古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十一章 苫草場争い 其の四十七

2014年05月17日 06時46分19秒 | 古文書の初歩

 

「苫草場争い・願奉口上」第十一頁、上の三~四行目

 

解読 苫草引取侭成仕方仕儀ニ御座候

    得者、最早上村之儀ハ稼等も無御座、

 

読み 苫草引き取り、侭成る仕方仕る儀に御座候

    えば、最早上村の儀は稼ぎ等も御座無く

 

解説 「引取」・・・「取」の字は何度も出ますが、形で覚えましょう。苫草を刈り取る事。 「侭成仕方」・・・「気侭なる仕方」で、「気」の書き洩れと思われます。「仕方」・・・やり方。 「仕儀ニ」・・・つかまつる儀に」・・・単に「する」の丁寧語です。 「御座候得者」・・・ござそうらえば。気侭な仕方をするので。 「最早」・・・難解文字です。「最」はウ冠に「取」と書き、異体字です。「早」も読めません。 最後は「無御座」・・・ござ無く。「無く」の丁寧語。