古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十一章 苫草場争い 其の五十一

2014年05月21日 06時20分39秒 | 古文書の初歩

 

 

「苫草場争い・願奉口上」第十二頁、上の一~二行目

 

解読 諸稼も不差支在ニ而御座候所ニ

    不在之上村へ苫草引ニ入込申段

 

読み 諸稼ぎも差し支えざる在にて御座候所に

    不在の上村へ苫草引きに入り込み申す段

 

解説 「諸稼ぎ」・・・色々な稼ぎ仕事。 「不差支在にて」・・・差し支えざる在にて。「在」は村のこと。下村は、稼ぎ仕事も有り、生活に困っていない村で。 「御座候所ニ」・・・困っていない村であるのに。 「不在」・・・この場合は、そこに居ない事ではなく、「稼ぎどころの無い」と言う意味に解釈しておきます。 「引ニ入込申段」・・・苫草を刈り取りに侵入するのは。