古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十五章 御納所儀定書付 其の一

2014年12月23日 07時39分35秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「御納所儀定書付」第一頁、上の表題部と一行目

 

解読     御納所儀定書附

     右ハ此度我等難渋ニ付、御納所段々相重凌方

読み    御納所『ごなっしょ』儀定『ぎじょう』書附『かきつけ』

     右は此のたび我等難渋に付き、御納所段々相重く凌ぎ方

解説 「御納所」・・・年貢を納める所。この場合は「年貢を納めること」。 「儀定」・・・『ぎじょう』。合議をして決めたこと。 「書附」・・・書いたもの。文書。書類。 「右ハ」・・・右に書いた表題のことですが、特に意味は無く、「表題の件は」と言う様な意味。 「此度」・・・『このたび』。「此」が難解。 「我等」・・・「我」も難しい。 「難渋ニ付」・・・難儀しているので。 「御納所」は前述。 「相重」・・・相重く。 「凌方」・・・生活をやりくりして凌ぐこと。