古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十一章 苫草場争い 其の三十四

2014年05月04日 06時45分08秒 | 古文書の初歩

 

「苫草場争い・願奉口上」上の七~八行目

 

解読 棟札之儀田并浦と書付候ニ付、上下両村

    氏神ニ而御座候処、田并浦と書付候段何共

 

読み 棟札の儀、田並浦と書き付け候に付き、上下両村

    氏神にて御座候処、田並浦と書き付け候段、何共

 

解説 「棟札」・・・『むなふだ』、建物新築や改築等の際、由緒や年月、大工の名前等を書いて棟木に打ちつける札。『むねふだ』とも言う。 「田并浦」・・・田並浦。 「上下両村」の次に消していますが、「之」が有るべきです。「上下両村の氏神」。氏神は両村共通のお宮です。社の有る場所は、田並上村領内ですが、田並浦との境界近くに建っています。 両村共有の社なのに、修理の際「田並浦」とのみ書き付けたので怒っているわけです。