古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十一章 苫草場争い 其の四十六

2014年05月16日 06時19分38秒 | 古文書の初歩

 

 

「苫草場争い・願奉口上」第十一頁、上の一~二行目

 

解読 諸上納宛ニ仕儀ニ御座候得とも

    下村より當村領内ヘ差越、気侭ニ

 

読み 諸上納宛てに仕る儀に御座候得ども

    下村より当村領内へ差し越し、気侭に

 

解説 「諸上納宛ニ」・・・色々な年貢として。不作続きで、米が採れない為、苫草や山仕事で稼いで年貢に宛てる事。 「仕儀ニ」・・・つかまつる事になる始末でございますが。 「下村より当村領内へ」・・・隣村の田並浦より、当田並上村領内へ。  「差し越し」・・・無理矢理侵入してして来ること。 「気侭ニ」・・・勝手気ままに。