古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十一章 苫草場争い 其の四十

2014年05月10日 06時32分01秒 | 古文書の初歩

 

「苫草場争い・願奉口上」第九ページ。上の九~十行目

 

解読 成仕方ニ奉存候。御了簡被為成下候様ニ

    奉願候御事。

 

読み (気侭)成る仕方に存じ奉り候。御了簡成し下せられ候様に

    願い奉り候おん事。

 

解説 (気侭)「成」・・・気侭成る。気侭な。 「仕方」・・・やり方。 次は難しい崩し方をしていますが、「奉存候」・・・存じ奉り候。存じます。「し」の様な字が「候」です。 「御了簡」・・・『ごりょうけん』。お取り計らい。処置。「料簡」とも書きます。 「被為成下候様ニ」・・・成し下せられ候様に。お取り計らいをして戴きますように」。 十行目は、「奉願候御事」・・・願い奉り候おん事。願い奉ります。