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つながり読書81 「完本 戒老録」 曽野綾子 メモ4

2016-04-16 21:53:21 | ヨムヨム ネタバレチュウイ!!!

☆「頼む時は、『ちょっと』のことだと思わずに頼むことだ。」


若い世代は忙しい、というのを忘れるな、という話の続きなのだが、

この点義母は夫(息子)への気遣いができる人だ。

夫の休日に何か自分の用を頼んだときは「せっかくのお休みに悪かったわ」

の一言を忘れない。


☆「自分の責任でそうなったのでないことには、気を楽にする癖を、初老と

  言われる年までにつけておくと、便利だろう」


耳が遠い、目が悪い、足が、腰が・・・という老化にいちいちめげないって

ことだ。これは少し自信がある。

なぜなら膝の靭帯を切った39から、私は擬似老化を体験してきたから。


☆「攻撃的であることをやめること」


老いても攻撃的であるのは、エネルギーがあまってるからだ、と思う。

正しく使われない老人のエネルギーは、笑ってすまされない、と思う。

客観的に人間界を見る「冷静さ」が老年期のおもしろさにつながる、と

いう著者のことばと真逆の状態にあたるわけだ。


☆「何かを得る時は、何かを必ず失うのである」


何をしても不満、という老人のわがまま。

それは若い時はあれもこれも楽しんできた経験からそう思うらしい。

確かに、平日仕事でどんな思いをしても、土曜日帰りで板かついで

新幹線でスキーに行った。ウキウキと。

今は遠出すると、準備段階でまず疲労。移動で疲労。帰宅して片付けて

疲労だ。でもそれは当然のこと。老化もしてるし、自分のことだけじゃないし。

要は先を読んで覚悟できるかってことだ。