古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第二十一章 苫草場争い 其の三十九

2014年05月09日 05時09分26秒 | 古文書の初歩

 

「苫草場争い・願奉口上」第九頁、上の七~八行目

 

解読 捨置御座候。上下両村之氏神ニて

    御座候処、田并浦与書付申段、気侭

 

読み 捨て置き御座候。かみしも両村の氏神にて

    御座候ところ、田並浦と書き付け申す段、気侭

 

解説 「捨置」・・・超難解。教えて貰わねば読めない字です。 御座候・・・「座」の次の斜めの点が「候」です。 「上下両村之」・・・上村と下村、両村の。 上村と下村両村共有の。 「御座候処」・・・であるのに。 「田并浦与」・・・田並浦と(のみ)。「与」は変体仮名の「と」です。「之」とよく似ていますが、右に「点」が有るので、変体仮名の「与」=「と」。 次の「書付」も読むのは困難です。 「申段」・・・「段」もちょっと読めません。 最後の「気侭」は二度目です。