「苫草場争い・願奉口上」第十一頁、上の一~二行目
解読 諸上納宛ニ仕儀ニ御座候得とも
下村より當村領内ヘ差越、気侭ニ
読み 諸上納宛てに仕る儀に御座候得ども
下村より当村領内へ差し越し、気侭に
解説 「諸上納宛ニ」・・・色々な年貢として。不作続きで、米が採れない為、苫草や山仕事で稼いで年貢に宛てる事。 「仕儀ニ」・・・つかまつる事になる始末でございますが。 「下村より当村領内へ」・・・隣村の田並浦より、当田並上村領内へ。 「差し越し」・・・無理矢理侵入してして来ること。 「気侭ニ」・・・勝手気ままに。