古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十五章 御納所儀定書付 其の二

2014年12月24日 06時13分30秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「御納所儀定書附」第一頁、上の二~三行目

 

解読 六ケ敷候儀ニ付、無據此節御納所為凌方在歩を

    願出候處、左候へ共余り銀高付而ハ其侭ニ難出来

読み 難しき候儀に付き、拠ん所なく此の節御納所凌がせ方在歩を

    願い出候処、左候らえども余り銀高付いては其の侭に出来難く

解説 最初は読めませんが、「六ケ敷候」・・・当て字です、『難しき候』。 「無據」・・・よんどころなく。慣用語として覚えましょう。やむなく。 「御納所為凌方」・・・無理をして年貢を納めること。 「在歩」・・・残念ながらこの言葉の意味が判りません。最近、判らない言葉や文字が増えた様な感じです。支払いを待ってほしいと言う様な意味か。 三行目、「願出候處」・・・「候處」が読みにくい。願い出ましたところ。 「左候へ共」・・・『さそうらえども』。そうは言っても。 「余り銀高付而ハ」・・・余った金額については。 「其侭ニ難出来」・・・そのままに放置出来ない。