ともいえる清子。
どうしても綾瀬はるかを思い描いてしまう。