古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十一章 苫草場争い 其の四十九

2014年05月19日 07時11分56秒 | 古文書の初歩

 

「苫草場争い・願奉口上」第十一頁、上の七~八行目

 

解読 稼山も無御座、差支犇と百姓共

    難立行、難儀仕候御事。

 

読み 稼ぎ山も御座無く、差し支え犇と百姓共

    立ち行き難く、難儀仕り候おん事。

 

解説 「稼山も無御座」・・・稼ぎ山も御座無く。・・・山仕事をして生活費を稼ぐ山も無く。 「差支」・・・差し支え。都合が悪いこと。うまく行かない事。 次は教えて貰わねば読めない文字で、「犇と」・・・『ひしと』。強く身に迫る様子。きつく。 「百姓共難立行」・・・百姓ども立ち行き難く。百姓どもが生活して行けない。 「難儀仕候御事」・・・難儀仕り候おんこと。難儀していると言う事実が有ります。